捨てる女

捨てて、捨てて、捨てまくるッ! モノどころか習慣までをも捨て去って…その先には一体何が、あるんだろう?
捨てる、捨てない。 みなさんはどちらのひとだろうか。 …私は、多分典型的な「捨てられないひと…

本が好き! 1級
書評数:79 件
得票数:532 票
初めまして。興味を抱いたら手に取ってみる、を信条に、ゆるりと読みます。ジャンルは雑多に。宜しくどうぞ。

捨てて、捨てて、捨てまくるッ! モノどころか習慣までをも捨て去って…その先には一体何が、あるんだろう?
捨てる、捨てない。 みなさんはどちらのひとだろうか。 …私は、多分典型的な「捨てられないひと…




幅広い作品に「人情」という共通項が見え隠れする浅田次郎氏が、硬軟様々な悩みの数々を時に真摯に、時に辛辣に、切る。
浅田次郎氏と言えば…― 皆さん、どんな作品を思い描きますか。 つい先日文化勲章を受賞した俳優・高倉…




世の中のままならないことは絶対的な「悪」によるもので、それを心底憎むことができたなら良かったのに…!
若者の切実な視点で描いた不朽の青春小説 という、裏表紙の紹介文に心惹かれて、手に取りました。 青…



かわいい犬の写真に癒やされて、そんでもってそれから、ちょっとだけ格言に触発されてみようかしら。
無類の犬好きな父が、久々に会ったときに「これ、良かったから。あげるから読みなさい!」と手渡してくれた…



伝説の教師に倣って、3年!…かけることはかないませんでしたが、それでも約3カ月かけてゆっくりと、読みました。
旅行のお供に、文庫本を持っていくのが習慣になっています。 1~2泊なら1冊、それ以上なら複数冊。 …




奇妙な謎たち。現実感に乏しい奇妙な浮遊感。世界観の圧倒的引力にぐいぐいと引っ張られ、ついつい最後まで一気読みしてしまうこと、請け合い。
太宰治の未完の絶筆「グッド・バイ」のオマージュ作品たる本書。 グッド・バイは、主人公本人が真人…





ハンセン病を患って強制隔離されながら、生への叫びを綴り続けた詩人、塔和子氏。彼女の詩をこよなく愛したひとびとが編んだ詩選集からは、ことばたちが時にほとほとと、時に奔流となって湧き上がる。
詩のそこかしこにあることばたちが、感情の揺らぎそのもののように、時に強く、時に優しく胸に迫り来る。元…

「ひとの心って、理屈できれいに割り切れるほど強くないし、冷たくもないんだと思う」。自分の弱さに挫けそうな夜も、みんな、自分の力で歩いていかないといけない──
重松清氏の紡ぎ出す物語は心の柔らかいところに刺さるので、実のところ1作品読むと、暫くは読みたくなくな…

とがった感性の煌めきと躍動感のある言葉たち。
カバーや中表紙に印刷されているのは、著者の肉筆だろうか。 だとしたら、とても独特な個性をもつ文字を書…




シャンソン歌手、石井好子氏が紡ぎ出す、美味しいお料理やしゃれたひとびとのこと、そしてご自身にまつわる色々。
何の気はなし、書店で装丁に惹かれ、手に取った。 つるりとした素材の白に、臙脂の帯が映えていた。 …





屋島をのぞむ石の町には、今日も石を刻む音が谺する。故イサムノグチが愛した空間に流れる贅沢な時間。
…念願叶って(?)、イサム・ノグチ庭園美術館に行った。本書はその最後に買ったもの。 本のレビュ…



「料理だって恋愛だって最高のものは、いつだって音楽を奏でている」を信条とする著者の、マニアックに見えて実は普遍な、音楽的マンガ…マンガ的音楽?指南。
まずはこの装丁…! 雲田はるこさんの繊細な一コマは、それだけでもう物語的。妄想をかきたてる。 そ…



警視庁捜査1課殺人犯、女刑事姫川玲子シリーズ第四弾。様々な庇護のもとにあった存在が、自覚し、その下から否応なく出るという、転機。



「ストロベリーナイト」、「ソウルケイジ」に続く、女刑事姫川玲子を描く警察小説第3弾。前2作とは異なり短編7作からなる1冊。切ない話あり、痛快な話あり。

直感的捜査を得手とする女性刑事、姫川玲子の活躍を描くエンターテイメント性溢れる小説、「ストロベリーナイト」に続くシリーズ第2弾。





著者の言うところの「猫の水泳ショー」。かわいらしくも気まぐれな猫はしかし、文章と同じく殊のほか鋭い爪の持ち主に、違いない…!
朝日新聞…天声人語。 産経新聞…産経抄。 日本経済新聞…春秋。 毎日新聞…余録。 読売新聞……



「いま、国内外から最も新作が期待される、まさしく日本を代表する鬼才」であるという園子温・映画監督。その胸中と、彼が装置として選んだ映画という舞台で為そうとしていることとは。
私は園子温監督の映画といえば「希望の国」しか観ていない。園子温という人物が映画でこれまで伝えてきたも…

ノンキャリの女性刑事、姫川玲子の活躍を描くエンターテイメント性溢れる小説。フジテレビのスペシャルドラマでヒットとなり、その後映画化、連続テレビドラマ化した同名の映像作品の原作にしてシリーズ1作目。



「しゃばけ」シリーズ第9作。ひょんなことがきっかけで屛風のぞきが行方不明なる。悲嘆にくれ必死に屛風のぞきを探す若だんなの「もし、」という後悔。


一時画期的ともてはやされ、各地で開かれたのち、閉幕・解散という結末を迎えた「人体の不思議展」。その妥当性、責任の所在を問う。
実際の人間の死体を、プラスティネーションと呼ばれる加工技術を施した上で、一般大衆へと展示した「人体の…