炭水化物が人類を滅ぼす 糖質制限からみた生命の科学




糖質制限食で11キロの減量に成功し、高血圧と高脂血症を克服した医師が、その体験を理論的に解説。
著者は、『傷はぜったいに消毒するな』で、傷を消毒しない/乾燥させない「湿潤療法」を提唱し、医学の常識…

本が好き! 1級
書評数:344 件
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ランチと新書のブログ「昼食難民の新書生活」を書いています。




糖質制限食で11キロの減量に成功し、高血圧と高脂血症を克服した医師が、その体験を理論的に解説。
著者は、『傷はぜったいに消毒するな』で、傷を消毒しない/乾燥させない「湿潤療法」を提唱し、医学の常識…





「霊魂は死後も存在して転生を繰り返す」とする霊性進化論は、さまざまなカルト宗教を生み出し、最終戦争論やハルマゲドンといった妄想へと発展したのだ。
「オウム真理教」や「幸福の科学」は、ドイツ系ロシア人ブラヴァツキーの「神智学」の影響を受けているとい…




ローマ帝国は、担い手も境界も曖昧だった。そのため、外部から登用した異民族たちが自らのエスニシティを意識し始めた時に内部からの瓦解が始まったのだ。
栄華を極めたローマ帝国はなぜ滅びたのか、という課題は欧米人にとって重要なテーマであり、衰亡の原因につ…



本書は「タモリ論」になっていない。タモリに関するトリヴィアルなエピソードを書き連ねているだけだ。
最初に結論を書いてしまえば、本書は「論」の体をなしていない。タモリに関するトリヴィアルなエピソードを…





江戸中期、日本中から犬が単独で伊勢参りを始めた。都市伝説ではない。目撃談や史料が残っているのだ。
明和8年、犬が突如、単独で伊勢参りを始めた。 そんな馬鹿な、今で言う都市伝説の類かと思うが、明…





明治初めの10年間は、近代国家創設のための軋轢が横溢し、権力闘争と武力抗争が続いていた。
本書は、『週刊新潮』に連載していた歴史読み物シリーズの8冊目で、最後の一巻。明治維新直後から西南戦争…

主な宗教をざっくりと解説
宗教を問われれば、ほとんどの日本人は「無宗教」と答えるが、これは世界ではとても珍しいことだ。社会主義…



ユダヤ人は、『旧約聖書』以前から幼児教育を重視していた。教養こそが生きるすべだったからだ。
本書によれば、ユダヤ人は4〜5歳の幼少期から教育が施されるという。それも単なる律法や神話の丸暗記では…




犯罪者に反省を強いても意味がない。無理やり反省させれば、裁判で情状を得るためのうわべだけの反省にしかならないからだ。
著者は立命館大学で臨床教育学を教える教授であり、教育機関での生徒指導を経て、刑務所で犯罪者のカウンセ…




「できる男」は腸内細菌のエサとなる食物繊維を十分に摂り、腸内環境が良いので、「ウンコがでかい」のだ。
「ケツの穴が小さい」という慣用句がある。他人を蔑む際に、度量が狭いとか小心者、あるいは吝嗇、ケチであ…





中村勘三郎の死因は肺炎だった。がん治療の食道摘出手術で殺されたのだ。
著者は、日本における乳がんの温存療法のパイオニアであり、1996年にベストセラーとなった『患者よ、が…




伊勢神宮が、古代の姿を寸分違わず保っているというのはフィクションなのだ。
伊勢神宮では、2013年10月に第62回式年遷宮が行われた。 本書は、「伊勢神宮が、古代の姿を…



『徒然草』の原本は不明。吉田兼好の死後80年経って、壁や襖の下貼りから発見されたという。しかも、吉田兼好は謎の人物なのだ。
吉田兼好は謎の人物である。 正没年不明で、吉田という姓も室町時代からの呼び名で、本名は卜部兼好…




最新の脳研究の状況を200を超える論文を紹介しながら、とてもわかりやすく解説
著者は、『海馬』や『進化し過ぎた脳』など脳科学を平易に紹介した著書のある東大准教授の脳研究者。 …




辞書編纂者の仕事ぶりを具体的かつ詳細に紹介
著者は『三省堂国語辞典(通称「三国」)』の編集委員。三省堂の社員ではなく私立大学の非常勤講師で、専攻…



言語学は現実社会に問題解決に役立つのか?
著者は、ピッツバーグ大学言語学科教授の応用言語学研究者。伝統的には外国語教育に言語学を応用する学問の…



知識や智恵が実践で役立つかどうかをチェックするツール。
インバスケットとは「未決箱」のこと。1950年代にアメリカ空軍で開発された管理者の採用・選抜または研…





著名辞典も一刀両断にする碩学の快刀乱麻
本書は、講談社のPR誌『本』に現在も連載中のエッセイのうち、2010年10月号から2012年11月号…




鎮守の森には原始の植生が残っている。
著者は潜在植生学の研究者であり、60年にわたって日本だけでなく世界各地の植生を調べ、それぞれの土地に…



(生命)について、実は何もわかっていない!
著者は本書の目的を「最先端の科学技術のトピックを紹介することではありません」(p.8)と書いている。…