ちいさなちいさな王様




大きくなるとどんどん小さくなっていく。そして多くのことを忘れていく。いろいろなことから解放されて、自由な空間を遊びや空想で埋めるのだ。その方が素敵じゃないか。
今から数年前、BSフジで『原宿ブックカフェ』という番組がありました。 その中で下北沢B&Bのコンシ…

本が好き! 1級
書評数:90 件
得票数:1831 票
物語を読むのが好きです。
今年は去年よりも多くの本を読もうと思います。
よろしくお願いします。




大きくなるとどんどん小さくなっていく。そして多くのことを忘れていく。いろいろなことから解放されて、自由な空間を遊びや空想で埋めるのだ。その方が素敵じゃないか。
今から数年前、BSフジで『原宿ブックカフェ』という番組がありました。 その中で下北沢B&Bのコンシ…




疲れた日常に突如現れた天使。天使の存在意味。悪い人間なんていないのかもしれない。
ある日突然、バスの運転手バートのポケットに現れた小さな天使。バートとセントマンゴー校で調理師をしてい…





言葉が深く刺さる、そして心に強く残るオースター初期の傑作。
ニューヨーク三部作のあと、ムーンパレスの前に、この作品を発表しました。 元恋人(?)への手紙と…





ひとには誰しも闇の中で生きている。外側では見えないくらい闇を持っている。
最初、自分の家族の説明があります。妻を亡くした男。離婚した娘。夫が悲惨な死を遂げた孫娘。 そして、…





深い傷を背負った人間の再生の物語
「幻影の書」「オラクルナイト」に続いて「自分の人生が何らかの意味で終わってしまったと感じている男の物…



吐き気を催し、気分が悪くなる画集です。しかし見ておくべき画集です。
広島平和記念資料館に行ったことがある。 眼を背けたくなるような写真やものがそこにあった。 焦げてゆが…




持つものを選ぶ『青いノート』。ニューヨーク三部作に豊潤と円熟さを加えた寓話のような小説。
半年前までポールオースターの存在さえ知らなかった。(本を読まなかったから) NHKドラマ『この…




聡明な思考する犬とご主人様の物語 奇天烈なご主人様。ハイソサエティー。 犬とはいったいどういうもの。
普通に面白かったです。 考えてみれば、ムーンパレスもコミカルな小説だったし、コミカルな部分が強…





絶望。懺悔。叶わなかった深い愛。再生。そして果てしない懺悔。
オースターの初期の作品を読んだ後、この本を読みました。 熟されていますね。誰かの一代記を書かせたら…





人間万事塞翁が馬。 ポールオースターの作品では珍しく幸福な結末です
この本を読みだしてふと思ったのが、『幽霊たち』のブラックとか、『鍵のかかった部屋』とかいうのは、”ブ…




真の愛情とは...。
ニューヨーク三部作のラストの本。 僕は美しいファンショーの妻ソフィーから、失踪した夫の残した原…




アイデンティティークライシス。幽霊としての自分。
ガラスの街に似ている。 なんだかわからないけれど面白い。 『裏窓』という映画がありました。骨…





ニヒリズム。そして人間の本質を突いた作品
ポール・オースターの作品をいくつか読み、『ガラスの街』を読了後、なぜだか『異邦人』を読みたい衝動に駆…




曖昧模糊。探偵小説ではない。ニューヨークの街が織りなす一人の男の話です。
オースターのこれが本当の小説第1作? 『孤独の発明』は自伝のようで小説ではないような。 初期…




ポールオースターが創られた過去・哲学・思想。はじまり。
『偶然の音楽』『ムーンパレス』に続いてポールオースター3作目です。 最初の2作は小説で、これはもし…





「偶然なんて言うものはない。そんな言葉を使うのは無知な人間だけだ」 無数の偶然が重なりあって素晴らしい作品に仕上がっています
ポールオースター2作目です。 面白い。 人生哲学、愛、死、家族。コメディを含んだ描かれ方をしてい…




『神様はいる』そう思わせる奇跡的な話を集めたアンソロジーです
ラジオ局に投稿された奇跡的な話を集めた本です。 「動物」「物」「家族」「スラップスティック」「…





偶然が重なって、こうなった。フランス映画のような結末です。
ある日突然、2歳の時別れたままだった父親の遺産が転がり込んだ。 家族を失い、一人ぼっちになり、姉に…




塾のあり方考え方を親子三代にわたって描かれた小説です
森絵都の小説は『カラフル』とか『リズム』とか、どちらかと言えばジュニア向けのようで好きではなかった。…





図書館で借りるよりも、家に置いておきたい1冊です。
サリンジャーは精神状態がまともな時に読まないと大変なことになってしまう。『ライ麦畑でつかまえて』は精…