作家のごちそう帖: 悪食・鯨飲・甘食・粗食



「疲れた。一ついのちでも喰うかな」
病気がちで食が細い。 昔の作家と言えば、そんなイメージが強かったのですが、 こういう種類の本を読…

本が好き! 1級
書評数:811 件
得票数:20964 票
ジャンルを問わず、年間200冊を目標に読書をしています。
「たしかあの人が、あんなことを言っていたな…」というような、うっすら記憶に残る書評を書いていきたいと思っています。どうぞよろしくお願いします。



「疲れた。一ついのちでも喰うかな」
病気がちで食が細い。 昔の作家と言えば、そんなイメージが強かったのですが、 こういう種類の本を読…




小さな目がとらえた雨の日の風景
歌っちゃいますよね、「雨の慕情」。 しかも振り付きで(笑) 装丁画に惹きつけられ借りて来た絵…



舞台はロシア、ロンドン、パリ、ニューヨーク
1927年のロシアからはじまる話は、父親を想い続ける娘・フィゲレの切ない姿と、 どこからともなく聴…




や、あるよ、こういうのってホント。
結婚はゴール・・・なんて言葉がある。 もちろん結婚はゴールではないことは解っているけれど、 この…




そうなの。本当にあの子もこの子も変なのです。
不気味な面白さのある小説だった。 と書きながら、これって小説だったのかな~と思えるほど、 活字を…



ちょっとその服、大丈夫?
若者の服はもう無理だわ、だけれども、中高年ファッションには抵抗がある。 という時期があったことを思…




嗚呼、嗚呼、気づけば、みな姉妹。
源氏姉妹?なんのことやらと思っていたら、 源氏の君を通じて「姉妹」となった女たちとのことで、 「…





降参!降参!もはや何に降参しているのかさえも分からないのですが・・・
村田さんの長編を読み続けてきたわけだが、 ここらで短編も・・・と。 これまで村田さんの短編を…




誰かが誰かを愛して、愛から憎しみが生まれて・・・
この小説を読んでいると、愛し愛され、追って追われ、憎んで憎まれ・・・ 永遠に果てしなく続く、激しい…




笑顔の裏にある確固たる強さ
昭和2年生まれの夫の茂さん。 昭和4年生まれの妻のチユキさん。 20代で結婚したふたりは …




テーマごとに「カン!カン!カン!カン!」と、ラウンドを告げる鐘の音が鳴り響く。いざ、出陣!
自分自身もそうだけど、いろんな意味で人生の過渡期を迎えている 作家さんの本を読むのが好きだ。 特…





再び巡り合うであろうふたりの足跡を追いかけて
人種問題のピリッとした内容と、恋愛模様のほろ苦さが相まって 非常に雰囲気のある小説となっている「アメ…




宝塚と極道!? 意外なふたつの世界が融合し素敵な物語に。
まだ見ぬ世界、宝塚。 「男役」を読んでヅカファンがどうしてあんなにも 熱狂しているのかということ…




川辺を目指して、走る、走る、俺たちー
この本を読んでからというもの、無性に自分の足元にある 低い世界のことが気になってならないという現象…





山で出会う美しい女にはお気をつけあそばせ
泉鏡花は読みたいけど難しいといったイメージがいまだ拭いきれていない。 「婦系図」で挫折、ビギナーズ…




笑ってしまうほど懐かしい風景や単語に出合い、「あーあった!あった!」と眠っていた記憶が起き上がる。
朱川さんの作品は久しぶりです。 初期の作品から読んでいますが、本作はわりと 朱川さん原点の世界が…




可愛さあまってクマのぬいぐるみを投げた結果・・・・
ねぇ、名前なんていうの? なんでなんにもしゃべらないの? なんで抱きついてこないの? キスだっ…




嗚呼、寿命・・・悲しい響きではあるけれど。
寿命・・・悲しい響きではあるけれど、 「寿命だから」と、諦めとも納得とも言える意味も含むこの言葉。…




来るね、来るねー じわっ、じわっと・・・。
あれ? なんか変じゃない? あれ? なんか妙じゃない? 表題「あひる」は、読んでいるうち…





この世界にアイは存在する?存在しない?
この本の感想をいざ書こうとすると、 これがまたなかなか自分の中でまとまりがつかない状態が続いていた…