シカゴ詩集
サンドバーグは職を転々とし、シカゴの自然や人物を詩に描いた。特に労働者を描いたが、プロレタリア文学というより大衆そのものを扱いたかったと解釈できる。
本が好き! 1級
書評数:233 件
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エラリー・クイーンなどの推理小説に興味を持ち始めました。そしてロス・マクドナルドの影響でフロイトに出会い、精神分析を読み進めていくうちにラカン、アルチュセールなどのフランス現代思想に興味を抱いています。
サンドバーグは職を転々とし、シカゴの自然や人物を詩に描いた。特に労働者を描いたが、プロレタリア文学というより大衆そのものを扱いたかったと解釈できる。
『新しい物理学』というと素粒子などの量子力学を思い浮かべがちですが、それよりはニュートンとホイヘンスの戦いに軸を添えています。だから、バリバリの量子力学かというとそれに至る過程をメインに扱ってます。
ポオの「黒猫」を思わせるゴシックホラーでした。法律にまつわる話、犯罪・謎にまつわる話です。
ベルクソンに対して様々な角度からのアプローチを加えています。興味があったのはベルグソンと現代思想の章。
ベルクソンは一八五九~一九四一にかけて活躍した哲学者で、主要なテーマは時間、変化などです。
第一部では、メルロ=ポンティの生涯について触れられています。メルロ=ポンティの第二次大戦中のフランスの状況などが描かれています。 第二部では、『知覚の現象学』『行動の構造』などの思想に触れられています。
太宰のユーモア溢れる短編集です。暗いというイメージを払拭させてくれること請け合い。カチカチ山には爆笑しました。ぜひともサルカニ合戦でも書いて欲しかったです。
ナチス・ドイツの戦争犯罪を巡って、七人の男女が凄絶な証言する。例えば、ある者は片目を失いながら逃げ延び、ある者は怪我人を見殺しに、またある者は収容所近くの森で墓を掘っている中、家族の死体に出会い……。
この時代のテーマは「正確にものごとを見るにはどうしたらいいのか?」、要するに頭がよくなるにはどうしたらいいのか? という問題です。それでイギリスと大陸では方法がまっぷたつになったわけです。
IT革命と呼ばれてかなり経ちます。IT革命は果たしてばら色の未来をもたらしてくれるというけど、本当にそうなのか? 結論はタイトルで示されているように懐疑的。
確かにiPhoneの使い方は紹介してるんだけど、そこに紹介されている時間管理などのビジネス姿勢を見習うべき。例えば「予定と予定の間には隙間を作る」など。
番号ポータビリティサービスが実施されて、その契約者獲得に向けて各ケータイ会社やPHSの会社の動向を追った本。
簡便な手引書としてau、DoCoMoなどの携帯電話などの通信業社、携帯電話の端末を作っている東芝やパナソニックなどのメーカー、そしてコンテンツ産業の行方などを概観できました。
この短編集には「カットグラスの蜂」、「冬の夢」、「罪の赦し」、「金持ちの青年」、そして「雨の朝。パリに死す」という表題作が収められています。
今から約一三○○年前に栄華を極めたビザンツ帝国。当時の首都はコンスタンティノープル、今のイスタンブールに当たり、一千年も地中海世界に存続した。
売れない小説家、伊瀬はある日、雑誌「草枕」へ連鎖原稿の依頼を受けた。取材先で遺体が埋められている、という騒ぎがあったという騒ぎがあったが、後日、「海龍丸」と書かれた看板が見つかっただけだった。
富安風生、阿波野青畝ともに虚子に師事し、街の風景を季節とともに客観写生の技法を活かして詠んだ。富安風生は「工女帰る浴衣に赤い帯しめて」「ハンケチ振つて別れも愉し少女らは」などの句を残している。
視る、ということで距離、大きさなどを認識できます。また触るということでも、同じように距離感、大きさ、形などを認識できます。ではこの二つによって得られる知識はどこが同じでどこが違うんでしょうか?
ルーマニアの現代作家、ミルチャ・カルタレスクのエッセイ集。サリンジャーなどの文学を、実存を、人生の意味を、短い断章とともに綴っている。
永井美浜たちはディズニーランド建設で持ち切りだった。そんな中、中学校時代の同級生で不動産会社勤務の恵一が美浜の職場に偶然訪れる。十三年前に自殺した英二に話が及び、そこから美浜の周辺が崩壊していく。