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  1. 批評回帰宣言 / 先崎彰容 / ミネルヴァ書房
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批評回帰宣言

3.4
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文学にとって「近代」とは何か

【概要】
今、必要なのは、批評である。批評は、「近代システム」に違和感をもち、密着することを拒否しながら、それでもなお刻印される時代の証言である。描くべきは、この居場所のなさ、不確実性に耐える言葉の立ち姿である――。
気鋭の批評家がその新生面を開き、文学にとって「近代」とは何かを問う。安吾、漱石、和辻哲郎、福澤諭吉、中江兆民、そして江藤淳。知の巨人たちとの対話と格闘の軌跡。新しい批評の誕生!

【目次】
批評回帰宣言――序に代えて
   アイデンティティの政治
   暴力と絶対的自己表現
   「近代システム」とは「虚無」のことである
   魔女はナチズムを生みだす
   ドストエフスキーの示唆
   批評回帰宣言


 第Ⅰ部 戦争と人間

第一章 天皇と人間――坂口安吾と和辻哲郎
 1 天皇は、美しすぎる
   和辻哲郎の戦後
   坂口安吾・吉本隆明という系譜  
   坂口安吾がいた「場所」
   坂口安吾は倫理学者である  
   戦争と美
   暴力について
   坂口安吾の「堕落」  
   政治の美学化
   政治的ロマン主義
   坂口安吾の政治観
 2 天皇と肉体
   日本ロマン派とは何か
   自然主義リアリズムと「人間」  
   日本文学は「離人症」である
   和辻倫理学と天皇  
   人間は、歴史的存在である
   「人間」、この弱きもの

第二章 近代の超克――江藤淳論
 1 文藝批判家にとっての「近代」
   出会い
   日本「と」私
   敗戦体験
   「父」と「母」の不在  
   家族と近代
   三つの問い
   産業化と流動性
   近代の超克の方法  
   石原慎太郎とは何者か
   「もの」のように佇む
 2 江藤淳の描く精神史
   芥川龍之介からの脱出
   近代日本批評の課題
   江藤淳の下降史観  
   夏目漱石と武者小路実篤
   夏目漱石以後
   加藤典洋の「自然」  
   「近代システム」からの脱出方法


 第Ⅱ部 古典回帰宣言

第三章 核兵器はなぜ、ダメなのか――中江兆民『三酔人経綸問答』を読む
 1 中江兆民が生きた時代
   時代背景
   民権と国権
   条約改正と暗殺未遂事件  
   対ロシアの外交観
 2 三酔人の主張を解剖する
   洋学紳士の理想主義
   政治的自由と自立心
   豪傑の客と文明  
   豪傑の客の自己否定
   南海先生とは何者か
   恐怖が戦争を生み出す

第四章 人間・この豊饒なるもの――福澤諭吉『文明論之概略』を読む
 1 『文明論之概略』について
   成立の経緯
   その影響
   福澤諭吉は西洋文明崇拝者ではない  
   アジアを軽視する福澤諭吉像
   どう読むべきか――時代診察と処方箋
 2 福澤諭吉は啓蒙主義者か
   「啓蒙主義者」とは何か
   司馬遼太郎のリアリズム  
   「交際」という言葉
   福澤諭吉の誕生
   近代化=文明化なのか
   狼狽する近代人
   文明とは何か

第五章 グローバル時代の日本人――夏目漱石『門』を読む
 1 二つの広野を彷徨う
   本当に『門』はつまらないのか
   内部崩壊する「近代」
   「冒険者」とは何か
 2 虚無とテロリズムのあいだで
   自然主義と自己絶対化
   石川啄木のニヒリズム
   石川啄木と夏目漱石が見たもの
   「近代」と「国家」のあいだ
  参禅が意味するもの


終 章 新・代表的日本人
  西郷隆盛の影響力
  柳田國男と近代の「死」  
  小林秀雄と江藤淳の自意識
  歴史に参加する

初出一覧
あとがき
人名・事項索引

【出版社/編集者/著者からのメッセージ】
本書は、「近代」を、僕たちに最も馴染み深い明治時代以降の西洋の衝撃から描いたものである。(中略)僕は時代を自由に往還し、居場所を固定せずに物を書く。今後も現在から「遠い場所」で、言葉を紡ぎつづけようと思う。それこそが、自分が生きている時代を、最も克明に描けていると思う。(本書「あとがき」より一部抜粋)

【どのような方におすすめか】
・思想系の本をよく読む方
・読書好きの方
・近代日本に関心がある方

  • 著者:
  • 出版社: ミネルヴァ書房
  • 価格: 3080
  • 発売日:
  • ISBN: 9784623096237
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