眠れる森の惨劇―ウェクスフォード警部シリーズ


深い森の中の屋敷。そこの女主人一家が惨殺され、生き残ったのは18歳の女性だけだった。彼女の通報で警察が駆け付け、非常線が張られるが、車で逃げたらしい犯人の逃走経路が謎となる。
ウェクスフォード主任警部シリーズ第十五作目。 3月11日、「みんな死んだの」とごく若い女の声で…

本が好き! 1級
書評数:1690 件
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神奈川県に住むサラリーマン(技術者)でしたが24年2月に会社を退職して今は無職です。
読書歴は大学の頃に遡ります。粗筋や感想をメモするようになりましたのはここ10年程ですので、若い頃に読んだ作品を再読した投稿が多いです。元々海外純文学と推理小説、そして海外の歴史小説が自分の好きな分野でした。しかし、最近は、文明論、科学ノンフィクション、音楽などにも興味が広がってきました。投稿するからには評価出来ない作品もきっちりと読もうと心掛けています。どうかよろしくお願い致します。


深い森の中の屋敷。そこの女主人一家が惨殺され、生き残ったのは18歳の女性だけだった。彼女の通報で警察が駆け付け、非常線が張られるが、車で逃げたらしい犯人の逃走経路が謎となる。
ウェクスフォード主任警部シリーズ第十五作目。 3月11日、「みんな死んだの」とごく若い女の声で…


ショッピング・センターで死体が見つかる。実はウェクスフォードはその近くを車で通り抜けていた。反核運動、ウェクスフォードが爆弾テロに遭うなど、盛りだくさんの内容。本書よりシリーズが四百頁超えの大作となる
ウェクスフォード主任警部シリーズの第十四作目。今回は、キングズマーカムの郊外に出来たショッピング・セ…


ウェクスフォード家の隣家の夫が失踪した。妻ドーラから事件が持ち込まれた時、ウェクスフォードは夫婦喧嘩の結果、程度に考えていた。だが夫の死体が発見される。怪しげな女権団体、女性の通り魔事件も起きて・・
ウェクスフォード主任警部シリーズ第十三作目。 事件を持ち込んだのは妻のドーラで、隣人のウィリア…



有名フルート奏者が雪の深夜に池の畔で亡くなっていた。検死審問は事故死だったが、19年ぶりに帰国したその娘に偽物疑惑が。彼女が本人である証拠が積みあがるがウェクスフォード主任警部は偽物の疑惑を深めて行く
投稿順間違えた~~~。第十二作 「マンダリンの囁き」 を本書より先に投稿してしまいました・・・。トホ…

6月に中国旅行に行ったウェクスフォード。そこで知り合ったナイトン夫妻の妻が10月に射殺された。ウェクスフォードがしきりに思い出すのは、桂林のホテルの屋上で見たナイトン氏の凝視だったのだが・・。
ウェクスフォード主任警部シリーズ第十二作。 *投稿順、間違えました。第十一作を飛ばしています。 …





今回はキングズマーカムでの音楽祭(野外フェス)に絡む事件。ウェクスフォード・シリーズの中でも最も論理性の高いプロットとなっている。
ウェクスフォード主任警部シリーズの第八作。今回は、舞台をキングズマーカムに戻し、相棒のバーデン警部も…




今回はドクターストップがかかり、ロンドンで「療養中」のウェクスフォードが、警官である甥の管轄で起きた殺人事件の捜査に関与すると言うもの。果たしてウェクスフォードはスコットランドヤードの鼻をあかせるのか
ウェクスフォード主任警部シリーズ七作目。 今回は、ウェクスフォードが、同級生で警察の検死医も務め、…


今回は子供の行方不明事件。実は、8カ月前にも同様な事件があった。妻を亡くしたばかりのバーデン警部はその行方不明の子の母親と親しくなってゆく。主人公の周辺人物に焦点を当てたやや文学的な作品。
ウェクスフォード主任警部シリーズ六作目。 本書の前半はウェクスフォード主任警部の良き相棒でワトソン…




