空の色ににている





恋愛や憧れというには、あまりにも静かで、壊れそうで。ありえなーい!と言われてしまいそうな、でも何か大事なものを、彼女は残して去ったのでした。
恐らくそのような僥倖はないと思われるのですが、もしも、もしも万一、古本屋さんでコレを見かけるようなこ…

本が好き! 1級
書評数:253 件
得票数:704 票
約2年間、ありがとうございました。
ズレが大きくなってしまったので、ひとまず退会いたします。
献本に55冊応募して、いただいたのは9冊。ご参考まで。
またどこかでお会いしましたら、よろしくお願いします。





恋愛や憧れというには、あまりにも静かで、壊れそうで。ありえなーい!と言われてしまいそうな、でも何か大事なものを、彼女は残して去ったのでした。
恐らくそのような僥倖はないと思われるのですが、もしも、もしも万一、古本屋さんでコレを見かけるようなこ…




午後の教室には、いつも不思議がいっぱい。湊かなえ、森見登美彦、有川浩から、小松左京、芥川龍之介まで。少年少女(だけじゃない)の不思議の競演。
「不思議の扉」シリーズ、いつの間にかもう4冊めなんですね。 シリーズ1と2は時間モノ、3は恋モノ、…





時代、場所、世代を何度も螺旋のように巡りながら、解きほぐされていく謎と秘密。正統ゴシックの香り漂う、オトナになった少女たちのミステリアス少女小説。
「秘密の花園」であり「トムは真夜中の庭で」であり「オリヴァー・ツイスト」でもあり「レベッカ」でもある…




40年以上前、新幹線や高速道路を造り万博を開催し高度経済成長に浮かれる日本で、「日本沈没」を書いた人。彼のSFは時代を牽引し、問いかけてきた。巨星と呼ぶにふさわしい。
鬼子であった、邪道であった。 現況から考えると「まさか」であるが、1950〜60年代頃の日本のブン…




刑務所の中の図書館。町中の図書館と違うところはいろいろある。でも利用者が何かを求めてやってきて、何かをみつけて出ていくのは、同じだ。
図書館。 といっても町中の普通の図書館ではない。刑務所の中の図書館。 いろんなことが町中の図書館…





わけもなくやってきて、わけもなく去っていく。だから猫は飼いたくないんだ…と、言いながら、それでもいつも側に猫がいるように。
どこかに「沼田まほかるブーム」とか書いてあったけれど、ふーん、そうなんだ、なんで今頃?と、よくわから…



冴えない中年作家に、連続殺人鬼から執筆の依頼が舞い込む。イキのいいキャラクター、コミカルでキレのあるセリフまわし、小気味よく引っ張って行く展開。ちょうどいい二流さ加減で、ぐいぐい読ませる。
ミステリ、SF、ヴァンパイアものなどを別名で書いて食い扶持を稼ぐ中年作家の元に、連続殺人鬼から告白本…





言葉とじっくり向き合うことが身にしみついているせいなのか、翻訳家の人はエッセイの巧い人が多い。発見あり、しんみりあり、プチあっと驚く結末あり。翻訳家の彼女の目には、日々はこんなふうに映っているのか。
親本「やみくも」を全面組み替え、加筆訂正、さらに新しいものをプラス。 ということで、「やみくも」をす…




いくらいい顔でも、中身と外身が釣り合っていなければ、あまり魅力的とは言えない。装幀で手に取る(取らされてしまう)くらい、魅力的な装幀の本があるけれど、装幀家はどのように作品とつながっているのだろう。
本にとって、装幀は重要だ。とてもとても重要だ。 いい本は、いい顔をしている。 いい顔と言って…




その時、その直後、それ以後、古川日出男が何を見、何を考え、何につき動かされて相馬へと向かったのか?作家の目が見、作家だからこそ書く、現実と自問。まだ続く苦しみと、これからへ繋がるものの静かな予感。
「新潮」7月号に掲載されたものが、7月30日の奥付で出版されるという、おそらく異例のスピードの単行本…





時々読まねばならないのである。そして自分がだめなオトナの道を進んでいないか、あらぬ方向へ迷い込んでいないか、確認して居ずまいを正すんである。このエッセイの滋味を味わえるオトナになっていたいよね。




キングの最大の難点は、読む前から(或いは読み始めてすぐ)、きっと面白いに違いない!とわかってしまうことである。圧倒的な展開、活きのいいキャラクター、魅力的な比喩。キングは、読み物の王道を約束する。





もちろん犯罪は犯罪である、犯罪はいけない。けれど、そこに見え隠れするどうにもならない不条理と人間臭さ。一面だけでなく複雑で、少し奇妙で、憎めない。人って、やっぱり不思議なものだなあ。
いや、それが、なんとも不思議なことに、苦くないんである。 伝わってくるのは、人の心の不思議さ、のよ…




なぜ?どうして?だって、マダムだもの。目をつけるところ、とぼけ方、もっていき方…エッセイと笑いのツボをうまく、しかも軽い感じでつかんでますね、彼女。へこみに効きます。




どんな悲惨も不遇も苦境をも笑いに変えてしまえる人こそ、勇者と呼ぶにふさわしい。彼こそは真の勇者と言っていいでしょう。




みなさん1人で籠って、インドアでじーっと脳をつかう人ばっかですからね、そりゃちょっと甘いものが食べたくなったりもするでしょう。好みも癖もいろいろ。わりかし素朴。どれも食べてみたくなります。





マイペースで生きるのって、ほんと難しい。年を重ねれば重ねるほど、義務感や罪悪感や空気読んじゃうやらで、なかなかね。るきさんをみならって、スキップしてみたらどうかしら?





「古本屋、やや難有りの人ばかり」の川柳通り。全編を貫くマニアぶりは力強く、迷うことなく突進する。くれぐれも、いい加減な気持ちで足を突っ込んじゃいけない世界であることを、しかと肝に銘じるとしましょう。
蒐集熱というのは、「好き」というのとは最早違うジャンルの情熱であるような気がする。 本好きにも…



![Pen (ペン) 2011年 8/1号 [雑誌]](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51zFkkHmdYL._SL160_.jpg)
本当に近頃は、自分の手で手紙を書くことも、人から手で書いた手紙をもらうことも、激減した。手で書いた字ってやっぱりいいよね。上手いヘタじゃない。その人を近くに感じる。誰かに手紙を書きたくなる。




作家志望、書評家志望の方で、ここに登場する作品を半分も読んでいなかったら…顔を洗って出直してください。
良き書き方ガイドは、良きブックガイドでもある。 作家になりたい人はもちろん、作家になりたいわけじゃ…