精神分析の空間: ラカンの分析理論
この『精神分析の空間』ではフロイトとラカン、それぞれの精神分析を比較しています。
本が好き! 1級
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エラリー・クイーンなどの推理小説に興味を持ち始めました。そしてロス・マクドナルドの影響でフロイトに出会い、精神分析を読み進めていくうちにラカン、アルチュセールなどのフランス現代思想に興味を抱いています。
この『精神分析の空間』ではフロイトとラカン、それぞれの精神分析を比較しています。
臨床家に「宛てた」ラカン入門書。精神分析について学んだ学部生向けか。
ブルース・フィンクというアメリカの精神科医が書いたラカンの解説書。
日本人著作者で数少ないラカンの解説書・研究書。難解で有名なラカンの言葉をこれ以上なく、解りやすく解説する。
ポストモダン好きには必読のガタリは、ラカンの影響下にある。「対象a」を中心に、ラカンの思想に迫っていく。
「対象a」、「シニフィアンとシニフィエ」……。ラカン派の精神分析の流れを組んでます。フェリックス・ガタリはこの精神分析を通して資本主義社会を変革したかったのではないか。
資本主義社会は何によって下支えされているのか。現代思想の哲学者による社会批評!
ミシェル・フーコーの問題意識ははっきりしています。それは狂気や同性愛といった価値観と権力との結び付きを探ることです。この問いは最初の著作『精神疾患と心理学』においても見られることが解りました。
火は僕たちにどういうイメージで受け入れられているのか。自然科学の視点より文化人類学の視点で読み解く一作。
第一章では、火と禁止というイメージを扱っています。第二章では火が精神分析において「生の本能」と「死…
この『デリダ論』はデリダの『グラマトロジーについて』が英訳されたとき、スピヴァクが付けた序文です。デリダもフッサールの『幾何学の起源』に本文よりもはるかに長い序文を書いたことで知られています。
マルクスがユダヤ人問題について書いたエッセイ。宗教と国家の関わり合いについて論じられたバウアーの「ユダヤ人問題」という記事への反論です。
ポオが宇宙について、神についてどう考えたかを綴る(あくまでも)散文詩。ユリイカとはギリシャ語の「見つけた!」という意味で、アルキメデスが言ったことでも知られます。
T・S・エリオットといえば『荒地』が引用されるので、一回は読んでみようと思って、図書館で借りてきました。どうやら20世紀のモダニズム詩の代表らしいです。
マルクスはモノの消費という観点から、経済学を確立したけど、ボードリヤールはそれにモノについている「記号」、つまり「意味」の消費だと結論づけている。
息抜きに烏島へ来た火村と有栖。そこでポオの研究者・海老原たちとIT社長・初芝の親睦会に遭遇する。アニメグッズ会社社長の初芝は藤井医師に依頼があって来たが、殺人事件が起こってしまう。
臨床心理士の鷺沼から私立探偵・飛鳥井にストーカー調査の依頼が寄せられた。鷺沼の依頼主、百合佳を悩ませる犯人は、境界例人格障害の疑いがある同級生、津島浩平だと言う。
10年前にボブを殺したことを手記に記したセリニャン弁護士。時効直前、証拠写真を持つ男が現れ、ボブの母と競売に。絶望的な状況下、男は弁護士に写真を譲ると言い出した。
女性が次々と殺され、〈詩人〉と名乗る犯人は最愛の女性を殺害していた。優秀な刑事ロイド・ホプキンズは彼を天才犯罪者と確信する。上層部から捜査中止を命じられるも、彼は単独で事件を追う。
外套のあらすじ。給料は安いけど文字さえ書いてれば幸せというアカーキエウィッチの外套はもうすでにボロボロだった。もう継ぎが当てられないことを知って、新調を決意するが……というもの。
外科医トマーシュと恋に落ちたテレザ。トマーシュはドンファンだが、ある日新聞投稿が共産党批判とされ警察の取り調べを受ける。編集者を庇い偽証するも、それが別の編集者を巻き込む事態に。