全体性と無限 (講談社学術文庫)【Kindle】

この本は、頁ごとに何かしら気になる言葉が、時に複数見つかるような超高密度ですが、フッサールのような悪文ではなく、むしろ何か美しい調べがある。
非常に濃密で、無数の引き出しを持つ本。 とりあえず結論と解説を読まずに。 こちらの知識不…
本が好き! 1級
書評数:758 件
得票数:7806 票
感想はできるだけ一息に書きたいです。

この本は、頁ごとに何かしら気になる言葉が、時に複数見つかるような超高密度ですが、フッサールのような悪文ではなく、むしろ何か美しい調べがある。
非常に濃密で、無数の引き出しを持つ本。 とりあえず結論と解説を読まずに。 こちらの知識不…

安倍政権でおかしくなった日本。 社会に対する怒りが、最強の戦士を目覚めさせる。 敵はアメリカ! 皇室の血を引く少女に乗り移った戦士は、大地を奪ったものに戦いを挑む! ポリティカルエロ怪奇アクションバカ漫画
普段エロアクションギャグ漫画のようなものを描いている、人気漫画家怒涛のポリティカルエロオカルトアクシ…

美学というよくわからない学問をなさってる方の人文社会研究科博士論文を元にした本。 そのために非常に肌理が細かく無数の接続があるため、読みやすく明瞭な文章であるにもかかわらず、感想を書くことが躊躇われる。
美学というよくわからない学問をなさってるかたの、人文社会研究科博士論文を元にした本。 そのために非…

可能性とあるように、本書は射程範囲にあることをある程度連ねたもので、統一した何かといったものは、朧げである。 この朧げなものが、この学会の標的となる。
学会の名称と、怪異と恠異の使い分けについて記されているにもかかわらず、タイトルがしめすように、非常に…





進化とは何かという問いかけの前提として、命とはどのようなものかを問いかけてくる。『アメリカ大学生物学の教科書』などで、ざっと生物学についての言葉を覚えておくといいかもしれません。
進化についての本ですが、生物とは何かについての記述が多く、人類についての記述も多く、植物の記述が少な…

フクシマのあと。あるいは、大日本帝国の今後について。
文学系の学者であり翻訳家、在日朝鮮人、『夜戦の月』の役者である作者は、「3.12」を契機に、詩を書く…





猫の図像に秘められた日本人と猫の関係の変化を、膨大な資料を駆使して読み解いていく、日本史の本。
歴史系の薄い本として名高い、山川書店日本史リブレットの79。 描かれた猫を通して、日本での猫の…





卵子に仕組まれた仕掛けはいかに展開していくのか。 動物たちに仕組まれたプログラミングを辿っていく。
『カラー図解アメリカ版大学生物学の教科書』である程度の知識は入れていたものの、細かい発生のプロセスを…





読書家のアイドル荒俣宏、この本では後書き以外は荒俣キャラとして語らず、博物学の案内に徹している。 すべてがカラーではないものの、カラーも含めて、博物図譜も豊富。
角川選書って、読んだ記憶がなく、角川源義の寺田寅彦を引用した言葉も初めて読む。 荒俣宏の本を、杉浦…




20世紀の経済大国の残光。日本の終わりのはじまり、1995年。
1995年に高校生向けに書かれた、身体論。 なんだかんだ言っても、まだ将来に可能性を感じていた、遠…





シュール日常SF。 理屈っぽい幻想。
同人誌掲載作品も含む第二短編集。 作者は世代ではないと思われるが、ガロ系です。 芸術な漫…





福島出身早稲田にて文学研究に打ち込む歌人の、死の近くにある10年ほどの歌。
厨二病、この一言で済むような作品。 作者によれば、これでおしまいのようですが、試論とあるからに…

想像力を刺激してやまない知的な海の怪物について、カイヨワが語る。
本書は1975年に訳されたもの新装版で、新たに解説がつけられるものの訳文の見直しなどはない模様。 …





怪奇の血脈、幻想の迷宮。 哀しみの眼差しが綴る世界。
本作はボニータコミックスで、現在は少女漫画家として活躍なさってますが、もともと『少年チャンピオン』で…





言霊の国で、異教の教えはいかに土俗化されてきたかを文献にあたって読み解いていく、民俗学の労作。
信仰に関する知識が乏しいこともあり、感想と呼べるほどのことが書けない。 本書は土俗の世界を描い…





暗い眼差しが見た戦後。
初期作を含む作品集で、大変優れた作品が並ぶのですが、タイトルの意味がわかりません。 古本マニアの…





漢字を作って想像力の入れ物とした中国。 もう一つの世界とも捉えられる、その広大な世界。
全てではないものの、カラー図版も多く、昔のソノラマ文庫に似た優しい手触りで(厚さは普通)、絵本のよう…





世界文学はネタバレをものとしないことについて。
タイトルがしめすように、本書は騙りの書であり、巧みな語り口に乗せられて、ありもしない世界に連れていか…




数学的表される世界の持つ曖昧さについてのエッセイ。
イタリアの哲学者の短いながら切れ味鋭いエッセイ(多分思いつきの域を出ない) と、長短二つの付録。 …

自己宗教とロマンティック
自己宗教という言葉が「マスター・キー」として用いられる。 スピリチュアリズムの修行による上昇のイメ…