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中山市朗鉄板ネタ『八甲田山』と『山の牧場』が収められてる。
『山の牧場』は、実話怪談最高の作品であり、どうやら今もなお進展している話である。
あとがきにもあるように、この話は怪談として考えると奇妙な作りになっている。
通常怪談は、検証不能な得体のしれない何かを語るのだが、物語のかなりの部分が何度も検証され、元々の体験はともかく、幾つも証拠写真や動画がのこされ、ごく最近、テレビ番組でも取材をしていた。
この話は、得体のしれない場所についての話であるだけでなく、まだ知名度が低かった頃のMIBの話でもある。
メン・イン・ブラック、日本でもUFO好きなどの間では、80年代の早い時期に知られている怪奇現象であるから、中山市朗も、当時この話を知っていた可能性はある、あるのだが、その話と、山の牧場という物件のつながりを考え始めると、現実が歪むような奇妙な感覚が生じる。
UFO自体、怪奇現象であるのですが、怪談としてひとまとめにするには、バランスが悪いのだ。
しかし、中山氏は関連を意識して一つの話としている。
その思考回路は了解できる。
けれど、強い違和感が残ることも確かで、この違和感が、この奇妙な怪談の確信だと思われる。
物的不条理。
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- 出版社:角川書店
- ページ数:298
- ISBN:9784043653041
- 発売日:2003年06月01日
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