アルジャーノンに花束を〔新版〕(ハヤカワ文庫NV)
1966年出版の大ベストセラー
三十年ぶりくらいに読み直した。ガルシア=マルケスの百年の孤独を買って、挫折しそうな友人に翻訳小説を嫌…
本が好き! 2級
書評数:20 件
得票数:420 票
ファンタジー、SF、歴史小説などが好きです。それらが混じりあっているようなものも好きです…笑。ブックレビューのSNSに参加させて頂くと、本の興味の対象が増えて、とてもうれしいです。宜しくお願いします。
1966年出版の大ベストセラー
三十年ぶりくらいに読み直した。ガルシア=マルケスの百年の孤独を買って、挫折しそうな友人に翻訳小説を嫌…
日本近代の歴史学の成立事情
日本の近代の歴史学の成立事情、誕生の諸相を考察した本書はそのルーツを江戸近世までさかのぼってスケッチ…
火事と人殺しは紀州の名物。
この複雑な家族関係が瞬時に頭に入る人がいたら御目にかかりたい。主人公は24歳の土木作業員、秋幸。秋幸…
ペルー・リマの士官学校を背景に描かれる権力構造の縮図。
本書のペルー、リマの士官学校の寄宿生活は、中学生のときに所属していた運動部の記憶をよみがえらせる。サ…
二足す二が四であると言える自由。
昨今ではトランプ大統領就任時、コンウェイ大統領顧問の、オルタナティブファクト(もう一つの事実)発言で…
LIFE FOR SALE 山田羽仁男。
三島由紀夫のエンタメ系の作品です。他に、エンタメ系は、夏子の冒険、をずいぶん昔に読んだ覚えがあります…
第百五十八回芥川賞受賞作。
「根が関西人なのでウケてナンボ」とは著者の言葉。先にレビューした、コンビニ人間も本書も作品の主調が明…
第百五十五回芥川賞受賞作。
本書の主人公、恵子は36歳のコンビニ店員。コーヒーマシーンや、雑貨棚もかくやとばかりの人間インフラス…
インド独立の瞬間に生まれた子供たちは皆それぞれに特別の能力を授かっていた。“真夜中の子供たち”・主人公・サリーム・シナイは、人びとの心のなかを覗き見ることが出来るテレパシー能力者であった。
上巻の続きです。 1947年8月15日の真夜中。 インド独立の瞬間に生まれた子供たちは皆…
真夜中の子供たち。退歩的なすべてのもの。近代化志向の中で克服されることこそ望ましい最後のあらわれ。
ポストコロニアル文学とか、マジックリアリズムとか、言われている作品です。ラシュディは、『悪魔の詩』と…
豊かな土地。恐ろしい土地。
コサック村のアタマン(頭領)・エルマーク(イェルマーク)によるシベリア征服の物語。ちなみに、本書の後…
悪いことばかり考えて死にそうになるより、いいことばかり考えてがっかりしなさい。
第19代アメリカ大統領選、共和党のヘイズ現大統領の当選時にはおかしな投票があった。少なくとも、不穏な…
ぼくたちは、何ひとつ悔いていません。悔いることなんて、何もないんです。
戦中の疎開先の村や、幼い少年の兄弟たち、冷たいセクスをもつ少女、など、こう書くと、大江健三郎の、飼育…
今、欲しいもの。戻っていけるもの。そこにあるもの。いつでもあるもの。明日の空みたいに。
“それほど詳しく覚えていないが”、や、“実際、この前後に何があったかまったく覚えていないのだが”、な…
アミチーツィア amicizia
スタンダールの、赤と黒、と並ぶ代表作です。大久保和郎氏の訳によるKindle版で読みました。(赤と黒…
いつかノーフォークに行って
とても面白かった。早い段階であかされるので、ネタバレにはならないと思いますので、書きますが、臓器提供…
1945年8月14日昼・御前会議~15日正午・玉音放送。
スターリンの名前は入っているか? 1945年7月27日深更、東京を震撼させた電波に、日本に宣戦…
魔の天秤棒にいれるべくは、つねにふたり分の魂。
以前、参加していたブクレコというブックレビューのSNSに、自分が一番最初に投稿した、思い出深い作品で…
時間は人間の厳しい監督なしでは一歩動かない。家畜がそうであるように。
本書の主人公は、感化院という施設の院児です。感化院というのは、現代の児童自立支援施設だそうです。しか…
ハプスブルクはスカートしかはけない
はじめまして。以前、ブクレコというブックレビューのSNSでお世話になっておりました。mitarai0…