私以外みんな不潔
幼稚園の手前の太い道の交差点は相変わらずこの世とあの世とを分ける境界線のようです━━━━こんな気持ちで毎日幼稚園に向かう園児の日常を描く能町さんの私小説(たぶん)から見えてくるものは深いです。
感性豊かで繊細な子供が、もし大人のような言語能力を持っていたら一体どんな言葉で日常を表現するのであろ…
本が好き! 1級
書評数:811 件
得票数:20964 票
ジャンルを問わず、年間200冊を目標に読書をしています。
「たしかあの人が、あんなことを言っていたな…」というような、うっすら記憶に残る書評を書いていきたいと思っています。どうぞよろしくお願いします。
幼稚園の手前の太い道の交差点は相変わらずこの世とあの世とを分ける境界線のようです━━━━こんな気持ちで毎日幼稚園に向かう園児の日常を描く能町さんの私小説(たぶん)から見えてくるものは深いです。
感性豊かで繊細な子供が、もし大人のような言語能力を持っていたら一体どんな言葉で日常を表現するのであろ…
決して心を揺らしてはいけないのです。だって噴火してしまうんですもの.... #カドブン
「やーめちゃくちゃ楽しかった!!楽しすぎてあっという間だったわ」 ...という声が聞こえて来そうに思…
わずかな人々のはなしにすぎないのに、見えてくる景色は広大であった。
遠い国、ナイジェリア。 行ったこともなければ、地図の位置さえあやふやだ。 職場で2年ほど一緒に過…
砂って・・・・怖い。砂砂砂砂砂砂
ホラー要素の強いアイテム「砂」。 と言うのも、安部公房の「砂の女」を読んだ読者は「砂」の恐怖を…
「リンリン、ランラン」「ランラン、カンカン」この違いが判るかな?
図書館の追悼コーナーで手に取った一冊です。 西城秀樹さん、樹木希林さん、津川雅彦さん、菅井きん…
ラビッタちゃんは、2018年・本の中のマイベストドレッサー賞です♪
ずっと気になっていた表紙のかわいい子。いっつも貸出中でやっとこさご対面できました。 彼女の名前…
ロンドンの恥ずべき秘密、そこには熊たちの悲しい過去があった。
熊の出てくる本と言えば思い浮かぶノンフィクションや小説がいくつかある。 ほとんどが日本の熊たちで、…
社会人になったら読んでおきたい一冊としてお薦めです。
最初から最後まで読むのが辛かった。 村山さんのこれまでの作風からがらりと変わった社会問題を扱っ…
こういう疎開をした子供たちもいたのか。知ること、残すことの大切さをあらためて感じました。
満洲へ渡った子供、上野の浮浪児と呼ばれた子供、沖縄の小さな島の子供、それぞれの疎開先に向かった子供。…
親の家を片づけるという大変な作業。なのになぜだか大人の休日的なゆたかな時間を感じさせられものがあった素敵な話。
故郷の古い家を処分するにあたり、笑子さんは犬のフジ子と一緒に九州阿蘇の久住高原に戻って来た。 …
当時の数奇な生活と心の飢餓が確実に今の寂聴さんの血となり骨となっているのだろうということが感じられる
ここのところ古本屋さんで必ずチェックするのは瀬戸内さんの棚。特に「瀬戸内晴美」時代の古いものは入手困…
派手な演出はあまりないけれども、どこまでも長い影が残っているような雰囲気が味わえる作品だ。
「シンデレラの告白」がとても楽しかった櫻部さんのデビュー作。 気を抜いていたら2作目も出版されてい…
自分の乗り物史までも考えた、乗り物に特化したエッセイ
のりものが大好きだという池澤さん。 これまでに乗ってきた様々な乗り物の思い出話を披露する。 …
料理を作る方も、召し上がる陛下も、どちらも気遣いが大変なんだなぁ。
第1章 宮内庁大膳課へようこそ 第2章 皇室のかたがたとの日々 第3章 僕の足跡、そしてこれから…
それは老化ではなく変身なのです!
小さな市場でお買い物をしているおばあさんのシーンからはじまる物語。 おばあさんは、 力がない…
何を期待して読むか。怖いという気持ちを高めて読めば怖くなるかも!?
タイトル勝ちでしょうか。 好奇心旺盛の怖いもの好きな人のツボを押す魅力的なタイトル。脇目もふらずに…
男性たちの苦悩や心模様はその年齢によって様々な形で表れる
つるつるーっと今回も読み易さ抜群の短編集。 意味深なタイトルだなぁと楽しみにしていました。 今回…
やっとる、やっとる、またやっとる。いい大人がくだらないことを語り合っている
「どうして人はキスをしたくなるんだろう?」の浴衣&温泉風景から一変し、今回はスーツをビシッと着こんだ…
高楼さんのデビュー作。少女のまっすぐな恋心とダーク社会が渦巻く不思議な物語
悪い男と頭では解かっていても、どうしても気になるあの人。しかもその人は美術館の名画を贋作とすりかえる…
無人島で生き残る自信、ありますか?
本性が出ると言われる旅行。 普段の生活環境と違った場所で見えてくるいつになく頼もしい姿に感動するこ…