ヘタウマ文化論




東海林さだおに捧げるヘタウマ礼賛と羨望の書
本書は、毒があるけど洒脱でウマいイラストを描いてきた著者による日本文化論的エッセイ。 …

本が好き! 1級
書評数:344 件
得票数:1773 票
ランチと新書のブログ「昼食難民の新書生活」を書いています。




東海林さだおに捧げるヘタウマ礼賛と羨望の書
本書は、毒があるけど洒脱でウマいイラストを描いてきた著者による日本文化論的エッセイ。 …





歴史研究者のタブーを破って記紀を元にヤマト王権成立の謎に迫っている。
本書は、岡山県の総社宮で説明板に祭神の名前が大名持命(オオナモチノミコト)と須世理姫命(スセリヒメノ…



社会構造の類型化は「武器」になるのか?
著者は神学の研究者。本書では、社会を5つの類型に分類する社会類型論を提案している。 【目…




小説の「たべる」シーンから時代が透けて見えてくる。
本書は、日本の小説の中における料理を切り口に、男女の役割の変化や小説家が直面している課題の困難さに迫…





「失うものは何もなかった」「これでいい!」と悟ることが、大人(だいにん)への道である。
著者は、兵庫県の山奥にある安泰寺のドイツ人住職。本書は、道元の『正法眼蔵』『典座教訓』『知事清規』な…




帝国陸海軍は真のリーダーを生み出せない組織だった!
「おはよう、今日の首相はだれかな?」というジョークがイタリアにある。短命政権が続いているためだ。日本…




一生買い替えない「無限連用日記」をExcelで作る
著者は、文部科学省の官僚。愛媛県に赴任中に俳句や漢詩を唱えながらストレッチをする「俳句体操」を考案し…





本書は、伝えることの難しさを心理学的に分析している
小学生の時に入院中の友人を見舞いに行って失敗したことがある。 数週間に及ぶ入院で退屈していたら…





愚かでずるく卑怯なわれわれの代表が行っている政治は、ひどく愚かでするく卑怯な可能性がある。
バカとは、私のことであり、あなたのことだ。つまり、著者を含めた私達すべてのことだ。 英語のde…




朱子学と陽明学の世界観を概観する入門書
明治維新後には西欧を手本とする近代化の障害となる「旧弊な思想」として、儒教は弾圧・打倒されたが、それ…




イランとイスラエルの対立構造やユダヤの歴史の一部、イスラエルの極右勢力などについてわかりやすく解説している
結論から書いてしまえば、本書を読んでも「ユダヤ人やイスラエル」はわからないし、ましてや「世界の仕組み…




中国の経済政策は、外需依存の経済成長から消費振興策による内需拡大へと転換しつつある
本書は、財務省官僚と経済学者による中国経済の分析である。主著者の柴田は、4年間の中国勤務を終えて20…




核不拡散条約に代わる新しい核兵器管理体制を、日本がイニシアティブを取って構築することを提言している。
著者は知日家で知られるイギリスの社会学者。本書は、日米安保条約というアメリカだけとの軍事同盟だけでは…





印象派の名画に潜む謎を解明することで、19世紀フランス絵画が目指したものに迫っている。
著者は、東大教授の美術史家。タイトルに「二重の謎」とあるが、謎が2つあるわけではないし、それぞれの項…




行き場を失った日本人たちは、東南アジアの豊かさに救われる。
本書は、“バックパッカーのカリスマ”下川裕治によるアジアで暮らす日本人たちのルポルタージュである。「…



弱者を踏み台にして利得を獲得する「勝ち組」や新自由主義的な市場経済至上主義者たちである「さもしい人間」に対応するにはどうすれば良いのか?
他人の犠牲の上に快楽を追求する現代人は「人類史上最もさもしい人々」ではないか、と著者は言う。本書は、…





内部資料や軍関係者への取材を駆使して、人民解放軍の「実態」に鋭く迫っている。
著者は特派員として長らく中国を取材してきた共同通信社外信部次長。本書は、いまだに竹のベールに包まれた…





若者の失業と政権の腐敗への不満から始まった「アラブの春」は、偏向メディア「アルジャジーラ」によって換骨奪胎されていった。
著者は、日本赤軍のリーダー重信房子とパレスチナ人活動家の男性の娘としてベイルートで生まれた。2001…





日本の13世紀末から15世紀にかけて、大きな転換があったという。天皇という権威の失墜や資本主義の萌芽、そして都市が誕生したことが鎌倉仏教を生む原因となったのだ。
網野は「あとがきにかえて」で、自著の『無縁・公界・楽―日本中世の自由と平和』(1978年)の「まえが…



海外20カ国に住む日本人ライターによる台所事情報告。物の値段があまり変わらないことが驚きだ。
本書は、海外で暮らす20人のライターたちによる世界20カ国の台所事情報告。各記事は10ページ程度と短…