一姫二太郎育児絵日記 絵描きオカンの日々。
子どもは育っていく。親は?
私事ですが、今日は長男の20歳の誕生日でした。 お祝いの外食から帰って来たらこの本が届いていて、明日…
本が好き! 1級
書評数:791 件
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小学校時代は図書室に入り浸って子供向け全集を読破したり、本の続きが気になってランドセルを背負ったまま読みながら歩く子どもでした。小遣いでポプラ社のルパンを全巻揃えていたので、本屋の店頭で280円が380円になっていたときは大ショックでした。
中高時代は親に貰った昼食代で文庫を買ってしまい、昼食を摂らずに読んでいたことも・・・当時の愛読書はG・K・チェスタトンと「銀の匙」。
大学進学後は生身の人間の方が面白くなり読書量は減りましたが、30すぎてからまたぼちぼち読むようになりました。
出産を機に哲学の古典をソクラテス以前から読んでみたり(途中であえなく挫折)、シェイクスピア全集を読破したりしました(もちろん日本語)。
長距離電車に乗るのに本を持っていないと耐えられない体質でしたが、最近は年をとったのか、パズルでも大丈夫になってしまいました。
息子たちも本を語れる年になってきました。
息子らはアクションが好きなのですが、私は結局のところ、北村薫やら宮部みゆきの方が落ち着きます。
子どもは育っていく。親は?
私事ですが、今日は長男の20歳の誕生日でした。 お祝いの外食から帰って来たらこの本が届いていて、明日…
親や教師が邪魔しなければ、子どもはみな天才だ。と言ったのは誰だったろう。 これは子どもの天才を信じて、通常の学校教育という邪魔を控えた、勇気ある母子の物語である。
良かれと思って余計な手出しをしたり、自分の都合で放っておいたりと邪魔をする、親はあってもなんとか子は…
フィールドは全世界、分野に限定はない。 外で働く研究職中心の「お仕事図鑑」として興味深い。 高校の進路指導室に置いておきたい本だ。
外に出て調査研究するフィールドワーカーは、観察したり測定したり聴取した内容を、その場で「フィールドノ…
フランスミステリの傑作。古さをさほど感じない軽めの推理パズルが2つ。原文で読めたらもっと面白いだろうに。
「殺人交叉点」1957年(新版1972年) 6人の男女学生グループと、それを見守るルユール夫人。 …
ながらスマホはやめましょう。ながらスマホによる重大事故。明日は我が身です。
原題 A DEADLY WANDERING A Tale of Tragedy and Re…
中国人という出自から来る先祖崇拝や妖術など古い東洋文明の名残と、時間と空間を支配せんとする最新の科学技術、その両者が、永遠の生命を求めて出逢う処。そこに物語が始まり、動き出す。これぞまさに紙の動物園。
作者ケン・リュウは1976年中国生まれで、物心ついてから家族とともに渡米、ハーバード大学に学び、弁護…
たまこはなにじん? 小説という形態はこういうものを描くためにあったのだと思わせてくれる豊かな小説。 東京大空襲から71年、フクシマから5周年。青少年とかつての青少年はこの本を読んで語りあおう!
たまこはなにじん? 2016年3月11日、昨日は東京大空襲から71年、今日はフクシマの5周年、とい…
死別に限らず、人生は多くの喪失体験に満ちているから、人は誰でも喪失を抱えて生きていかねばならない。物語ることで、悲しみの中から希望が生まれる。
2人の編者のうち、1人は、在宅緩和ケア医と出会い、看取りの場に身を置いて死生の問題を研究するようにな…
「2隻の宇宙船が南太平洋に墜落。1隻に乗っていたのは捜査官、もう1隻に乗っていたのは犯罪者。どちらも人間ではない。」 共生生命を扱うSFの原点。1950年の作品の新訳。
「2隻の宇宙船が南太平洋に墜落。1隻に乗っていたのは捜査官、もう1隻に乗っていたのは犯罪者。どちらも…
法律って何のためにあるの、法学部って何を学ぶの、という高校生や大学1年生、他学部生の素朴な疑問に答えるわかりやすい本。著者は憲法学者です。
新書で300ページ足らず。 山の上の高校2年生の僕キタムラが、喫茶店「赤ひげ小人」で近所の港湾大学…
言霊信仰の例証。 初めはみんな天才である子どもたちの足を引っ張り、人生を諦めさせる親や教師の多い中で、子どもを守るすべについて。 ウケるエピソードも多いが、概ね真面目な本。
文庫化されて図書館の予約がまばらになってから、単行本にて読んだ。 タイトル通りの内容で、著者は…
2015年ノーベル文学賞受賞。ベラルーシの女性作家によるドキュメンタリー文学の傑作。必読。
人類は一線を超えてしまった。ここはもう昨日までの地球とは違う。というターニング・ポイントは歴史上いく…
「さよならドビュッシー」「おやすみラフマニノフ」「いつまでもショパン」の天才ピアニスト岬洋介の最初の事件!17歳の高校生として登場!
「 さよならドビュッシー 」「 おやすみラフマニノフ 」「 いつまでもショパン 」の岬洋介が、なんと…
著者の専門の数学とは関係なく、友情と言うには変則的。憎めないところもあるダメ男に騙され振り回された学生時代の記。
これには続編があるのだろうか、それとも某支那そば屋の宣伝代わりなのだろうか。 すっきりしない読み味。…
今なお、読むべき自然科学書として取り上げられるのには理由がある。 ここに平易な言葉で語られているのは、科学のこころ、とも言うべきものだ。
解説に本書の来歴が書かれている。 1938年11月20日、最初の岩波新書20点のうちの1冊として世…
男女(偶々年が離れている)の上品な端正な恋とおつきあいのものがたり。これは大人の女性にしか書けない。
何がなじょしてこうなった。 37歳で独身OLのツキコは、一人飲みの居酒屋で、偶々隣り合わせた7…
「明暗」を一度も読んでいなくても大丈夫。解説付きで読んだ気になれます。
1046年京都生まれの著者(東海大学文学部)が、雑誌「望星」に「百年の日本語」として「三四郎の言語学…
「明暗」の謎解きとしてはこれが決定版だろう。まるで推理小説。なるほどこういう風に読めるのかと目から鱗の面白さ。
2006年の作。 著者は1936年生まれでサンフランシスコ州立大学卒、1988年帰国とある。 1…
「明暗」の結末を推理するには必須の参考文献か!? 互いに悩みぶつかり合った夫婦の行く末は?
夏目漱石の妻鏡子の語る夫の思い出を、長女筆子の夫となった松岡譲が聞き書きしています。 最初に発表さ…
漱石の絶筆「明暗」の続きを書くという果敢な挑戦。漱石風に書こうとしているのがほほえましい感じ。1990年の処女作。芸術選奨新人賞受賞。
漱石の「明暗」を読んだところ、予想外に面白かった。 ご承知のとおり、「明暗」は漱石の絶筆で未完であ…