キジバトの記 新装版

読み終わり、この二人の夫婦の関係は、樹木希林と内田裕也との関係に類似していないか?とふと脳裡をよぎった。
1987年9月11日、九州は福岡県の筑豊の中小零細炭鉱から日本を見据え続けた稀有な記録文学作家の上野…
本が好き! 1級
書評数:288 件
得票数:6286 票
これまで読んできた作家。村上春樹、丸山健二、中上健次、笠井潔、桐山襲、五木寛之、大江健三郎、松本清張、伊坂幸太郎
堀江敏幸、多和田葉子、中原清一郎、等々...です。
音楽は、洋楽、邦楽問わず70年代、80年代を中心に聴いてます。初めて行ったLive Concertが1979年のエリック・クラプトンです。好きなアーティストはボブ・ディランです。
格闘技(UFC)とソフトバンク・ホークス(野球)の大ファンです。

読み終わり、この二人の夫婦の関係は、樹木希林と内田裕也との関係に類似していないか?とふと脳裡をよぎった。
1987年9月11日、九州は福岡県の筑豊の中小零細炭鉱から日本を見据え続けた稀有な記録文学作家の上野…

読後の印象は、大江健三郎ふうに言うと「親炙したし、ルクレティウス&モンテーニュ総毛立ち、身まかりつ」と。(笑)。
西洋の歴史は、ユダヤ教にはじまりキリストの誕生によるキリスト教と7世紀初頭のアラビアのメッカで唯一神…

自分は生きづらさを感じていなくても、生きづらさを抱えている相手の気持ちを慮ること。 これが差別、分断を解放するはじめの一歩ではないだろうか?
この本は、Ⅰ部、Ⅱ部、Ⅲ部、全18章からなり、現代社会が日常生活でかかえる「生きづらさ」を多面的に多…

この本は、アジア人女性初のノーベル文学賞を受賞した韓国のハン・ガンの大人のための童話であると紹介されているが、小学校高学年以上であればお薦めできる親子で読んで深く考えさせるファンタジーである。
中高生の頃、涙について自分なりに考えた。悲しい時も、嬉しい時も、怒った時も、笑った時も涙がでる。 …

ラングとしての制度に伍するためのパロールとしての個としての生活者としての切実な発話の原初的な迸りに筑豊の人間として強く惹かれた。筑豊弁に馴染みのない人でも魅せられるでしょう?(笑)。
4年前の2022年6月15日、詩人・作家の森崎和江さんは、急性呼吸不全のため95歳で泉下の人となられ…

この本は、ひと言で要約すると水文学(地球上の水循環を総合的に研究する学問)とは何かについて書かれたビーバーの生態学的クロニクルといえるのではないか?
1807年の秋、ルイス・クラーク探検隊の元メンバーであるジョン・コルターは、ビッグホーン川をたどって…

本の帯のキャチコピーにこう書いてあります。 《父はやくざでした。母は芸者でした。私は、『エルマーのぼうけん』を日本で初めて読んだ子どもです》
12月13日に福岡の某書店で開催された『伊藤比呂美トークライブ』に参加した。その時のメインテーマがこ…

この物語は両義的な寓意性を含ませている。ロード・オブ・ザ・リングならぬファイヤーでその火はプロメテウスの火でもあった。
この小説は、以下の文章ではじまる。 『森の夜の闇と寒さの中で目を醒ますと彼はいつも手を伸ばして…

稀有な女性詩人の介護と看取りのリアルが、崇高に、厳粛に、ときにユーモラスに語られる稀に見る介護看取り読本でした。
この本は、80年代の女性詩人が台頭するムーブメントの先駆として活躍されてきた詩人伊藤比呂美さんが、ひ…

戦後80年の掉尾を飾るに相応しい、反戦、非戦を声高に告発しないクレオールな未来にひらかれた人間文学であろうか?今更ながらのお薦めの一冊です。
この作品は2014年度ブッカー賞を受賞した長篇小説です。ジャンルは戦争小説となるようです。かつて批評…

アイオロスの竪琴は、霊的な風とともに鳴りひびく……それは霊的な力とともにジェーン・グドールが少女期を過ごしたイギリスの郊外の白樺の庭で吹いていた風で……。
今年10月初頭に、この本の著者であるジェーン・グドールは、講演先のアメリカカリフォルニア州に滞在中に…

『東京のプリンスたち』は、出版時に三島由紀夫が賛辞をおくっている。「現代そのもののフーガである」と。
この作品が書かれたのは、1959年で著者の深沢七郎は、40代であった。 高校生の秋山洋介、田中正夫…

「人類の祖先のことを思い出してごらんよ。骨を見つけ、岩の上で打ち砕いた男、彼は満月を見上げて大声で吠えた。それが音楽の起源、それこそがロックンロールなんだよ」 ──キース・リチャーズ
先日のスーパームーン、ビーバームーンは鮮やかでした。月というとキース・リチャーズの上記の言葉が脳裏を…

《権力とは現勢化するエロスの反復形態である》とは松浦寿輝氏の折口信夫論の本の帯に添えられた惹句である。
このコピー広告に惹かれて、この本をずいぶん前に書店で見かけたとき思わず手が伸びた。 この文章に反応…

ここではっきり言おう。誘われたのは原爆を作る計画だった。計画の名は「あさぼらけ」といった。
この作品は、東日本大震災福島第一原発事故後の2014年に出版された。 本作のアトミック・ボックスの…

ナチスが共産主義者を連れさったとき私は声をあげなかった。私は共産主義者ではなかったから 。
今年は戦後80年ということで出版マスコミも一大広告を貼っていたが8月も終盤になるとなりを潜めた感があ…

遅ればせながら、話題の『複眼人』を読みました。のっけから突拍子もないことを言うようですが、Singerのボブ・ディランがなぜ?ノーベル文学賞を受賞したかが、この本を最後まで読むとわかります。(笑)。
色んな方々が既に、いくつもの素晴らしいレビューを投稿されておられますのであえてストーリー、内容にはふ…

『社会生物学』という著者畢生の大著の短い序章「遺伝子の道徳性」は、カミュの次の言葉ではじまる。「哲学において真に重要な問題はただひとつ、自殺である」
1859年、チャールズ・ダーウィンが『種の起源』を刊行した。これは生物学に革命をもたらした。 「種…

読書会の課題本が『ライ麦畑でつかまえて』でした。野崎孝訳は既読でしたので今回は初読みの村上春樹訳で参加してみました。
異なる翻訳者を読み比べると非常に面白かったです。 一例を上げます。特徴のある人間の顔の容貌を二人の…

4.5トンのプルトニウム爆弾は、TNT爆薬(トリニトロトルエン)2万1千トンに匹敵する衝撃力であった。
その日の朝、空襲警報は解除された。多くの長崎市民は日常の日々の暮らしに馴染んだ。 洗濯物を干し、新…