たんたのたんてい (新しい日本の幼年童話 8)




私の知っている探偵の中で、たんたは、いちばん若い名探偵です。
くりの木まちのげんきなおとこのこ、たんのたんたは、郵便受けからしんぶんをおとうさんのところに配達する…

本が好き! 免許皆伝
書評数:1750 件
得票数:42235 票
いつまでも読み切れない沢山の本が手の届くところにありますように。
ただたのしみのために本を読める日々でありますように。




私の知っている探偵の中で、たんたは、いちばん若い名探偵です。
くりの木まちのげんきなおとこのこ、たんのたんたは、郵便受けからしんぶんをおとうさんのところに配達する…




第一次大戦下のパリ。重たく閉塞した空気。だるさ。ちらっと見える純で美しいもの、明るいものが何になるだろう。
第一次世界大戦のさなかのパリ。 ベルナール・ルアモーは、愛したものすべて失っている。前線の厳しさも…





映画を先に観てきたのです。それから原作の漫画を読みました。映画と漫画とが、表現の仕方の違いなどから、補完し合っている感じで、両方を見ることができて良かったと思っています。(上中下まとめての感想です)
映画を先に観てきたのです。それから原作の漫画を読みました。 映画と漫画とが、表現の仕方の違いなどか…





「いつの間にか、台湾で過ごした歳月より、日本での生活のほうが長くなった」という著者は、最近、生まれ育った台湾のことを思い出すことが多くなったという。
「いつの間にか、台湾で過ごした歳月より、日本での生活のほうが長くなった」という著者は、最近、生まれ育…



連続殺人犯の息子であるジャズ少年が、父からほどこされた“英才教育”を生かして連続殺人事件の捜査に活躍するという設定の青春ミステリ「さよならシリアルキラー」三部作の前日譚にあたる短編集。
これは「さよならシリアルキラー」三部作の前日譚にあたる短編集だ。 「さよならシリアルキラー」は、連続…




有名なジャズ・ミュージシャン、ジョス・ムーディが死んだ。彼の死は、センセーションを巻き起こした。でも、それは、死を惜しむため、というよりは、ある秘密が、露わになったためだった。
有名なジャズ・ミュージシャン、ジョス・ムーディが死んだ。 彼の死は、イギリスじゅうにセンセーション…




たった一人の家族であるお母さんに「いっしょに死んじゃおうか」なんて言われる、小学三年生の亜澄の生活が普通であるわけがない。
お母さんの仕事はみつからない。家賃を滞納してあと二か月でアパートを出ていくようにとの通知がくる。 …




子どもの頃の読書を振り返れば、ただ懐かしい思い出というだけではなくて、あの頃好きだった物語と、大人になった今の自分とが深く結びついていることに気がつく。
子どもの頃の読書を振り返れば、ただ懐かしい思い出というだけではなくて、あの頃好きだった物語と、大人に…




チェーホフを読むのは初めて。この本が初チェーホフであることが嬉しい。
チェーホフを読むのは(少なくとも「よしチェーホフを読む!」と意識して読むのは)初めてです。 13の…





息子の誕生から始まる七年間のエッセイ。
息子の誕生から始まる七年間のエッセイである。 イスラエルは戦時下で、作者が妻の出産を待つ病院には爆…




短編だからこそ最後まで息を詰めて緊張してもいられる。厳しい掟の物語集。
>命に対して自然はひとつの任を課し、ひとつの掟を与えた。永続することが命の任、掟は死である。 …




テス・ギャラガーの『馬を愛した男』を読み終えたころ、山田稔の『テス・ギャラガーを読んでいたころ』という散文が『八十二歳のガールフレンド』に収められていることをツイッターで教えていただきました。
テス・ギャラガーの『馬を愛した男』を読み終えたころ、山田稔の『テス・ギャラガーを読んでいたころ』とい…





遠い遠い過去から、時も距離も超えて、ずっと注いでいた光。それは、過去にも未来にも、遠くまで光を投げかける。その光に照らしだされる光景ひとつひとつが、一瞬一瞬が、思いがけない贈り物のよう。
一九四四年、八月、ドイツに占領されていたフランス北西部の小さな港町サン・マロは、連合軍によって爆撃を…




『ギリシア神話』を読みながら、これは膨らませればすごくおもしろくなる物語のあらすじのよう、と思っていました。 そして、この本『ギリシア神話を知っていますか』は、古今の膨らませ方について書かれた本でした。
『ギリシア神話』を読みながら、これは膨らませればすごくおもしろくなる物語のあらすじのよう、と思ってい…




描かれているのは、何気ない日常の瞬間だけれど、私なら、その瞬間に、立ち止まりはしないだろう。でも、ここで立ち止まり、こんなふうにこだわると、そうか、風景がこんなふうに見えるのか、と驚く。
詩人テス・ギャラガーの初の短編集。 各短編の主人公たちは誰もかれも、傍からみたら変り者、と思うくら…

サリー・ガードナー『火打箱』を読み、元になったアンデルセンの物語が気になって、手にとりました
サリー・ガードナー『火打箱』を読み、元はどんな物語だったのだろう、と思いました。 アンデルセンの『…





アンデルセンの『火打箱』をインスパイアしたダーク・ファンタジー。
アンデルセンの『火打箱』をインスパイアしたダーク・ファンタジー。 読み始めて数ページで、挫折しそう…





「彼」は、その河岸に繋留された平底船に、仮住まいしている。
「彼」は、その河岸に繋留された平底船に、仮住まいしている。 水の上、とはいえ陸に結びついて繋留…




ルパンがまだ若く、ラウールと名乗っていたころの冒険物語
ルパンがまだ若く、ラウールと名乗っていたころの冒険物語です。 本人さえも、自分にその道の才能がある…




想像力は両刃の剣なのか?
この物語は、その画家の展覧会のために作品を書いてほしい、とオランダの出版社から依頼されて書かれた作品…