対訳でたのしむ高砂

結婚式で新郎新婦が座る席を「高砂」というのだそうで
おめでたい席でよく歌われる謡曲「高砂」、「高砂やこの浦舟に帆をあげて」は本演目から来ています。脇能と…

本が好き! 免許皆伝
書評数:1825 件
得票数:49972 票
分子生物学・生化学周辺の実務翻訳をしています。
本の大海を漂流中。
日々是好日。どんな本との出会いも素敵だ。
あちらこちらとつまみ食いの読書ですが、点が線に、線が面になっていくといいなと思っています。
「実感」を求めて読書しているように思います。
赤柴♀(もも)は3代目。
この夏、有精卵からヒヨコ4羽を孵化させました。現在、中雛、多分♂x2、♀x2。ニワトリは割と人に懐くものらしいですが、今のところ、懐く気配はありませんw

結婚式で新郎新婦が座る席を「高砂」というのだそうで
おめでたい席でよく歌われる謡曲「高砂」、「高砂やこの浦舟に帆をあげて」は本演目から来ています。脇能と…

「世界はぼくらのものだ!」
ショーン・タンの絵本。 太古から現代まで続く犬と人との絆。 それはいつ、どんな風に始まったの…




「とるに足りない」ものとは何か
アラビア語の原題は“تفصيل ثانوي”、英語では”Minor Detail”。 ثانويはm…

「熊野」と書いて、「ゆや」と読む
「熊野(ゆや)」という名の女性のお話です。遠江国池田(現在の静岡県磐田市)の生まれで、才色兼備であり…

妖怪学の嚆矢。批判的解説に学問の厳しさも見る。
持って行った本を出先で読み終えてしまい、はて、何かあったかな?とKindleのライブラリを見てみたら…



パリで起きた凄惨かつ不可解な殺人事件。定年退職した元警部と薬物中毒で休職中の若き刑事が挑む。
上下巻合わせて(上巻情報は こちら )。 パリの教会で、聖歌隊指揮者兼オルガン奏者が殺される。遺体…

皇帝の非道を余所に、清らかに響く鼓の音
中国・後漢時代。ちょっと不思議なお話。 ある夫婦が子供を授かります。母はこの子を身ごもったとき、天…

心の奥底にうずくまる、密やかなものたち
小川洋子の短編集。 密やかで、だが、どこか不穏さを秘める。 5編をゆるやかにつなぐのは、補聴…

草木国土悉皆成仏。え!? 在原業平は歌舞の菩薩の化身だった!?
能では前段・後段の二部式を取るものが多く見られますが、本作は一場で構成される簡潔な形になっています。…

ニーノシュク(ノルウェーの公用語の1つ、「新しいノルウェー語」の意)で書かれた、詩のような物語。
著者は2023年、ノーベル文学賞を受賞している。 壮年期には劇作家として活躍し、世界を飛び回る生活…

それは外道か天の使いか。
源義経、幼名牛若丸は何かと伝説の多い人物です。 幼少期の伝説の1つとして、預けられた鞍馬の寺で、天…



手堅く読ませる法医学ミステリ
著者は、臨床検査技師免許を持ち、法医学教室で解剖技官を務めるという、ちょっと変わった経歴。 それが…

風雅を愛し、今は月世界に住む風流人
源融は光源氏のモデルとも言われています。嵯峨天皇の皇子で9世紀末に亡くなっています。 六条河原に巨…

発達途中で漢字を取り入れてしまった日本語の来し方
タイトルは「漢字と日本人」だが、どちらかというと「漢字と日本語」かなという印象。 著者は中国文…



閉ざされた島で。閉ざされた夢を。
著者デビュー作。 白亜(はくあ)とスケキヨは川の中州にある島に住む。彼らは捨て子で気がついた時には…

人生の中で、一番思い出深い日はこの日だったのだろうか・・・?
源氏物語に材を取った演目の1つ。 主人公は六条御息所です。彼女が出てくる演目はもう1つ、 『葵上』…



東西南北、インド各地の台所
著者はインド食器屋という若干変わった肩書。 インド・ネパールの食器や調理器具を輸入販売している会社…

帰ってくるって言ったのに・・・!
修羅能(武士が主人公の演目)の1つ。 主人公・清経は、平重盛(平清盛の長男)の三男です。 都落ち…




1頭の犬と「アメリカ」の物語
邦題は詩的で印象的なタイトルである。 原題は簡潔にGiv(ギヴ)。物語の軸となる犬の名である。副題…

「決して見るな」というものを、どうして見てしまうのだろう? 決して見てほしくないものを、どうしてわざわざ「見るな」と言うのだろう?
般若の面を着用する数少ない演目の1つで、鬼女ものの能です。 みちのくを旅する山伏たちが、安達原…