ど根性ガエルの娘 4




これは作者にとってきっと、書かなくてはいけなかった物語。そして私にとっては、読まなければいけない物語だったのだ。そう感じるパワーが、本作にはあった。
「ど根性ガエル」を描いた偉大な父親は、ギャンブル狂で原稿を落とし、失踪し、戻って来ては家族にDVをふ…
本が好き! 1級
書評数:79 件
得票数:746 票
東京都多摩地方在住。
日本の小説や漫画を読む事が多いですが、海外の作品や実用書にも挑戦してみたいです。
基本的に紹介させて頂いた本は、皆大好きな本ばかりです。
献本大歓迎です。




これは作者にとってきっと、書かなくてはいけなかった物語。そして私にとっては、読まなければいけない物語だったのだ。そう感じるパワーが、本作にはあった。
「ど根性ガエル」を描いた偉大な父親は、ギャンブル狂で原稿を落とし、失踪し、戻って来ては家族にDVをふ…





何も終わっていなかった家族の地獄。編集者によって作られた「家族再生のストーリー」の内情を作者はいよいよ暴いてゆく。安直な家族の感動秘話にシラけている方は必読。
発表直後にもSNS界隈をザワつかせた話題作。普段漫画をあんまり読まないという方にもオススメしたい物語…




まだ本当の家族の裏の裏が語られていない部分も多い2巻。「これは家族再生の物語なんかじゃない」それだけでも念頭に置いて行間を感じると、また違った見方が出来る。
以前紙で読んだお話を、電子書籍で再読。いやあ、何度読んでも衝撃的な物語だ。作中にも出てくる西原理恵子…




有名漫画家の実の娘が描いた、あまりにも深い家族の闇。
私は「ド根性ガエル」のリアルタイム世代ではないけれども、勿論作品は耳にした事があって、その吉沢やすみ…



「がらんどう」な大学生の主人公・藤堂は、奥深い緑茶の世界に偶然出会い、どうしようもなく惹かれてゆく。霊も茶師も神様も入り乱れた、お茶を巡るユーモアファンタジー。
電子書籍で読了。500ページ以上に渡る物語はいやあ長かった。ライト文芸でこのページ数は異例ですよね。…




優太少年が「おばけの駅」であやかしの駅長をお手伝い!大切なものを無くした大人達とあやかしの再会、そして優太の成長にほっこり&ジーンとするファンタジー。
横浜からシングルマザーの母親の故郷・群馬県の山奥に帰って来た優太。小学校でも知らないクラスメイトに囲…




シリーズも遂に第5弾。人情劇と大立ち回り、そして一捻りされたエピソードのバランスが秀逸。流石、あの鬼平犯科帳の脚本を書いただけあるなあと。
私が唯一読み続けている時代小説です。 時は江戸。徳川家斉の治世。かつて仕官していた十河(そ…





コバルト文庫、元祖サイキックアクションシリーズの8巻目。明かされる計画の全貌。そしてバラバラになった仲間達は、再び走り始める。しかしシリーズ最大の悲劇で、物語は次の巻へと続く。名場面が詰まりすぎです。
現在では徳間文庫に舞台を移し、続刊が発売中のシリーズの第8巻。あと、二冊で第一部が完結という、クラ…




花のお江戸を舞台に、引き裂かれた双子の姉妹の再会に纏わる騒動を描く。ことさら悲劇を強調しないコミカルさも魅力。江戸の戯作者も登場。 時代劇を普段読まない女性にもオススメ。
これまで現代小説をフィールドに活躍して来た作者の、初の時代小説。現在では2巻も発売中。 …




遂に第1部の最終局面。「天冥の剣」事件が幕を開ける。「神の化身」とも呼ばれる青年、斎伽忍の物語。900年という長い年月を経た、妖者の空者の対立は、新たな展開を向かえる。青春ファンタジーの金字塔。
今から30年近く前に第一作目、「天使はうまく踊れない」が発表され、現在は徳間書店に舞台を移して刊行…




あまりにも弱い男達と、あまりにも強い女達。少しづつ寂れてゆく、北海道の町。直木賞作家が、その冴え渡った冷たい眼で、そこに暮らす人々を描いた良作。
全編に漂う哀愁に、なんとも言えない気分にさせられる。 最初の一編を除き、6つの物語の主人公…




シリーズ第6弾。髪切りの妖者達との戦い。遂に明かされた冴子の正体。そして行方不明になった忍の秘密。 ファンタジーの枠組みを超えた、痛切過ぎる青春の物語。
シリーズも第6冊。しかしこれもう、1991年刊だから、25年も前の刊行なのか。 現在では舞台を…




まだまだ続く桜都国編。華やかな世界に、夜な夜な跋扈する異形の魔物「鬼児(おに)」。それを狩る賞金稼ぎになった小狼。さくらの記憶の羽を探して、冒険はまだまだ続くのだ。
さくらの記憶の羽を探して、幾つもの異世界を飛び回る、スケールのドでかい冒険コミック。刊行は200…




シリーズ第4弾。今回も、個性的な人々から、六平太の元へ付添いの依頼が舞い込む。 大名の側室、元盗賊、御神託に従う娘、そして母を探す子供。 ラストに一捻り加えたストーリーも魅力。
大河ドラマの脚本家も勤めた金子氏により、江戸の人情時代劇も、遂に第4弾。 今回も、六平…




大きく物語が動き出す予感の、第5巻。冴子とは何者なのか。そして、妖者「髪切り」の背後にいるのは一体。
学園サイキックアクションシリーズ、第5弾。900年の時を越えた、妖者と空者の戦いというファンタジーの…




シリーズも第三巻に。「江戸の世は太平でつまらない」と思っていた私の価値観を覆してくれた物語です。
良家の子女の外出の際同行する、「付添い屋」で日銭を稼ぐ浪人・六平太と、その周りの人々の日々を描くシ…




いつかは香子と「ただただ沈んでいくような」夜だった零に、「僕達だけで浮かんでいるような」夜が訪れる。遂に家族を手に入れた様な零に、長年の読者の一人として、涙が滲むのだ。
羽海野チカの物語が好きだ。 その魅力の一つに、「全てが魔法のように解決しなくても、まだ希望…




「ジェイド国」編、遂にクライマックスへ。そして、次なる国は、「桜都国」。平和で親切に見えるその国では、鬼児(おに)と呼ばれる異形の化け物が、夜の路地裏に潜んでいた・・・。
「その思い出におれがいなくても 必ず羽根は取り戻します」そんな最後の小狼の台詞に象徴される様な、哀…




異世界アクションファンタジー、第4弾!この物語の何が面白いかって、CLAMPにしか描けない深い謎を含んだストーリーがあるから。その片鱗が覗き始めたジェイド国編。
4巻でも相変わらず、小狼達は冒険を繰り広げています。4巻は、高麗国→霧の国→そしてジェイド国編です。…




異世界に飛び散ったさくらの記憶のツバサを探し求めて旅をしる、小狼達の壮大な冒険物語、第3巻! 韓国風の高麗国では、領主とその息子が圧政を敷き、人々を苦しめていた・・・。
「ノリが命!!」の阪神国で、無事さくらの記憶のツバサを手に入れた小狼達は、次なる異世界へと旅立つ。 …