スクイズ・プレー




P・オースターのハードボイルド・ワンダーランド
ポール・オースターが別名義で発表したハードボイルド長編だ。初期のニューヨーク三部作が探偵小説のプロ…

本が好き! 1級
書評数:137 件
得票数:3174 票
海外文学・ミステリーなどが好きです。書評は小説が主になるはずです。




P・オースターのハードボイルド・ワンダーランド
ポール・オースターが別名義で発表したハードボイルド長編だ。初期のニューヨーク三部作が探偵小説のプロ…




現象学的推理が二十世紀の闇を切り裂く
現象学的推理を駆使する矢吹駆を主人公とした連作、11年ぶりに発表された第七作目は、上下二段組み八百…



放課後の決闘から始まる幻想の言語的小宇宙
“わたし”と真山くんは夜の公園で話している。真山くんは男子が放課後にしている決闘について教えてくれ…




奇妙な館を舞台にした本格ミステリ、スタイリッシュな百合ノワール、切れ味鋭いショートショートにディストピアを背景にした謎解きサスペンス……著者の持ち味がもれなく楽しめる豪華なフルコース
青崎作品の入門書として今のところベストではないだろうか。各作品のクオリティが高く、彼の作品に見られ…



家族史と兄の病気を巡る一家の彷徨――フランス人漫画家の半生記
フランス人漫画家が自分の少年時代と家族を思い出しながら、漫画家になるまでの人生を語るバンド・デシネ…



自虐と諧謔、妄想と饒舌の舞踏会
200ぺージの中短編集だ。 本を開くと力のこもった重量級のパンチが五発、間髪入れず飛んでくる。…



名作短編の謎を実作者として解明する
たまたま何か小説を読んだ際に、一読してよくわからない、あまり興味が湧かない、退屈である、反発する、…




ウィーンの辻音楽師が語る謎多き半生
オークションでバイオリンの名器を手に入れた“私”を、小説家を名乗る男が訪ねてくる。このバイオリンを…



ホラーの異才による恐怖の研究
もう終わってしまったが、昔平山夢明が京極夏彦と一緒に小説家二人でパーソナリティを務めていたラジオ番…



詩のことばが紡ぐ時をまたぐロマンス
イアン・マクドナルドは文芸寄りの凝った作風で有名な英国SF 界の重鎮だ。本書は彼が2018年に発表…



オルハン・パムクのつくり方
2006年にノーベル文学賞を受賞した際パムクが行った受賞講演と、二つのエッセイ、更に付録としてイン…



擦り切れかけた心がふたたび拳を握る
成績停滞中のボクサーが再起するまでの物語だ。 主人公は負けが込んでいる。 終わった試…



怪談をモチーフにした短歌集、短歌創作の入門書としても面白い
以前開催された『twitter怪談短歌コンテスト』に寄せられた応募作品から、三人の歌人が選び出した…




手帳を使うことのハードルを下げ、楽しみ方を教えてくれる好手引き
仕事やプライベートのスケジュール管理に手帳を利用する人は多い。文具店に行けば自分の用途に合った、高…



青い夜を照らす白いともしび
ある一家が、深夜のハイキングに出かける。 夜の街を抜け、暗い田舎道を歩き、森に入って湖に映る月…




筒井康隆が文学と切り結ぶ、鋭く愉快な文藝時評
筒井康隆の書評は面白い。 書評集としてまとめられた『みだれ撃ち涜書ノート』『本の森の狩人』はマ…



怖さと清々しさが印象的な、品のある怪異譚
営繕屋とは家屋敷の修繕をする大工のこと。本書は、営繕をなりわいとする“営繕かるかや”の尾端という若…



ドタバタ満載のユーモアミステリ&金田一耕助シリーズの好編をカップリング
『びっくり箱殺人事件』 丸の内梟座劇場での出し物の最中、舞台セットの箱に仕掛けられたナイ…



隔てられたものたちが出会う特別な場所
本書にはふたつのお話が並んでいる。ふたつでひとつの長編を構成しているが、通常の長編小説のような二部…




ハードロックにのせて紡がれる五つの夜の夢
ロックバンド『人間椅子』の曲をモチーフに、五つの短編小説を収めたアンソロジー。 目を引く表紙画を…