危機管理とリスクマネジメント
本書はリスクマネジメントを経営学の一部として構成し、様々なタイプの経営危機の類型とそのリスクマネジメントを論じている。少々古い本だが、リスクマネジメントがどのように発展してきたかを知ることができる。
本書は平成9年に初版が発行されており、26年前に出版されている。当時のリスクマネジメントはリスクを…
本が好き! 1級
書評数:283 件
得票数:2634 票
会社員としての先もそろそろ見えてきたこの頃。書評を通じて社会と繋がりが持てればと思います。ご多分に漏れず、年齢を重ねてからは歴史小説をよく読みます。でも、まだまだ幅広い分野に興味を持っていたいので、おもしろそうな本には何でも挑戦してみます。
本書はリスクマネジメントを経営学の一部として構成し、様々なタイプの経営危機の類型とそのリスクマネジメントを論じている。少々古い本だが、リスクマネジメントがどのように発展してきたかを知ることができる。
本書は平成9年に初版が発行されており、26年前に出版されている。当時のリスクマネジメントはリスクを…
ここで言う「話し方」はスピーチ、ある程度の人数の前で何らかのトピックについて話をすることを指す。著者はこのパブリック・スピーチの講師として多くの人に話し方指導をした人であり、多くを学ぶことができる。
本書は書名に「入門」とあるが、かなり本格的なスピーチトレーニング方法論である。それがため、安直なハ…
少子高齢化が加速し、国力を維持するには移民受容れは不可避の状況にあるが、日本の移民受容れ状況はどうなのか。計量分析で実態と将来像を探る。
コロナ禍の前はインバウンドが好調で、経済によい影響を与えていた。日本の良さを知ってもらえれば、移住…
二入の対話という形式を通して、最新のファイナンスを学ぶことができる。事例として取り上げられるのは、メリカリ、ソフトバンクグループ、Slackなど世の注目を集める企業ばかり。読み進めるのが楽しい本です。
著者は銀行に勤めて実際のファイナンスの仕事に携わり、独立して財務コンサルティングの会社を創業。大学…
父母は亡く、貧しい下級貴族の親戚の家に厄介になっていた忠範は、比叡山で修行することを決意する。比叡山でも修行を経て、法然門下となり、何度かの改名を経て親鸞と名乗り、遠流で越後に流されることになる。
著者のエッセイは何冊か読んだことがあり、時代が求めているものを嗅ぎ分ける臭覚にはとても鋭いものを感…
本書は「論文の書き方」という書名だが、ハウツー本ではない。論文とは何か、科学と論文を論じて、その上でどういう書き方をすればよいかを解説している。これから論文を書こうとしている人にはお薦めです。
本書は電子書籍で購入したのであまり意識していなかったが、かなり分量の多い本だ。読み進んでも、一向に…
著者の専門は歴史人口学。人口統計や家族形態に着目して幅広く世界情勢について語っており、日本が老人支配国家であるということを述べた書ではない。日本の歴史家との対談が面白い。
本書は日本が老人支配国家であるということを論じた書ではない。1つの章の1節で新型コロナの犠牲になっ…
戦争の時代に生きた庶民の哀感を描いた短編6編を収録。どんな状況下でも人々は喜怒哀楽を抱えて精一杯生きる姿が描かれており、ホロリとさせる。
浅田次郎の他の短編集を読んだ時に本作のことを知り、購入していた。購入してから時間が経っているため、…
企業法務の実務を進めるにはセオリーがあり、実務の基礎とルールを学ぶことができる。仕事はOJTを通じて帰納的にルールを学ぶことが多いが、見事に形式知化されている。
近年、社内弁護士が増え、弁護士の就職先として一般企業も有力な選択肢となってきた。特に、ベンチャー企…
居眠り磐音シリーズ第2作。お互いの私闘により水魚の交わりだった藩の同志を失い、希望を失い脱藩して江戸で浪人をしていた坂崎磐音。ところが、私闘は仕組まれた陰謀だったことが徐々に明らかになっていく。
江戸の貧乏長屋で浪人生活を送る坂崎磐音。喰うに困る困窮生活を送るが、以前は豊後関前藩の中老の家に生…
アメリカはWASPが作った国だが今や多民族国家であり、行きすぎた資本主義のため貧富の格差が拡大し、国内が分断されているという印象だが、その現象の背後では宗教の力が大きく働いていることを解説。
超巨大IT企業が隆盛する一方で、貧富の差は拡大。資本主義の権化のような印象のある現代アメリカだが、…
著者は危機管理学を専門とし、中でもリスクコミュニケーションは重要な機能を持つということだ。新型コロナウイルスの拡大、ロシアのウクライナ侵攻など危機管理は現在最も重要なキーワードになっている。
著者は危機管理学を専門とし、リスクコミュニケーションを研究している。象牙の塔に閉じこもることなく、…
本書の最終章。BOOK3で新展開。それまで青豆と天吾の章が交互に展開されていたが、BOOK3では二人を追跡する人物の章が追加される。ストーリーがより立体的に見えてくる。物語はスピードを上げてラストへ。
「1Q84」はBOOK3で新展開へ。それまで青豆と天吾の章が交互に続いてきたが、二人を追う人物の章…
「カラマーゾフの兄弟」には続編が存在するはずだった!著者が「カラマーゾフの兄弟」脱稿後に亡くなったため、幻となった続編を「カラマーゾフの兄弟」を新訳した訳者が構想。
「カラマーゾフの兄弟」は本書の著者の新訳で随分前に読んだ。「罪と罰」は高校生の時に読んだので、主人…
物語は大きく展開し、1Q84年もその全貌を徐々に明らかにしていきます。遂には天吾も2つの月が空に浮かんでいるのを目にし、天吾と青豆は相互にお互いを求め合っていることを自覚します。
現実の1984年とパラレルワールドの1Q84年。最初は警察の制服が変わったことに気付かなかったとい…
アートとは何か、アート思考とは何かを解説。アートとは<問い>であるということを繰り返し事例を通じて説明。著者は学者ではないので、普通の言葉で書かれており、大変読みやすいです。
著者はアートディレクターであり、父が画廊を営んでいたので、小さい頃から著名な芸術家に直接会っており…
タイトル通りで、新聞記者から書店を開業。どうやって書店を開業したか、何を思って本屋をやっているかが綴られている。本が好きなら、本屋になるべきではないとの忠告も。
著者は毎日新聞の論説委員だった58歳で退職し、書店を開業した。60歳で定年を迎え、再雇用で働くこと…
ブルシット・ジョブとは副題にもある「クソどうでもいい仕事」のこと。スラングだ。このブルシット・ジョブが世界的に増殖しているという。なぜブルシット・ジョブは増えるのかを考察している。
ブルシット・ジョブとは「クソどうでもいい仕事」を意味するスラングだ。WEBニュースなどでも目にする…
村上春樹お得意のパラレルワールドで領域展開?世間を騒がせた浅間山荘事件、オウム真理教などをモチーフに2つの物語は徐々に絡まっていきます。
主人公は2人。青豆と天吾の章が交互に続きます。青豆はスポーツクラブのインストラクターとして働く30…
週刊現代別冊のMOOK本だが、文章のタッチは週刊現代の記事そのまま。キャッチーなタイトルでアイキャッチするが、こんな事例があるので要注意という程度の内容。まあ、頭の片隅にでも置いておけば十分か。
「おとなの週刊現代」というMOOK本のシリーズの1冊らしい。「人生は最後に間違える 『残り10年』…