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オノマトペに関する問いを重ねていたら、ついにはなぜ人だけが言語を持つようになったのか、言語の本質とは何かという根本的な問いにまで発展。自分たちの旅路を読者にも追体験してもらおうという誘いの書。

言語の本質-ことばはどう生まれ、進化したか
 二人の著者は認知心理学と言語学をそれぞれ専攻。二人の共通の関心はオノマトペ。オノマトペに関する共同研究がついには言語の本質を問うような根源的な問題へと発展していく。やや野心的と言えなくもない取組みに対して、著者らは大上段に世に問うというようなスタンスではなく、次々に出てくる問いにワクワクしながら取り組んだ軌跡を多くの人に共有したいという思いから本書を上梓したのであろう。しかも、自分たちの説にはちゃんと根拠もあるという自信も窺える。著者らにとっても、快心の出来なのであろう。

 著者らが研究対象としたオノマトペが言語を考える上で実によい対象であった。学者によってはオノマトペは言語ではないという扱いを受けるような境界的な存在。しかし、きちんと検証するとオノマトペは立派に言語と呼べる存在。「ヒュー」「パタン」のようにオノマトペは直感的に分かりやすいようだが、実は外国語のオノマトペは理解できない。言語体系によってオノマトペは異なるのだ。では、子どもはどうやってオノマトペを学ぶのか、というように問いはドンドン広がっていく。日本語はオノマトペが豊富だそうだ。世界を魅了する日本のアニメにもオノマトペは多用される。アニメの発展にもオノマトペは一役買っているのでは、というのは私の推測である。
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  • 掲載日:2026/05/02
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