サンドマン 序曲
緻密に構築された夢の迷宮
夢の神「サンドマン」の探索と彷徨を描いたファンタジックなアメリカン・コミックシリーズだ。 本書に…
本が好き! 1級
書評数:136 件
得票数:3157 票
海外文学・ミステリーなどが好きです。書評は小説が主になるはずです。
緻密に構築された夢の迷宮
夢の神「サンドマン」の探索と彷徨を描いたファンタジックなアメリカン・コミックシリーズだ。 本書に…
『刑事コロンボ』の名匠によるサスペンスのお手本
ある休日の昼下がり、あなたが暇つぶしにテレビをつけると、見慣れぬ海外ドラマがやっている。カラーだが…
対話が本への理解を深め、ことばの森の奥へ誘う
タレントの伊集院光が、自身が出演するNHKの番組『100分de名著』で過去に扱った作品の中から、特…
黒い森に棲む魔王の訪い
1986年、新聞記者のサンドリ―ヌは長く疎遠だった祖母シュザンヌの急逝を知らされ、彼女が暮らしてい…
美徳のよろめき/origin
美貌のシャルトル嬢は宮廷デビューを果たし、そこで出会った有力貴族のクレーヴ公に求婚される。誰に対し…
奇想の蒐集家が造る“驚異の部屋”
旧ユーゴ出身の作家による中短編をまとめた、幻想小説集だ。セルビア語で書かれた原作を英訳したものから…
かんづめが宇宙のふしぎを語る
イタリアの文学者、イタロ・カルヴィーノには『レ・コスミコミケ』という短編集があって、これはQfwf…
「私小説」の解剖報告書
第44回(2022年)の野間文芸新人賞受賞作だ。 小説家の“私”こと町屋良平はあたらしく私…
現代ミステリを気鋭の批評家陣が論じる
現代ミステリシーンについての評論集だ。 扱われている作家は、円居挽、森川智喜、深緑野分、青崎有吾…
虚実の被膜が融解する、モキュメンタリ―ホラー
2022年の年末の深夜、ある番組が放映された。いとうせいこうがMCを担当したその番組のタイトルは『…
天球をめぐる、輝くものたちの神話
十九世紀のニュージーランドを舞台にした大作だ。本書は2013年度のブッカー賞を受賞している。 …
クラッシャるかクラッシャられるか、それが問題だ
タイトルにあるサークルクラッシャーとは、大学サークルなどで構築された男性同士のホモソーシャルな空間…
みらいをかんじさせる
バイトをしながらプロボクサーを目指している“おれ”。彼の周りにいるのは、不思議な突き抜け方をした友…
幻想小説家・山尾悠子のエッセイ・書評・掌編を遊覧する、初読者も年来のファンも満足できる充実した一冊
幻想小説家・山尾悠子の初エッセイ集だ。デビューから今日までに書かれた、小説のあとがき以外の文章がほ…
フランスの路上の現実~「排除」を脱し、尊厳を回復する支援とは
フランスの路上生活者支援団体サミュ・ソシアル(SAMU Social)の活動を描いたバンドデシネだ…
80年代の非実在ロックバンドを巡る陰謀と青春の物語
大学生の“僕”はバンドサークルに入るが、楽器ができず、歌も歌えないため浮いていた。そんな時、虚言癖…
「ひどい民話」を楽しみながら、お話の成り立ちについて考える
小説家の京極夏彦と黒史郎、妖怪研究家の多田克己と村上健司が各々持ち寄った、とっておきの「ひどい民話…
ボルヘスの末裔から、探偵小説のふるさとへの挨拶
オックスフォード大学へ奨学生として留学した“私”は、数学者のセルダム教授とともに、下宿先の主イーグ…
怪談から今の日本の姿がうかがえる~ユニークな現代奇譚集
これまでの人生で遭遇した怪異不可思議な出来事について、元東大生にインタビューした実録怪談だ。現役の…
P・オースターのハードボイルド・ワンダーランド
ポール・オースターが別名義で発表したハードボイルド長編だ。初期のニューヨーク三部作が探偵小説のプロ…