おとうとのねじまきパン: ずっとむかし、満州という国であったこと
旧満州に渡った日本人の一家族が、戦前戦後に辿った道を聞き書きした、ドキュメンタリー。小学校高学年からを読者対象にして、満州の悲しい歴史をやさしく書いています。
この本の内容とあらましは、次の通りです。 この本を読むみなさんへ(「満州」は、1932年に日本…
本が好き! 1級
書評数:776 件
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後期高齢者の立場から読んだ本を取り上げます。主な興味は、保健・医療・介護の分野ですが、他の分野も少しは読みます。でも、寄る年波には勝てず、スローペースです。画像は、誕生月の花「紫陽花」で、「七変化」ともいいます。ようやく、700冊を達成しました。
旧満州に渡った日本人の一家族が、戦前戦後に辿った道を聞き書きした、ドキュメンタリー。小学校高学年からを読者対象にして、満州の悲しい歴史をやさしく書いています。
この本の内容とあらましは、次の通りです。 この本を読むみなさんへ(「満州」は、1932年に日本…
世界の温室効果ガスの排出量は、520億トンであり、その中で農林業その他の土地利用が23%を占めていると言われています。そのような、農業由来の温暖化の原因を最小化するにはどうすればよいかを書いています。
地球温暖化による農業への影響について、国立環境研究所では次のようにまとめているそうです。 ① …
46年前に単行本として出された、13話からなる連作短編小説です。文庫版の解説を書いた平松洋子が、『文藝春秋』6月号に「こんな小説を書くのが私の夢です」という原田ひ香と対談していたので、読んでみました。
高度成長期を舞台に、砧青磁の壺がたどる数奇な運命を描いた、有吉佐和子の小説です。第一話から第十三話ま…
食べ物の多くは、農作物であり、この本は「食べる」という行為と同様に「探求する」ことがいかに得難く大切な経験であるかということを述べています。「入門」と題していますが、その奥には深いものを秘めています。
この本で取り上げている、食品の例は、次の通りです。 納豆、昆虫(ハチの子・アリ・コオロギなど)…
この本で取り上げているのは、コペンハーゲン、オランダ、ニューヨーク、ロンドン、パリ、ドイツ、滋賀そして日本といった都市や国です。そこから「自転車のまちをつくる」には、どうすればいいのかを考えています。
この本のあらましは、次の通りです。 ①コペンハーゲンは、世界の自転車ルネッサンスを刺激している…
第171回の芥川賞受賞作です。現役の医師が書いた作品というので、興味を持って読んでみました。
この小説には、「胎児内胎児」と「結合双生児」という普段見慣れない医学用語が出てきて、それが、主役や、…
新型コロナウィルスのルーツは、まだ不明の点が多いようですが、この本は、新しい視点から取り上げ、一つの仮説を唱えています。真実は、不明ですが、これが本当だとすれば、恐ろしいことです。
この本の筆者は、京都大学医生物学研究所准教授だった、獣医師の資格を持つ、ウィルス学者だそうですが、新…
筆者が、最愛の妻を亡くしてから、14年後に書いた本。すい臓がんになり、余命三か月と告知されてからの、夫妻の闘病記録と、亡妻への追憶とともに、十の後悔を綴っている。
筆者の妻、純子は、2010年1月26日に「すい臓がん」が発見され、東京女子医科大学病院で検査、診断を…
日本初の「食用昆虫図鑑」と称し、比較的入手が容易で食用になる132種について、その調理法や味、食感をコンパクトに収めたハンドブックです。それぞれの食材昆虫の図版に学名、分布、特徴などがついています。
この本の筆者が選んだ「食べられるうまい昆虫ベストテン」は、つぎのような虫たちです。 第1位 …
没後31年たち、ようやく世に出た、安部公房の評伝です。
これまで、安部公房の伝記は、近親者や関係者の書いたものや、彼の生涯の一局面や業績を部分的に書いたもの…
「3年にわたる調査報道/容疑者を突き止めた/執念の記録」と表紙裏に、書かれている通り、朝日新聞の記者が、書ききれなかった取材成果や、その後の進展を盛り込んで一冊にしたもののようです。真相が窺えます。
中村哲が殺害された状況とその背景を取材してきた、朝日新聞の記者が、これまでにデジタル版で報道してきた…
2019年12月に73歳で亡くなった、中村哲の生涯をたどり、医療以外に、飲料用および農業用の水を確保するために、用水路の整備を進め、その途上で、銃撃され死亡するまでを、二人の対談で掘り下げています。
はじめに、中村哲の73年の歩みを、高世仁が辿っています。 1946年9月15日、父・中村勉、…
「取り締まるから犯罪が発生する」と、犯罪学・刑事政策学を専門とする筆者は、この本の「はじめに」書いています。世間常識である「犯罪が行われるから警察などが取り締まる」とは異なっています。どっちが正しい?
物事を表面と裏面の両方から見ることを、一冊の本の中でやってのけたのが、この本のキモです。まず、犯罪と…
「自然再生は、自然そのものだけでなく、自然と人のつながり、豊かな自然に支えられた人と人のつながりを回復させるための「試み」である(鷲谷いづみ・2003年)」と考え、地域の自然に関わった人々の記録です。
この本の筆者は、北海道新聞記者を経て、現在はフリーライター・編集者として、活動するかたわら、「人と水…
現役の日蓮宗のお坊さんの書いた、宗教的体験に裏付けられた、実践的な人生論の本です。お経はほとんど出てきませんが、筆者の骨肉になりきっていることがよく分かり、参考になります。
4章からなるこの本の内容は、次の通りです。( )内はそのあらましです。 第1章 仏さまに愛される!…
「医療経済学」を専門とする筆者の最新の著書です。身近な、東京の地域医療から、日本さらに国際比較までを網羅した、専門書ですが、筆者は「地域住民の安心感をどう高めるか」という視点から、書いているそうです。
この本の内容は、次の通りです。( )内は、主な項目です。 第1章 東京という地域の医療(地域医…
日本語には「はなしことば」と「かきことば」があり、現在の日本語は、漢字と仮名とを使って文字化をしているので、常に複数の選択肢があることから、「正書法」はないというのが、筆者の視点のようです。
この本の内容は、次の通りです。 序 章 正書法がないことばの歴史 第一章 すべては『万葉…
これまでの世界史が,西洋中心で書かれてきたのに対して、アジア側からみたらどうなるか。きわめて斬新かつ意欲的なNHK講座のテキストです。「3か月でマスターする」との謳い文句通り、12回で完結しています。
4・5・6月号をまとめて紹介します。 4月号のテーマは「オリエント起源のインパクト」(広大なユ…
「もあい」とは「模合」と書き、沖縄では誰もが知っている「慣習」であると、この本に書かれています。「もあいはユイマール」であるともいわれ、これは「相互扶助」を意味するとも書いています。一体何なのか?
「もあい」とは、「ただの飲み会」だともいわれているが「グループのメンバーは、決まった間隔で(たとえば…
ある調査結果によれば「一番望ましいのは自宅」と答えた人が、第一位であったそうです。それほど在宅死は、魅力的に映るようですが、30年以上介護現場に携わってきた筆者には、そうではないとも思うといいます。
85歳を過ぎると4割、90歳を過ぎると6割、95歳を過ぎると8割の人が認知症になるとされています。こ…