人を襲うクマ 遭遇事例とその生態 カムエク事故と最近の事例から

中国原産の熊の子供生まれマスコミは報道に熱を入れているが、日本にも野生の熊がいる。 そして、その熊はちょこんと座って笹を食べたりでんぐり返しをしているような熊とは違い自然の中で生きて、時として人を襲う。
本書は、日本で実際に発生した熊による人間の被害について、その状況を詳しく解説し、併せて熊の生態、攻撃…

本が好き! 1級
書評数:538 件
得票数:4133 票
新聞の書評欄を読んで、気になった本は図書館で借りて、気に入った本は、読んでから本屋さんに買いに行きます。
最初に買ってしまうと、積読になってしまうので。

中国原産の熊の子供生まれマスコミは報道に熱を入れているが、日本にも野生の熊がいる。 そして、その熊はちょこんと座って笹を食べたりでんぐり返しをしているような熊とは違い自然の中で生きて、時として人を襲う。
本書は、日本で実際に発生した熊による人間の被害について、その状況を詳しく解説し、併せて熊の生態、攻撃…



BOOK DBの通り 年を重ねるということはおなじ相手に何回も出会いなおすということだ。出会い別れ再会また別れ―。人は会うたびに知らない顔を見せ立体的になる。人生の特別な瞬間を凝縮した名手による珠玉の六編
6篇の小品が、それぞれ人生の出会い直しを、簡潔にかつ印象的に描き切っている。 短いお話しなので、す…



行動経済学の入門書。 人は必ずしも経済合理性のみで動くわけではないということに気づくための端緒になり得る。 ノーベル経済学賞を受賞した記念に読んでみることをお勧めします。



銀河鉄道の作者、宮沢賢治の父政次郎の目線から語られる宮沢家の物語。
賢治は、決して生まれた時から清貧を愛し、自らが遺した物語のような透明な存在ではなく、花巻で成功した質…



伝説のラガーマン平尾誠二氏は2016年10月に53歳でこの世を去った。 ips細胞でノーベル賞を受賞した山中伸弥氏はノーベル賞受賞が取りざたされ始めていた2008年雑誌の対談という形で平尾氏と出会う。
実は、山中先生は、平尾氏と同年代で、彼に刺激され神戸大学でラグビーを始めたラガーマンだった。 対談…




今も戦争を続ける国アメリカ。 1990年に訪日し、日本で活動を続ける詩人アーサー・ビナードが、第二次世界大戦以後戦争をしていない日本の戦争について、多くの人に直接インタビューした記事をまとめたもの。
インタビューの対象は、軍人、軍属、戦犯、一般市民、満州開拓に従事していた人や、被爆者など非常に幅広い…



ケンブリッジ大学で医療法と医療倫理の博士号を取得。獣医外科医の資格をもつ著者が、まじめに動物になってみる研究を行った。 アナグマになってミミズを食べ、アシカになって猟犬に追われる。
動物になりきることによって、その動物の視点、生態に迫るというまじめな研究らしい。 そして本人は、動…



大森 望 , 日下 三蔵という二人の編者が選んだ2016年の国内SFの傑作選。 とはいえ編者にも癖はあり読み手にも嗜好があるので、すべての作品が面白いとも限らない。 小品集なので細切れに空いた時間に読むには良い




京都を舞台としたパンデミックもの? なぜ、その異変は京都で起きたのか? 話は京都で突然始まった異変と、科学の壮大な実験が、時間、場所を飛び越えつつ進んで行く。
読者は、これらの物語を俯瞰しつつ読んで行くので、この2つの事象になんらかのつながりがあると気づいて行…



サバイバル登山家 服部 文祥の初めての小説。 状況はフィクションであっても、描写される内容はリアルでノンフィクション。そして、サバイバル。 それは、山の中でも、街の中であっても。
リアルなサバイバルは、時にグロテスク。 本書は服部 文祥にしか書くことができない小説なんだと思う。

実在するラジオ番組と、それを聴く様々な人たちの人生を描く連作集。 いきなり、「ラジオ深夜便」とか「伊集院光」が出てくるので、それらの放送のイメージが脳内にひろがり、短編をより広く深くさせる。
ラジオを聴く様々な人生を、リアルに感じさせてくれる。

古賀茂明氏が、マスコミ等で話している内容をまとめた書籍。 登場人物は実名で書かれているが、実名で行動し、マスコミに出演している内容なので、そのことによる驚きや目新しさはない。
普段ニュースに関心のない方が、一部マスメディアが報道しない(全てのメディアが報道しないわけではない)…



椎名誠が幼少期の思い出を綴った私小説。 岳物語を井上靖氏の「夏草冬濤」になぞらえると、「しろばんば」に該当するような作品。 ふーんとは思えど、別段何があるわけでは無い。
氏と同時期に、氏と同じ千葉県に育った方なら感慨を持って読めそうではあります。

地球上に住む様々な生き物たちの生態は、人間の目からみれば「ああ、残念!」というものが少なくない。
なんでそんな進化を遂げて生き残って来たの?というものも多数ある。 それらの生態等集めた、薀蓄本。 …

「このミステリーがすごい」優秀賞受賞作品という触れ込みで手に取った限りは、それなりの作品であることを期待してしまうのは仕方のないことだと思う。
本作については、入り口の軽さがそのまますーっと奥へ入っていき、中庭を過ぎていつの間にやら裏口から出て…



今日は死ぬのにもってこいの日」で知られるナンシー・ウッドが、12ヶ月のひと月ひと月を題材に、ネイティヴ・アメリカの知恵と詩。
それらを組み合わせて表現した小品集。 「今日は...」と同じく、その自然に基づく英知は広く、深く、…



恐らく多くの人が、本書のタイトルと、フランケンシュタイン博士が作り出した怪物のイメージは持っていると思う。
しかしそれは、フランケンシュタイン原作から得たイメージでは無く、人間によって作り出された、継ぎ接ぎだ…



ある犬とそこに関わる人間たちの姿を描いたロードムービー的小説 犬が中心に据えられてはいるが物語は決して犬の視点で語られることはない ほのぼのとした話でないところが、戦争を経験しているアメリカの物語だと思う


3人の女子高生の疑似家族の話。 いやはや、全然世界がわからない。 話についていけない。 何があっても意味がわからない。 最後まで読んで、なんだったんだろう?と考えてもわからない。 再読しようというほどでもない。



このミステリーがすごい!大賞・優秀賞受賞作家のデビュー第2作 「体操にすべてを賭ける青春もの」のように最初は思えるのに、冒頭のシーンに少し違和感が。その違和感が、ミステリーなんだと想像しつつ読み始める。
するとさわやかな青春もの、スポーツもののほうに、少しずつ陰の部分が姿を現してくる。 しかし、さわや…