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野菜に深い愛情を注いでいる店主が作る美味しい野菜料理の数々。お腹すきます。

  • レビュアー: さん
  • 本が好き!1級
  • お夜食処おやさいどき 癒やしと出逢いのロールキャベツ (角川文庫)【Kindle】
  • by
  • 出版社:KADOKAWA
お夜食処おやさいどき 癒やしと出逢いのロールキャベツ (角川文庫)【Kindle】
「癒やしと出逢いのロールキャベツ」「親子の絆とニンジンのグラッセ」「個性豊かなカボチャと三種の野菜の煮物」「同郷のいももちと思い出の味」「癒やしと再会のロールキャベツ」の5話収録。



企業宣伝やイベントPRなどの会社に勤めている榊木望は、札幌支社の立ち上げメンバーに選ばれ、札幌に引越ししてきました。新しい支社のため、やるべき仕事が山積みで、食事を摂る時間もほとんどないほど忙しくしています。

そんな忙しい日の帰り道、さすがに空腹を感じた時に見つけたのが「お夜食処おやさいどき」。

料理を作っている店主は花岡沙都。野菜に対する愛情が深くて、野菜に関する質問をすると止まらないほど説明をしてくる女性。店のメニューは野菜の名前と写真だけが載っていて、客はどの野菜が食べたいかを伝えると沙都が客の雰囲気などを見て料理を作ってくれます。


望が頼んだのはキャベツ。優しい味のロールキャベツを作ってくれました。仕事が忙しすぎて生活リズムが乱れて胃痛まで起こしていた望は、ここで食事を摂ってから体調が良くなりました。

美味しくて、体調も整うとなれば、店の常連になるのは当然です。しかも、店主のことも好きかな?という感じになっていますし。



望だけではなく、隣りに住む翻訳家・加奈子や、ゲーム配信をしている若い女性なども常連として登場します。


登場人物が全員魅力的で、出てくる料理も美味しそうで、読んでいる間ずっと優しい時間が流れている感じがしました。

それぞれが悩みを抱えていて、でも「おやさいどき」で癒されて悩みを解決していきます。


中でも印象に残ったというか、電車の中なのに泣きそうになったのは「同郷のいももちと思い出の味」です。

出てくる定年を迎える中年男性が素敵な人で、人柄が良いので周りもかなり彼を慕っていて、定年退職するのを本当に残念がってくれています。

彼が数年前、部下に叱った場面が感動的で、泣きそうになりました。電車でなければ泣いていたかも。


仕事にばかり夢中になっていたら大事なことを見失うし、実際に失うこともあるということ。今本当に大事なことは何なのか?を常に考えないといけないなとしみじみ思いました。


最終話はちょっと好きではない展開があったのですが、それ以外は気に入りました。

シリーズ化しているなら続きも読んでみたいです。

でもまあ、恋愛系が進んでいくなら嫌だな・・。

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  • 掲載日:2026/05/07
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この書評へのコメント

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    取得中。。。