はじめての人類学 (講談社現代新書)【Kindle】
人類学とは「人間とは何か」という問いを探究する学問であり、最重要の4人の人類学者たちのキーとなる考え方を辿って人類学の全体像を掴むという展開になっている。現代の人類学は実に多様である。
近年話題となった「ブルシット・ジョブ クソどうでもいい仕事の理論」は経済人類学に位置付けられるそう…
本が好き! 1級
書評数:283 件
得票数:2641 票
会社員としての先もそろそろ見えてきたこの頃。書評を通じて社会と繋がりが持てればと思います。ご多分に漏れず、年齢を重ねてからは歴史小説をよく読みます。でも、まだまだ幅広い分野に興味を持っていたいので、おもしろそうな本には何でも挑戦してみます。
人類学とは「人間とは何か」という問いを探究する学問であり、最重要の4人の人類学者たちのキーとなる考え方を辿って人類学の全体像を掴むという展開になっている。現代の人類学は実に多様である。
近年話題となった「ブルシット・ジョブ クソどうでもいい仕事の理論」は経済人類学に位置付けられるそう…
スコットランドの歴史を「運命の石」を巡るエピソードをプロットにして描く。スコットランドだけでなく、イングランドも含めてその歴史は実は意外なものであることを知ることができる一書です。
スコットランドにはスコットランドの王が戴冠式を行う時に座る「運命の石」と呼ばれる象徴的な石がある。…
言葉にできないモヤモヤがある時に、どうすれば言いたいことが言えるようになるか。言語化には3つのステップがあり、そのステップを踏めば着実に言語化能力がアップするノウハウを公開。
著者は出版社で編集者・記者を経て独立。執筆、講演、研修を通じて言語化のノウハウを伝授されている方。…
コンサルタントは企業の課題解決のために具体的な処方箋が書けなければならない。しかし、そのために必要な課題解決型のヒアリングができていないケースが多く、本書ではそのポイントが披露されている。
著者は事業再生コンサルタントとのことだが、大手コンサルティング・ファームのメンバーではなく独立系。…
本書の表紙に髭面のおやじが赤子を抱えた写真が掲載されているが、この人が元女子高生でトランスジェンダーの著者である。LGBTQ+として生きることがいかに辛いかを多くの人に知って欲しい。
著者の話を社内講演会で聞いた。私の所属する会社も各種ハラスメントの防止に努めており、LGBTQ+の…
日本に伝わった仏教は元々のブッダの教えとはかなり変わっており、特に初期の仏典ではブッダの教団はかなり異端な集団であった。そこには生々しい人間の姿が描かれており、より人間の本性が浮かび上がっている。
日本の仏教では禅宗を除けば仏様の力で極楽往生を願う他力本願が多い。阿弥陀如来の来迎図など清らかなイ…
中世では文字を読めない人々による豊かな文化があり、ことばは声で伝えられ、記憶された。後世に伝えられた本は無文字の社会の傍で作られたものであると著者は言う。
著者によると中世では漢字漢文は貴族や僧侶しか読み書きできず、宮廷文化は仮名文字しか読めない女性によ…
とにかく山での遭難事故の事例がたくさん紹介されています。また、最近の遭難対策も進化しており、新型コロナ流行以後は登山のあり方にも変化が見られるとのこと。山に興味のある方は一読をお勧め。
私は四国歩き遍路の足慣らしとして、近隣の低山にトレッキングに出かけることがある。首都圏のメジャーな…
仕事をして管理職も務めれば、ある程度は経理についても常識は身に付く。入門とあるが、会計を体系的に理解することができる。自分なりに何となく分かっているつもりのことが明確に理解でき、非常にクリアになる。
新卒で入社した会社が金融機関の勘定系システムを開発する会社だったので、新人研修で簿記を5日間学んだ…
鍋島藩葉隠武士の3人組の活躍は続く。その子ども達も成長し事件に巻き込まれるも、死人の子は死人の強さで難局を乗り切る。鍋島藩は藩主の後継で藩内が紛糾。鍋島藩の行末はどうなるのか。
戦さのない世の中になっても、まだ武士の気風が残っている時代。何かと揉め事が起こると刃傷沙汰となる。…
文字通りどうしたらセミナー講師になれるのか、どうしたら1年目から結果を出し10年稼ぎ続けられるセミナー講師になれるのかを丁寧に解説。セミナー講師を志す人はぜひ一読を。
本書は文字通りセミナー講師を目指す人に対して、どうしたらセミナー講師になれるのか、どうしたら1年目…
『「国境なき医師団」を見に行く』シリーズ3冊目。著者らが現地入りしているのはまだ新型コロナウイルスの世界的な感染が広がる前の時期。紛争地域には最先端の医療が展開されていた。
本書は『「国境なき医師団」を見に行く』シリーズの3冊目。著者らが現地入りしているのはまだ新型コロナ…
「葉隠」の武士道に生きる葉隠武士たちの活躍を描く。鍋島藩を取り潰して天領にしたい老中との確執が展開される。
冒頭は異様な雰囲気で始まる。主人公がいきなり虎と戦って死ぬのである。といっても、これは今で言えばイ…
昨今、日本型雇用制度の弊害がいよいよ顕著化し、ジョブ型雇用への移行が進みつつある。ジョブ型雇用ではキャリア自律が求められるが、キャリア自律のためには「觀」が必要と著者は指摘する。
人生100年時代となり、できるだけ長く働くことが求められるようになってきた。60歳、あるいは65歳…
退職論かと思ったが、副題の方の仕事術がメイン。ところが、仕事術を解説していくが、最後はそれがタイトルの「幸福な退職」に繋がっていく。若い人こそ読んだ方がいい書だ。
著者は元博報堂の社員で、局長(一般企業の部長に相当)まで出世した。一方で、会社員時代から音楽評論家…
著者は医療人類学者で、医療の現場でリスクがどのように語られ受容されるのか、新型コロナのようなパンデミックがどのように社会に伝えられるのかなどを考察する。医療における無自覚な価値観への違和感を問う。
日本は人口の高齢化に伴い医療費の増大をいかに抑制するか、大幅に介護者が不足しており要介護者をいかに…
畏友正岡子規は若くして結核で亡くなる。ロンドンへの2年間の留学を経て、遂に漱石は職業作家に転身。作品は大反響を受けるが、徐々に体調が悪化。「明暗」が未完のまま漱石49歳にて永眠。漱石は何を残したのか。
漱石はやはり傑出した人物であり、文部省の第1回給費留学生に選ばれイギリスに2年間留学。帰国後は東大…
chatGPTはどのように文章を生成しているのかを解説。chatGPTは何が得意で、何が苦手かが分かります。
chatGPTも一時ほどバズではなくなった気がするが、ブームが過ぎるというよりも日常的に利用される…
現代宇宙論の進歩は目覚ましいものがあり、私たちが素朴に疑問に思う「ビッグバン以前には宇宙には何があったのか?」「宇宙の外側には何があるのか?」といった疑問に答えを与えてくれる。
現代の宇宙論の進歩は目覚ましいものがあり、私たちが住む宇宙がどのように形成されてきたかがかなり詳細…
国民的作家、夏目漱石の生涯を描く。旧名主の六男として生まれた金之助は勉学に秀で、東大に進学し、畏友正岡子規と出会い、英語教師として松山や熊本に赴任する。金之助は生涯の仕事に何を選ぶか。
夏目金之助は旧名主の六男として生まれるが、「恥かきっ子」として養子に出される。金之助は学問に秀でる…