螢坂



『 花の下にて春死なむ 』『桜宵 』に続く香菜里屋シリーズ第3弾。 相変わらず美味そうな料理が出てきた、生唾が…。でも、話自体はどれも切ないお話でした。

本が好き! 1級
書評数:368 件
得票数:405 票
好きな作家&好きな作品(トップ10順不同)
恩田陸 『光の帝国 常野物語』
東野圭吾 『白夜行』
宮部みゆき 『地下街の雨』
荻原浩 『メリーゴーランド』
伊坂幸太郎 『陽気なギャングが地球を回す』
横山秀夫 『第三の時効』
奥田英朗 『サウスバウンド』
石田衣良 『池袋ウエストゲートパーク』
真保裕一 『ホワイトアウト』
薬丸岳 『天使のナイフ』



『 花の下にて春死なむ 』『桜宵 』に続く香菜里屋シリーズ第3弾。 相変わらず美味そうな料理が出てきた、生唾が…。でも、話自体はどれも切ないお話でした。



運命に翻弄される人間を描いているのも多かったと思います。やっぱり気になったのは表題作の「あなたの本」ですかね。自分の人生が書かれた本、そんな本があったら自分ならどうするか?考えてしまいました。
「帰省」 昨日は突き落とした?暴力男に来て争っているうちに落としたのか、確かめることもせず帰省をす…



森絵都さんのお話は異国情緒感があるので面白いです。
「 ウエルカムの小部屋」 周囲の反対を押し切って発明家の彼と結婚したが…。 彼が目をつけたのがト…



「ユリゴコロ」がこの小説の中に出てくる造語だが、自分の中では勝手に「揺り心」と解釈した。人はだれでも、揺らされる心がある。



初めはタイトルを見た時にホラー的な短篇集と思っていましたが、ダークとはどっちかというと心のダークルーム、あの時はなんであんなことを思ったんだろうってあると思います、そんな話が散りばめていました。
「マリアージュ」 高級フレンチレストランなんて、年に1回いくかいかないか自分自身は一生に何回いける…




野球で言えば初回から大量得点を入られて意気消沈、踏ん張ったがまた点がだが後半で点を返して返して最後に逆転する、そんな中堅メーカーの逆転劇を描いているので面白くないはずがない.



玉村警部補と田口が過去の事件を振り返る形式の短篇集。 ミステリー的にはそんなにて感じですが、警察と医者の関係としては面白い、へぇ~という事実があって、死因不明社会とはなるほどそういうことかと感じました。



進がしっかりしているのは前回と同じ、大和の仕事にもなれ、教育したりなんかしたり、トラベルを解決したり、成長した姿が見れて良かったです。次は母親ももっと絡んでくるのかな続きを期待します。



どの作品も、何が自分に大切なのか問うています。情報が溢れている現在だからこそ、人と人の繋がりを大切にしなければいけないということでしょうかね。
「原発がともす灯の下で」 原発事故で節電が叫ばれ、家庭でも節電するうるさく言う嫁、それを聞きな…



「才能」「天才」が結果をしてしめさせる世界、将棋界を描いた物語。 勝負は勝負する前から始めっているのをのじつに描いているので勝負場面がのめった。



のっけから切断された指で緊迫感がもって読んだのが、そして次々と場面が変わるので惹きつけれて読んだ。だが、出てくる登場人物達に共感がわかない。全員が悪いからこうなったと言ったらいいのだろうか因果応報!?



少女向けファッション誌に送り込まれた男子編集者の奮戦記。特殊な世界だからこそ、それに携わるプロ達が頼もしさと、こだわりが見えてきました。




高度成長期の日本とともに渋沢大将ののしあがる姿と、今の戦い、亮介の側が勝つか、渋沢が勝つのかワクワクして読んだ。



中学生のピュアな心模様と島の自然がマッチしていて、そしてコンクールが近づき、皆がそれに向かっていく姿は感動した。



初めは戦後の話なので、はっきり言って退屈して読んだ、だが、現在に戻って俄然面白くなった。 戦後からのメディアの軌跡を追いながら、その中で主人公がのし上がっていく様を描いている。



モテるには男は外見だけを気にするのではなく、もっと自分を磨きなさいと、そうしないと結婚できませんよってことですかね。



オーケストラの演奏者も、楽団を運営する裏方も個性溢れてます。そんなどこかおかしな人達が、思い一緒にして音楽を作っていくさまは素敵です。 明菜は東京女ですが、関西のおばちゃんパワーがあります!



小説家、編集者、読者とその他もろもろの本に関わる人たちの日々交々がちょっと大げさに描かれている。ここまで暴露してもいいとかと、東野圭吾も太っ腹だが、出版した集英社にもエールを送りたい。



ジョブズ一番の強みは壊す決断、開発に当たっても一旦出来たものを、最終段階でもやり直す決断。ジョブズが亡くなってこれからのアップルがどうなるか注視していきたい。



どん底の男の最後の勝負と新聞記者の生き様と恋する女の駆け引き。 勝負の場面をもっと心理描写を描いてくれると、もっと面白かっただろうと思う。 でも、全体的に面白かった、別の作品も読みたい。