大人に贈る子どもの文学




宝のありかを示した地図。
長年子どもの本と関わってきた著者は、大人にとっても児童文学は価値あるものだという。 児童書のどこに…

本が好き! 免許皆伝
書評数:1750 件
得票数:42235 票
いつまでも読み切れない沢山の本が手の届くところにありますように。
ただたのしみのために本を読める日々でありますように。




宝のありかを示した地図。
長年子どもの本と関わってきた著者は、大人にとっても児童文学は価値あるものだという。 児童書のどこに…





バルバルさんはとこやさんです。腕のいいとこやさんであることも、律儀なとこやさんであることも、読んでいるとおいおいわかってくるのですが、何よりも「まいにち たのしく はたらいて」いるのがいいなあ、と思う。
バルバルさんはとこやさんです。 腕のいいとこやさんであることも、律儀なとこやさんであることも、読ん…




空き地で他殺死体が発見された。 高校三年生のジャズは、現場の様相から、これは連続殺人だと確信する。
空き地で他殺死体が発見された。 高校三年生のジャズは、現場の様相から、これは連続殺人だと確信する。…




海炭市という架空の地方都市に住む(あるいは一時的に立ち寄った)人々を素描風に描いた短編集。
海炭市という架空の地方都市に住む(あるいは一時的に立ち寄った)人々を素描風に描いた短編集。 架空の…





嫌なことやもやもやすることはたくさんある。解決する算段もなく抱え込んでいる荷物だってある。それでも明日はきっと良い日だ、と信じたくなる。
1959年。舞台は、テネシー州の田舎町。 この時代のアメリカの町は、子どものころの私の憧れ…




どの作品も、主人公たちは、それぞれの人生をなんとかやっていこうとしている、誰の手にもつかまろうとせずに。その姿はときどきとてもカッコ悪くて、素敵だと思う。わたしの愛おしい隣人たちだ。
あの人もこの人も、程度の差はあるにしても、自分とそんなに違わない暮らしをしているような気がする。 …




おかあさんが昔、大切にしていた思い出の中のお雛様。 よし子のためにお母さんが誂えてくれたお雛様。
10歳のよし子は、自分のおひなさまをほしいのだけれど、おかあさんはなかなか買ってくれない。 よし子…




ハルもカナも八歳。小学二年生。 「八年間も生きているのでもう、たいていのことはわかっているつもり」だけれど・・・
ハルもカナも八歳。小学二年生。 「八年間も生きているのでもう、たいていのことはわかっているつもり」…




語り手「わたし」ことハルフォンは、グァテマラのユダヤ人作家。彼は物語のなかで、ずっと探している。
語り手「わたし」ことハルフォンは、グァテマラのユダヤ人作家。彼は物語のなかで、ずっと探している。 …




人のために人が書いた「犬との暮らし方」指南書があるのだから、犬のために犬が書く(書けるものならば!)「人との暮らし方」の指南書だってあっていい。
人のために人が書いた「犬との暮らし方」指南書があるのだから、犬のために犬が書く(書けるものならば!)…




ウィロー・チャンスは12歳。愛情をかけて育ててくれたパパとママを事故でなくして、ひとりぼっちになってしまった。
ウィロー・チャンスは12歳。愛情をかけて育ててくれたパパとママを事故でなくして、ひとりぼっちになって…




『独り居の日記』に続くメイン州ヨークの海辺の家での一年半の日々の記録
先に読んだ『独り居の日記』は、メイ・サートン56歳の時の日記だった。ニューハンプシャー州ネル…




この本、時間がたつにつれて、忘れられない本になりつつある。好きかどうか、いまだにわからないのだけれど、わかる・わからないをうっちゃって、そのうえで感じるものが、時間とともに上澄みのように澄んでくる。
タイトル『わかっていただけますかねえ』への返答は、わたしなら、こうだ。 わかりませんとも! そもそ…





読み終えて、苦さと愛おしさを胸に、美しい表紙をずっと見ている。恐ろしい物語だった。同時に、ささやかな生活への慈しみがどうしようもなくあふれてくる。
風色湾から船は出る。 六人のクルーや、彼らを巡る人びとの顔ぶれ。みんな大人であるけれど、その横顔に…



幽霊話、というほどの不思議でもない。 もしかして夢見ていたんじゃないの?と聞かれたら、そうかもしれない、と言ってしまいそうなささやかな話。
図書館の児童読書相談コーナーにすわるバイトの青年のもとに、ぽつぽつと不思議な体験を聞いてもらいに来る…





【まなびライブラリー 読書キャンペーン】「ピーター・パンのことなら、知っている。そう思っていました。・・・ほんとうに?
ピーター・パンのことなら、知っている。 どうやってダーリング家の三人の子どもウェンディとジョンとマ…



【まなびライブラリー 読書キャンペーン】「完全な人間なんて、おりゃせんよ。人間にはそれぞれの物語があるんら。」
ねこまたのおばばをはじめとした物の怪たちが魅力的だ。 おっとりと余裕があって、人情篤い。剽軽な身の…





森には、木の精霊、風の精霊、言葉を話す鳥たち・・・
森には、木の精霊、風の精霊、言葉を話す鳥たち・・・ 森のものたちには、森のものたちの流儀があるのだ…




三度の北極圏探検に挑み、最後の旅の途上で亡くなった探検家ジョン・フランクリンを描くために、著者は、「『緩慢』を『発見』した」
三度の北極圏探検に挑み、最後の旅の途上で亡くなった探検家サー・ジョン・フランクリン(1786-184…




【まなびライブラリー 読書キャンペーン】成長すること、生きること、そして死んでいくこと、なんて不思議なのだろう。
草太たちの小学校では、入学すると、それぞれが、校庭にある木をどれか一本じぶんの木と決めて、卒業まで観…