砂の家 (角川文庫)【Kindle】



逆境から這い上がろうとする兄弟が別々に育って、20年後に再会した時は全く違った道を歩いていた。#カドフェス
解説では「砂の家」という題名から、名作「砂の器」を引いていた。 だが弟がいることで兄の生き方が際立…
本が好き! 1級
書評数:645 件
得票数:17435 票
徹夜してでも読みたいという本に出会えるように、網を広げています。
たくさんのいい本に出合えますよう。



逆境から這い上がろうとする兄弟が別々に育って、20年後に再会した時は全く違った道を歩いていた。#カドフェス
解説では「砂の家」という題名から、名作「砂の器」を引いていた。 だが弟がいることで兄の生き方が際立…



主人公の坂木錠也はサイコパスだ。そのために過酷な出来事の中をくぐらなくてはならなかった。#カドフェス
妊娠8か月の母親が父親に散弾銃で撃たれ、瀕死で運ばれた病院で、僕(坂木錠也)は生まれた。 父には別…



美女の前でさすがの竜崎が壊れかける話。本来は3.5の前振りのはずがこれはこれは。
竜崎は大森署に馴染んでいる。 朝の新聞でアメリカ大統領来日のニュースを知る。 所轄に直接知らせは…




ここまで来ると、竜崎の周りの人たちも気になりだす、まずは、伊丹、戸高、野間崎管理官、補佐役の課長たち。貝沼さんも。
3.5と言うのも珍しいが、3巻~4巻の間のスピンオフ、裏話と言うところでしょう。話は伊丹刑事部長のあ…




日中戦争のさなか、北京にいた従軍記者小柳逸馬は大事件が起きたという長城の張飛嶺(監視廟)に向け出張要請を受ける。 #カドフェス
探偵小説作家で知られるようになった小柳は、戦地それも前線に出て取材がしたかった。何度も申し出て上手く…




名前を知らない雑草も可愛いです。名前を知るとますます好きになります。
祐太郎さんのレビュー そんなふうに生きていたのねまちの植物のせかい を読んですぐに予約してしまい…





人も自然の中の一部で悩みも苦しみも、生きるのも死ぬのも、特別なものではない、と花を育てイチゴを摘んで教えたのでしょうか。すぐに分からなくてもいつか思い出すでしょうね。死ぬと人を超えた魔女になることを。
まいが中学生になる時、もう学校に行かないと言った。ママはパパと相談して、田舎のおばあちゃんの所でしば…



本の整理をしていたら、内田さんの本が4冊あった。中から「風葬の城」が出てきた。戊辰戦争で戦った後の亡骸は負け戦の常で埋葬もされず風葬という悲しいものだった。シンプルなミステリで会津愛が深い作品だった。
「平家伝説殺人事件」「天河伝説殺人事件」はドラマでも見たし本も読んでみた。 でもこれはまったく覚え…



三浦しをんさんのデビュー作、「格闘する君に〇」に続く二作目の「月魚」を読んだ。
この作品が若いからというわけでもないだろうし、決めつけるのも失礼だ。こみいったストーリーでもなく楽し…



池上さんにはいろいろ教えてもらっている。ほとんど土曜日のTVで。
散歩道の本屋さんで見つけて買ってきた。役立ちそうだ、と裏の一覧表を見て決めたが、帰ってよくみると17…



ゴッホとゴーギャンとひまわりとリボルバー。ゴッホの死の謎は?リボルバーに絡むもう一つの世界。
本屋さんで目に入った「ひまわり」の表紙を見て、面白かった「楽園のキャンバス」を思い出した。 ゴッホ…




ノーベル文学賞を受けた作家の持つ光と影、その家族と、かかわった人々の人生。カーリン・アルヴテーゲンの5作目
カーリンの著作はシリーズになっていないので、順不同で手に入った順に読んできた。そしてここまできて、彼…




家族に捨てられた少女は自然に守られ育っていった。賢くて勇気があるカイヤの物語。
ディーリア・オーエンズは動物学の学士で動物行動学の博士であり、調査研究の成果をノンフィクションとして…




夫が浮気をした。最近会話もない。妻も夜中に家を飛び出し成り行きで浮気をした。不倫小説かなんだありふれたテーマかと読み始めたら、あちこちで小さい山が鳴動して落石に会うくらい驚いた最後だった。
恋して衝動的に結婚した夫婦は甘える間に甘えておかないと、青春ホルモン(?)と子孫繁栄本能が消えかかる…





ネットで本を注文したらこの詩集が届いた。どこで間違えて私行きの線路に乗ったのだろうか。薄い本だし読んでみようと手に取った。この韓国籍の詩人は27歳の若さで獄死したと表紙にあった。
文字数が少ない詩なので、読んでみるのは時間がかからなかった。 これはちょっと近代詩に近い、清冽な抒…





サヤに言わせれば、人生とはまだ語られていない物語だそうだ。俺とサヤが出会って恋をして、やがて二人が結婚してユウ坊が生まれたことも、すべて物語の正しい筋道に沿った流れなのだという。
俺の意見はかなり違っていた。 馬鹿だなぁ、サヤ。人生なんて、ほんのちょっとした弾みで、どんどん思い…




この本を読んで「偶然の祝福」という小川洋子さんの本を思い出した。短編集だった、その中のもの哀しい「失踪者たちの王国」という一遍がこの作品のどこかに細くつながっているような気がしてならなかったが。
これは題名「喪失」からの単なる連想で、読む前はこんなことだろうと思っていた。 小川さんの文芸作品と…




先に読んだ「バタフライ・エフェクト」で紹介されていた<カーリン・アルヴテーゲン>の訳書の7冊目だった。出版されているものが後6冊あってちょっとホクホクッとした。面白そう! これがデビュー作なら楽しみだ。
流行りの北欧ミステリも数が増えている、特捜部Q、ヴァランダー刑事、一口で言えるようになったアーナルデ…





映画の「バタフライ・エフェクト」はよくできていた。様々に表現された人生を振り返れば、SF的なストーリーは簡単に想像がつく。でもそればかりではない。これは心理描写にすぐれたミステリらしくないミステリ。
カーリン・アルヴテーゲンのこの作品は、映画のような時空を超えたSFとは全く違う。 今、未来の分から…





立て続けに娘たちの失踪事件を読んだ。立て続けと思ったが、ミステリのテーマでは珍しくないとも思い返した。娘はどこへなぜ消えた? それがミステリだ。
17歳の美しい娘が消えた。レレ(レナード・グスタフソン、数学教師)はアルバイトに行く娘リナをバス停ま…