ウェクスフォード首席警部シリーズ五作目。本書は金持ちの家での殺人。評者が一読した感じではクリスチィの作品を意識したように思えるが、登場人物の描写はレンデル独特のものである。
キングズマーカム近郊のマイフリート村にはマイフリート館と言う大金持ちの家がある。当主はクェンティン・…



新郎の付き添い人は結婚式の直前に殺された。どうやら彼には非合法な収入があったらしい。関係者が口をつぐみ、捜査が行き詰まるなか、ウェクスフォード首席警部は、ある交通事故の発生日時に注目した。
ウェクスフォード首席警部シリーズの四作目。今回は殺人と交通事故の奇妙な符合が主題である。 ジャ…




ウェクスフォード首席警部シリーズ三作目。画家の妹アンが失踪した。同時にその妹が殺されたことを示唆する手紙も警察に届いた。如何わしい広告を取り次ぐグローヴァー雑貨店が事件の意外な鍵を握る。
キングズマーカム署にマーゴリスと言う画家が訪ねて来た。受付のカム巡査部長に妹アンが失踪したと申し出て…




ウェクスフォード首席警部シリーズの第二作目。しかし、彼は全く捜査をしない。本書はウェクスフォードの過去の捜査に異議を申し立てる牧師の調査となっている。シリーズ二作目にしてこの構成、著者の自信のほどは?
ウェクスフォード首席警部シリーズの第二作目。約3年前に第一作 「薔薇の殺意」 を投稿している。気まぐ…




昼間は休憩、夜に移動する砂漠の隊商にセリムと言う男が合流する。休憩の退屈しのぎに皆で物語をしようセリムが言い出す。一見、偶然を装って合流したセリムには、物語をすること、聴くことにある目的があった。
童話を中心とした小説を書いたものの、僅か25歳で早世した作家ハウフの処女作。以前、 「盗賊の森の一夜…




パリのオペラ座を舞台に、歌姫クリスチーヌとオペラ座の怪人、そして歌姫の幼馴染みで将来を誓った若い貴族ラウルの三角関係の物語。複雑なオペラ座の構造を利用した冒険小説のような作りにもなっている。
ミュージカルで有名なオペラ座の怪人の原作。戦前を含め少なくとも3回は映画化もされている。著者ガストン…





一世を風靡したテレビムービー「サンダーバード」(国際救助隊)の活躍を描く全32話の紹介。国際救助隊は多くの人命を救うがそれは起こるべくして起きた事故の結果。メカの見せ場を中心に物語が出来上がっている。
このシリーズは幼稚園の時に見てハマったテレビの特撮もの。「スーパーマリオネーション」と言われてもピン…





一世を風靡したテレビムービー、刑事コロンボの全作品69作と製作陣などを紹介したコンパクトな本。全部観たと言うファンにはお勧めの一冊である。
別冊宝島の中の一巻。表紙、裏表紙には著者○○と銘打っていないが、有名人とは言えないものの、最終頁には…





正編の結末に多くの読者から批判を受け本書が執筆された。主人公の財前は根っからの悪漢ではない。小説の結末に著者のそんな主人公への愛が感じられる。
東教授の元で浪速大学医学部の第一外科の助教授として長年仕えてきた財前五郎は、教授昇格の時期を迎え東教…





厳しい教授選挙を制した財前はドイツの国際外科学会に招聘される。その直前、里見助教授の紹介で診察した患者を噴門癌と診断して手術をした。里見は手術前に肺の瘢痕を詳しく検査すべきだと主張したのだが・・。
財前助教授は、厳しい教授選挙を制して、浪速大学医学部第一外科の教授に就任した。 第一外科の医局…





医学界の暗部をえぐった小説として有名。浪速大学第一外科の東教授が定年退官を迎える。主人公の財前五郎は助教授から念願の教授に昇格できるのか、勝負の年となった。
医学界の暗部をえぐった昭和三十年代の小説。何度かテレビドラマ化され、また医学部の不祥事が起きるとこの…



浮かれるだけのクリスマスは嫌だ、と言う方にアシモフ博士とスタッフが選んだ作品集。基本的には、クリスマスの幸福さとはあまり関係ない短編が収録されている。
作家・化学者アシモフがクリスマスに因んで選んだ13編の短編。 「クリスマス12のミステリー」 の姉妹…