はじめてのプラトン 批判と変革の哲学
プラトンに関する入門書。プラトンの思想を概説的に論じるのではなく、プラトンは著作をどう書いたのか、それをどう読むかを解説している。プラトンの著作は批判と変革の哲学であり、読者にも考えるように促す。
プラトンは今でも人気のある哲学者だそうだが、私もプラトンとウィトゲンシュタインに関する新書が出ると…
本が好き! 1級
書評数:283 件
得票数:2634 票
会社員としての先もそろそろ見えてきたこの頃。書評を通じて社会と繋がりが持てればと思います。ご多分に漏れず、年齢を重ねてからは歴史小説をよく読みます。でも、まだまだ幅広い分野に興味を持っていたいので、おもしろそうな本には何でも挑戦してみます。
プラトンに関する入門書。プラトンの思想を概説的に論じるのではなく、プラトンは著作をどう書いたのか、それをどう読むかを解説している。プラトンの著作は批判と変革の哲学であり、読者にも考えるように促す。
プラトンは今でも人気のある哲学者だそうだが、私もプラトンとウィトゲンシュタインに関する新書が出ると…
従来の経営学が合理的に効率向上を追求してきたのに対し、働く人を幸せにするのが経営の目的と捉え直す取組みを紹介。成長至上主義は弊害が大きいことは明白なので、新たな経営の目的を模索することが必要だ。
アメリカという国はさすがに多民族国家、多様性に富んでおり、一方では超巨大企業が巨額の富を独占し、新…
鈴木大拙が英語で書いた書を横川顕正が邦訳したもの。禅寺における生活ぶりが書かれている。東慶寺の禅僧佐藤禅忠の挿絵も理解を大いに助けてくれる。
禅僧になるには、禅師の下で禅の法式に従って得度しその弟子であるとの証明書を持ち、その上で専門道場で…
お経を読むことを通じて仏教への理解を深めることを目的にする。定番にこだわらないことで、より仏教の魅力を伝えることに成功している。
本書はお経を通じて仏教の教義を伝えようとすることを目的とするのではなく、お経は面白いことを伝えるこ…
古代から近世までの人物を取り上げ、その人事について考察を行っている。それらのエピソードを通じて日本的人事の特質が明らかになる。
よくも悪くも日本の歴史は天皇を戴く朝廷が常に縦糸として存在する。古代においては天皇、及び天皇を取り…
鬼平犯科帳では本当に美味しそうな食事場面がよく出てくる。食通として知られた著者の食をめぐるエッセイ。
著者は東京下町の生まれ、両親が離婚し、母親に育てられた。どちらかと言えば貧しい家庭のはずだが、下町…
研究者としては挫折した佃航平は、経営者として違う形で夢を追いかける。初めは夢よりも待遇の改善を要求していた若手社員たちも、自らの矜持を守るため大企業に立ち向かっていく。そして、遂に夢は実現する。
間違いなくエンターテイメント。佃航平は宇宙ロケットを開発する技術者であったが、ロケット発射失敗の責…
地べたのイギリスを描かせたら出色の著者による息子と共に感じたイギリスの現在に関するエッセイ。世界の縮図と言われるイギリスの抱える困難と、一方ではイギリスの底力も感じさせるところがあります。
タイトルの「僕はイエローでホワイトで、ちょっとブルー」は著者の息子がノートの端に書きつけた落書き。…
一般にはあまり馴染みのないアセットマネジメントとは何かを分かりやすく解説しています。
今年6月から社名に「アセットマネジメント」と付く会社で働くようになったので、そもそもアセットマネジ…
コロナ禍で企業の「レジリエンス」に注目が集まったが、元々は心理学の用語として使われていたそうで、レジリエンスをいかに鍛えるかについて解説した書。
日本では「レジリエンス」という言葉は、企業経営の文脈において使われることが多かったように思われる。…
1億層中流は過去の話、現在の日本は経済格差が拡大し、それが固定化しつつあり、階級社会化しているという。社会階層の観点から見た日本の姿とは?
本書は社会学者の書いた本であり、ジャーナリストが書いたセンセーショナルな本ではない。基本的に、官公…
タイトル通りに生物はなぜ死ぬのかを進化論的な観点から解説しています。細胞レベルから種の生態的なあり方まで分かりやすく説明しています。
生き物は物質の進化の結果として誕生した。非常に長い時間と、奇跡的な偶然の堆積により単細胞生物が誕生…
21世紀のキャリアのあり方は20世紀のあり方とは大きく違う。21世紀のキャリアはどうあるべきかを論じている。自分のキャリアを模索している人には考え方が参考になると思います。
人生100年時代となり、学生から社会人として働きリタイアするという単線型のキャリアから、何度も学び…
世界のすべては進化の過程にあり、人類の未来はどこに到達するのか。テイヤール・ド・シャルダンの思想に則り、考察する。
結論から言えば、私には非常に残念な書であった。副題にもある通り、本書は東大で行われた講義録である。…
火付盗賊改方長官の長谷川平蔵、人呼んで「鬼の平蔵」の活躍を描いたシリーズ第5弾。7編の短編を収録。今回も平蔵の魅力満点、江戸のうまいものも欠かせません。
鬼の平蔵は縦横無尽、融通無碍。残虐な悪党は手足を切り落としなぶり殺しにするかと思えば、発達遅滞の亀…
企業不祥事が発生した際に、第三者の立場から不祥事の原因を追及し再発防止策を提言するのが第三者委員会のはずだが、実態は追及からの隠れ蓑になっている実態を明らかにする。
著者は会計学者で、第三者委員会報告書格付け委員会の委員でもある。まず第三者委員会とは、不祥事が発生…
見開き2ページで仏教2500年の歴史の1項目を説明するスタイルを取った仏教の入門書。本書の特色は日本だけでなく、チベットや東南アジアなど仏教が伝播した地域での歴史にも言及していることだ。
仏教2500年の歴史を見開き2ページで1項目で説明するスタイルを取り、ゴータマ・ブッダの生涯、大乗…
経験ゼロからAI人材になるためにはどうしたらよいか?具体的な取組み方法が記載されており、特に若い人には参考になると思います。
第3次AIブームは少し落ち着いた感はありますが、AIは確実に実用化の用途が広がっているようです。こ…
実社会で培った実務経験に基づき生きた知識を教える実務家教員が今求められているという。その「実務家教員」とは何か、求められる資質は何かなど背景も含めた解説が行なわれる。
本書では「実務家教員とは何か」というタイトルの章はあるが、実務家教員に関する定義はされていない。「…
70歳で奥さんをガンで亡くし、どうやって初めての独り暮らしを軌道に乗せたかをまとめたエッセイ。家事をあまりやったことのない人には参考になるかもしれません。
著者は眼科医で、国内だけなく国際的な権威ある賞も受賞したことがあり、大学の副学長まで務めた。現役時…