ジョージと秘密のメリッサ




ジョージは十歳。男の身体に生まれついてしまったけれど、女の子だ。
ジョージは十歳。男の身体に生まれついてしまったけれど、女の子だ。 「トランスジェンダーの人は、権利…

本が好き! 免許皆伝
書評数:1750 件
得票数:42231 票
いつまでも読み切れない沢山の本が手の届くところにありますように。
ただたのしみのために本を読める日々でありますように。




ジョージは十歳。男の身体に生まれついてしまったけれど、女の子だ。
ジョージは十歳。男の身体に生まれついてしまったけれど、女の子だ。 「トランスジェンダーの人は、権利…




夕方、ふわふわと浮遊する白い虫を、村の子どもたちは「しろばんば、しろばんば」と叫びながら追いかけて遊んでいたそうだ。
夕方、ふわふわと浮遊する白い虫を、村の子どもたちは「しろばんば、しろばんば」と叫びながら追いかけて遊…





「ぼくは死にかけている――」というショッキングな言葉から物語は始まる。
★2009年に書いたものです。 「ぼくは死にかけている――」というショッキングな言葉から物…




サイモンは15歳の少年です。ネイサンの親友。おもしろくて、口が悪くて、勇気のあるやつ。
*2010年2月に書いたものです。 サイモン・ショウは、筋ジストロフィーで車いすに乗ってい…





ある朝、おんどりは鳴き方を忘れてしまったことに気が付きました。
*2006年2月に書いたものです* ある朝のこと、夜があけることを告げるために、おんどりは…





雪の玉が坂道を転げ落ちていくように・・・
*2009年に書いたものです* 靴の箱に入った7本のカセットテープがクレイのもとに届く。 …




「バレエなんて、きらい」「キャンプでおおあわて」「いちばんに、なりたい!」 ウィニーの三部作、三冊分について、まとめて書いています。
*2009年10月に書いたものです* ウィニーとヴァネッサとゾーイは5歳のころから大の仲良し。…





人生のなかのある本当に短い時間の輝きが、その人の人生の前にも後にも、大きな美しい傘のように広がって、すっぽりと覆うようなことがあると思う。
ルーシー・バートンは、昔(最初の夫と結婚していた時。二人の娘がまだまだ本当に小さかったとき)、九週間…



オープン・シティとは、無防備都市という意味なのだそうだ。
オープン・シティとは、無防備都市という意味なのだそうだ。戦力を持たない都市。 ブリュッセルは、第二…





絵本と子どもの間で魔法が起こる。
子どもでも大人でも、自分を消しさって、きっとオオカミになってしまうときはある。 オオカミになったま…





「本当にいい子たちでしたね」
振り返ればそこは火の壁だった。火の海、火の渦の中に、人間が巻き込まれて宙をぐるっとまわっているのをみ…





第一部は夫視点の物語。第二部では、第一部と同じストーリーが妻視点で描かれ、第一部の景色を見事に塗り替える。読み終えると、さらに塗り替えられた、見えない第三部が現れるような気がするのだ。
裕福に育ったロットと美貌のマチルドは学生時代に電撃的に出会い、卒業直後に結婚。俳優として芽の出ない…




主要人物である(という)ブリュージュ。灰色の町だって? なんと複雑な色合いの灰色だろう。
この本、絵物語と呼ぶべきかと思うほど、ふんだんな風景写真が添えられている。 ブリュージュは灰色の町…




原題は“The WarThat Saved My Life”「私の命を救った戦争」だ。
11歳のエイダ(当時、自分の歳さえも知らなかったのだが)の右足は先天性の内反足で、歩くことができない…




家出してオランダからニューヨークへ渡った少女を待ち受けていたのは「100時間の夜」だった
オランダのスキポール空港から、エミリアは、ニューヨークへ家出するところだ。 家族のスキャンダルが、…




#棚マル 馬と若い騎手が一体になって、どん詰まり地方競馬の風を突き破って駆けていく。
その年の、地方競馬教養センターを卒業した騎手たちのトップは、人一倍の努力家で、ただ一人の女性騎手、芦…




#棚マル 言葉は生きている。小説家の冒険。
村上春樹の作品を読んでみたい、と思っていたけれど、いったいどこから手をつけたらいいのかわからなかった…




あるはずのドアが今日はない。ないと思っていたエレベーターが今日はある。 でも、自分が産んだ子どものことを、ある時には三人、またある時には四人と思い、名前までも違って記憶するなんてことがありうるだろうか。
パトリシアは89歳。 あるはずのドアが今日はない。ないと思っていたエレベーターが今日はある。 看護士…




#棚マル 読むほどに、登場人物たちが(人も妖怪・神様も)個性的で素敵なファミリーに思えてくる。
作家生命(?)崖っぷちの妖怪作家、緒方司貴は、原稿を書くため、遠野の旅館に逗留する。幼い頃に宿泊した…





#棚マル 帰還兵はなぜ自殺するのか。この「なぜ」に答えはない。
イラク戦争に従軍した兵士たちに取材したノンフィクションである。 >彼らは爆弾の破裂による後遺…