われらの子ども:米国における機会格差の拡大
タイトルがいいですね。そしてこのタイトルに深い意味が込められています。アメリカにおいて全国規模で増大する、特に若者の間での階級に基づく機会格差がいかに拡大したかを詳らかにする一冊。対岸の火事にあらず。
話は著者の故郷、オハイオ州ポートクリントンから始まります。アメリカンドリームをまずまず体現していたこ…
本が好き! 1級
書評数:1820 件
得票数:18428 票
本は飲みもの。一日一冊飲む本読みです。朝は珈琲を飲み、昼は本を飲み、夜は芋焼酎を飲む。積ん読山が高くなる一方で悩ましい... 晴耕雨読の暮らしを夢見る四十代。よろしくお願いします。
タイトルがいいですね。そしてこのタイトルに深い意味が込められています。アメリカにおいて全国規模で増大する、特に若者の間での階級に基づく機会格差がいかに拡大したかを詳らかにする一冊。対岸の火事にあらず。
話は著者の故郷、オハイオ州ポートクリントンから始まります。アメリカンドリームをまずまず体現していたこ…
昨年末の日本経済新聞で「「町の本屋さん」こだわりの3冊」という特集がありました。これから新社会人になる若者へお薦め本を紹介したもの。表参道にある山陽堂書店が紹介していた二冊が気になりました、の第二弾。
日本経済新聞の夕刊に連載されたエッセイを書籍化したものです。 衝撃的な、ということとは少し性…
昨年末の日本経済新聞で「「町の本屋さん」こだわりの3冊」という特集がありました。これから新社会人になる若者へお薦め本を紹介したもの。表参道にある山陽堂書店が紹介していた二冊が気になりました、の第一弾。
山陽堂書店、一度出向いたことがありますけれども、残念なことに定休日でした。なので店内を回遊したことは…
イギリスの哲学者、論理学者、数学者であるバートランド・ラッセルのエッセイ十五篇。ノーベル文学賞受賞者であるんですね。怠惰への讃歌とはいかなるものか?
ラッセルは、現代世界における害悪の多くは労働を徳とみなす考え方によるものであり、幸福と繁栄への道は…
製薬業界に長らく身を置いたきた著者が、自身の半生を振り返りながら動物実験の闇を告発した一冊。
訳者の井上太一氏は国内外の動物保護団体との連携活動を行っており、日本における動植物倫理・環境倫理を前…
戦争は太平洋戦争を、放送はラジオのことを指しています。太平洋戦争下における放送の実態を原資料にもとづき詳らかにした一冊。
戦争という愚かな行為に、わが国の放送は深くかかわり、人びとの考え方や心情に強い影響を与えてきた。そ…
戦争と望郷とペギー葉山。副題の通り、最後はこの三つのキーワードがぎゅーっと収束していきます。いやぁ、読ませる。さすが門田隆将!久し振りに門田隆将のノンフィクションを堪能しました。
前半は豹の話ばかりで「あれっ?」と思いながら読み進めましたがさすがです。やはりノンフィクションを書か…
知人が読んでいたので読んでみることにしたのですが、順番がまわってくるのに随分と時間が掛かりました。お陰で本書の前に『スタンフォード式最高の睡眠』を読むことになりましたが、スタンフォード式の勝ちですね。
読みやすさに差があります。本書が読みにくいということではないのですが、比べてみるとわかります。スタン…
『夫のちんぽが入らない』のこだまさんによる短編集。この人の書くものは面白い。ある意味『夫のちんぽが入らない』よりもインパクトがありました。プルーフ版なのでここには未掲載の短編がある。あぁ、読みたい。
刊行されているものには、ゴールデンボンバーの歌広場淳さんがこんなコメントを寄せていますが・・・ …
