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林さかな
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ギリシャ神話の神アポロンとヘルメスが動物が人間の知性をもったらどうなるかという話題でもりあがり、十五匹の犬に知性を与える。犬らは人間と同じくらい不幸になるのか幸福になるのか。
ギリシア神話の神アポロンとヘルメスが、カナダはトロントのバーで飲み明かしている。
ふたりは、動物が人間の知性を持ったとしたら、幸せになるか、不幸になるかで賭けをすることになった。
選んだ複数の動物のうち、一匹でも死ぬときに幸せだったらヘルメスが賭けに勝ち、
その反対のときはアポロンが勝つという賭け。


十五匹の犬を選んだのは、バーからほど近い動物病院にいたからだ。
犬たちは突然知性を与えられ、どうなっていくか。


知性を与えられていない野生の犬をしらないけれど、
変化していく犬たちにリアルさを感じ、
彼らが幸せになるのかどうかの行方を追った。


生々しい犬の生活はほとんどが平穏ではない。
格付けがあり、戦いがあり、ぽっきりと命を終えるものもいる。


十五匹それぞれの生を追いかけていき、
知性がもたらすもののリアルさは、いわゆる幸せには近づけそうもないように感じた。


どんな着地をしていくのか、
犬たちの詩(そう彼らは詩を書くのだ)を読みながら、
最後の最後にみえる風景を想像しながら
ページを繰ったらあっという間に読み終わってしまった。



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林さかな
林さかな さん本が好き!2級(書評数:28 件)

本が好き!に登録したのは2007年。
やまねこ翻訳クラブ会員

2005年2月より、Web本の雑誌にて、文庫本新刊書評を1年間担当。
2006年10月から半年、単行本新刊書評を担当。
2019年1月号~2020年12月号「本の雑誌」海外文学・新刊めったくたガイド連載。

2010年より「書評のメルマガ」で「いろんなひとに届けたい こどもの本」を連載中。

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