戦争は女の顔をしていない





男社会は一つの物語である。 そこに女は存在しないか、従属的位置を占める。 男たちの歴史に記されなかった、女たちの歴史は、凄惨極まりない。 もちろん、男もまた、男たちの歴史に背くのならば、抹消される。
とにかく、皆さん読んでほしい、『炎628』の原作に鼓舞されて綴られた証言集。 感想は控えめに、…
本が好き! 1級
書評数:758 件
得票数:7806 票
感想はできるだけ一息に書きたいです。





男社会は一つの物語である。 そこに女は存在しないか、従属的位置を占める。 男たちの歴史に記されなかった、女たちの歴史は、凄惨極まりない。 もちろん、男もまた、男たちの歴史に背くのならば、抹消される。
とにかく、皆さん読んでほしい、『炎628』の原作に鼓舞されて綴られた証言集。 感想は控えめに、…

文字たちの文化に関連するSF的な奇妙な話、漢字を扱うためしばしば中国(これは中国なのでしょうか?)が出てくることから、諸星大二郎の短編、色々な仕組みと密度から、ボルヘスや、レムの短編をも思わせます。
短編集、一話読むごとに、感想を。 ネタバレしてると思いますが、一つの視点にすぎませんので、読書体験…




独身者の機械にはいくつかの特徴があるようです。 独身者の機械は、生殖を拒否し、死に向かいます。 また機械であるが故に、自動的なものです。
本文から引用します。 “作品から生じるイメージは、統一が取れている場合もあれば、一見不統一な場合も…





しばしば不当な(選択の余地がなかったりする)負債であっても、借りたものは返すべしとの、「道徳」についての疑義でもある。 この疑義が、アナキズム人類学たる所以だろう。
人類学者による、「負債」についての本。 大変分厚い本なので結構時間がかかった。 おすすめです。 …





工具箱の何を使い、何をしたら、何かしらの見通しを立てることができるか。
なんの自慢にもならないが、世間的には難しそうな本を読んだり、ドキュメンタリーなどに好んで接してはいる…





詩の言葉その言葉が作るものあるいは言葉を生み出すもの。
澁澤龍彦が縦横に引用する作家の一人。 詩が捉えてる、詩を生み出している、想像力についてのエッセイの…

残酷ショーと社会批判。 あるいは欲望。
この本には、主題からやや逸脱してまで、カナザワ映画祭主催者による、よくある言葉が収められている。 …



憂鬱な社会には、アレがいる。 アレってアレ。
サブカル同人誌。このサークル初の本のようですが、大型書店などでも販売しているので、かなりの部数が作ら…

民主化革命を経験しなかった、日本的なことを余すところなく描いてます。
日本の文化と政治についての本。 ここに描かれてることは、今も続いており、私が幼い頃の少年漫画、…





オカルト本は、大量に出版されているが、 このような、きちんと調べ上げたオカルト本はほとんどない。
今日、陰謀論が現実を書き換えていく中で、三十年ほど前に書かれたこの本が持つ意味は重要である。 …





いしいひさいちによる、思想家たちの観察。
いしいひさいちが、いろんな思想家の言動を読み込んで描いた漫画です。 大変文字が多い。 専門家…




男色とキリスト教。 美と醜。 60年代の文化。
澁澤龍彦の書籍に、よく名前が出てくる、高橋睦郎の初期作品集です。 幼さの残る初期のポルノグラフィか…





澁澤龍彦へのラブレター。ゴス的想像力の結石。
思弁小説とあるので、『死靈』のようなものだとしたら面倒だなと思いながら、読み始める。 物語は、伝奇…

「私」を鉤括弧に入れ、観察対象とする。
語り手は作者の分身であったり、分身ではなかったり。 気持ちを流してくるような、そういったことはせず…





詩人鮎川信夫の詩と詩論、並びに短い自伝と、鮎川の詩と、鮎川信夫についての二つの解説が収録されている。これだけで、鮎川信夫について、一通りのことは伝わる。折り目正しき文庫。
「過去の傑作を恐れよ」と詩人は綴る。 本書にはその言葉があてはまる バロウズの翻訳者として知…





Dr.カリガリはキャビネットを開く。チャーリー・チャップリンは工場で機械とともに働く。
精神分析、工業化、シュルレアリスム、近代戦争、現代音楽。 多様な視点から描かれる、ナチス前夜。 …





psychedelic freak pop
独立した一コマ漫画が連なるような、実験的作品から、比較的物語を打ち出した作品まで、イマジネーション溢…

世界を見る視野と世界
歴史を検証する構築するのは、作者の主張「民俗学はヨーロッパ中心でしかありえない」のように 西洋的かど…