なぜ、本田自動車ではなく本田技研工業(英名はホンダモーター)なのか?自動車という枠に縛られない自由さがあるから。技術屋の王国、本田技研工業。ホンダの技術力の源泉に迫る一冊。
ホンダ、本田技研工業、その技術力に焦点を当てた一冊なので、内側にいる人がこの本を読んでどのように感じ…
心的外傷いわゆるトラウマ問題に関するバイブルとされている本。トラウマの症状や治療について十分な知識と冷静な観察をもって書かれたもの。決して平易とは言えない内容にも拘らず、一般にも広く読まれている一冊。
本書は、米国では心的外傷を云々する者がまず読むように勧められる本であり、それは専門家だけでなく、知…
原子力発電の根源を揺さぶる被曝事故を、全力を挙げて踏み潰そうとする側と、数十万人と言われていた原発被曝労働者の声なき声を背負って、原発社会を問い直すために「岩佐裁判」を支えた人々の対決の記録。
敗戦から百年たった日本を舞台に、海外派兵と原発問題という現在の問題の核心を浮かび上がらせたディストピ…
神経科学の権威とニューヨーク・ポストの副主幹が、FDR(フランクリン・デラノ・ルーズベルト)の死の真因に迫る。病を自覚していたFDRはこの事実を隠蔽するために、いかにしてメディア工作を行っていたのか。
くそ野郎なFDRを描写した本も三冊目。さすがにげっぷが出そうです。今回はFDRの病に焦点を当てている…
ハミルトン・フィッシュ。フランクリン・デラノ・ルーズベルト(FDR)が最も恐れ、最も憎んでいた共和党の重鎮。真珠湾攻撃から三十五年が過ぎ、ルーズベルトの死から三十一年経った一九七六年に上梓されたもの。
ハーバード・フーバー『裏切られた自由』と同類の書です。FDRのくそ野郎っぷりを余すことなく詳らかにし…
一九九五年七月二十六日、大阪発東京行き大洋航空420便と東京発沖縄行き大洋航空461便が衝突、両便乗客乗員合わせて六七八人のうち六七二人が死亡。このアクシデントで人生を引っ掻き回された人々のレポート。
六五〇ページ弱、二段組みの大物。先日の大雪で雪かき(日当たりが悪いので後日には氷をかく羽目になった・…
トランプが大統領選に勝利してから約一週間後の2016年11月16日、ティモシー・スナイダーがFacebookに載せた箇条書きのメッセージを纏めたもの。世界に台頭する暴君に正しく抗うための20のガイド。
トランプが勝利してから、アメリカでは古典的なディストピア小説が次々とベストセラーになる現象が見られた…
べったべた、こってこてのタイトルですね。普段なら手に取らない本ですが、佐藤優なら別。私、佐藤優信者なので。五十代の峠が見えてきた四十代として読んでおこうと思いました。大切なのは、行動に落とし込むこと。
個人に運、不運があるように、世代にも運、不運がある バブル崩壊後に成人となり、就職氷河期を経験…
元裁判官で日本の司法制度の実態を暴いた著作を持つ瀬木比呂志と、気鋭のジャーナリスト清水潔との対談です。
司法、行政、立法。 三権分立。 分立? 分立していない! 清水さんの疑問をまとめると、…
原題の「INFAMY」は悪魔FDR(フランクリン・デラノ・ルーズベルト)のスピーチに由来する言葉。米国民からようやく参戦同意を得ることができたスピーチで使われた悪魔の言葉。
Day of Infamy(恥辱の日)、真珠湾攻撃を指す言葉。日本から攻撃された鬱憤を晴らし悪魔FD…
覇権国と新興国との間に潜む深刻なジレンマを「トゥキディデスの罠」と名付け、両国が(特に覇権国が)どのように処すべきかを説いた一冊。タイトルを見て明らかな通り、覇権国はアメリカ、新興国は中国のことです。
アテネの台頭と、それがスパルタに与えた恐怖が、戦争を不可避にした 紀元前五世紀、当時の覇権国ス…