夜の放浪記

夜は呑み込まれるてしまうほどの怖さと楽しさが共存しているものなのかもしれない
夜遊びが大好きだった。 ドライブに出かけたり、夜中にハーゲンダッツを食べに行ったり、 クラブのはしご…

本が好き! 1級
書評数:811 件
得票数:20964 票
ジャンルを問わず、年間200冊を目標に読書をしています。
「たしかあの人が、あんなことを言っていたな…」というような、うっすら記憶に残る書評を書いていきたいと思っています。どうぞよろしくお願いします。

夜は呑み込まれるてしまうほどの怖さと楽しさが共存しているものなのかもしれない
夜遊びが大好きだった。 ドライブに出かけたり、夜中にハーゲンダッツを食べに行ったり、 クラブのはしご…




物書き芸人?って思うほど面白男子・朝井リョウ
「朝井リョウ」━小説は未読ですが、その存在は知っていた。サラリーマンをしながら作家活動をしていらっし…





去って行く人々の後姿には悲しいほど戦争の影が付き纏う。
「白い紙」「サラム」の2編を収録。 著者のネザマフィさんは1979年テへランで生まれの女性。神…




雨宮まみさんが「東京を生きる」なら岸さんの本書は「大阪を生きる」だ。
大阪が舞台とあって本のなかにある街は私の中で勝手に描かれた風景。実際登場する街はどんなところなのだろ…




山内さんの描く風景は地元愛に通じている。
地元の商店街は活気があってシャッター商店街とは無縁な地域ではあるけれど、それでも長年やっていたお店が…



妖怪は国境なく不思議体験を人間にさせる生き物?なのかな
サブタイトル、「フランス人ふたり組の日本妖怪紀行」。フランスからやってきたセシルとオリヴィエが新潟に…




「美味しい夕食をお届けします」━━こんな言葉には気をつけて!
お宅に訪問して、「不要品はありませんか?お引き取りしますよ」と言い、家にあげてもらう。実はそれは口実…




百貨店は人々の過去の思い出を呼び寄せる特別な場所。
現実にはないけれどこんな街に行ってみたい、住んでみたいという素敵な街が物語にはたくさんある。村山さん…





スーちゃんの日常は好奇心に満ちている
─────きゃべつ、にんじん、たまねぎ、オレンジなど、 やさいと、くだものが山のように…




三浦環の人生、終わってみればすべてを手に入れている感じに恐れ入る。
オペラ歌手の三浦環。 国際的なプリマドンナとして名を広めた女性ということで興味を持ち読んでみること…




ひも付き手袋に毛糸のパンツ、ろう石握りしめ道路という無限のキャンバスにお絵描きををしたザ・昭和!
とにかく楽しいです。 懐かしさに悶絶する本書に、何度も「わー」と声をあげながら子供のころ身近に…




テレパシー会話、使えますか?
「オレンジページ」に連載中のエッセイをまとめた本です。 表紙、そして中にもちょこちょこ登場するトト…




日本美術とゴッホの作品が寄り添っていた時代
マハさん安定のアート小説でした。 自分が最初に覚えた有名画家と言えばたしかゴッホだったと思う。…




思い出のなかにある風景は確固たる形をもって記憶に刻まれている。
あー読み終わってしまったよ・・・・ 楽しみにしていた昔の友人との集まりが終わるときのような あの…





きっとどこかで生きているもう一人の「わたし」
自分と全く同じ日に生まれた人に会ったことがありますか? 私は一度だけあって、偶然そのことを知った時…



魔法をもたらすような秘密の書き方ってなんだろう?
いよいよばななさんの作品について行けなくなったかも? ・・・と前半は不安になるほどスピリチュアル感…





貧困や戦争が生み出した得体の知れないものは時にグロテスクであり、時に幻のようなものであったりと、様々な形で私たちを困惑させる。
石井光太氏のノンフィクションは覚悟がいる内容のものが多く、 今回も自分なりにちょっとした気合いを入…




作者の死と小説が繋がっているような気がして背筋がゾクゾクした
変態君、変態ちゃんの話かな?なんて思っていましたが、 ずっしり読み込めるものが多かったと思います。…





山歩き、山登りは、日常や人生にとても似ている。
富士登山は死ぬまでに一度は・・・という話はよく聞く。 確かにそうだななーと思えど、あえて辛いことは…





夜の匂いがする。孤独が充満している。
エッセイを読むと、他人が日常見ているものや、感じていることを知ることができ、自分と違った視点が発見で…