暖簾

丁稚奉公 「暖簾」が担保、平成、令和の子供たちにはピンとこないかもしれないけれど…
山崎豊子のデビュー作。 残念ながら本作が初読なのだが、医学界の権力闘争を題材にした有名な「白い巨塔…

本が好き! 1級
書評数:441 件
得票数:8387 票
実家の本棚の整理を兼ねて家族の残した本や自分の買ったはずだけど覚えていない本などを読んでいきます。今のところ昭和の本が中心です。平成にたどり着くのはいつのことやら…。

丁稚奉公 「暖簾」が担保、平成、令和の子供たちにはピンとこないかもしれないけれど…
山崎豊子のデビュー作。 残念ながら本作が初読なのだが、医学界の権力闘争を題材にした有名な「白い巨塔…

モネ展に行きました。ここで語られる画家たちの展覧会はいつも盛況。
ボードレールは画家ではないけれど、美術評論家としても著者は高く評価しているようで、この本の冒頭で扱っ…

熱さと冷たさを併せ持った不思議な絵に惹かれて。
西宮市の大谷記念美術館でイタリア・ボローニャ国際絵本原画展が開催されるようになって何年だろう。 和…

何に向けての復讐だったのか。復讐を果たせば幸せになれたのか
昔々のこと、少女漫画雑誌の別冊付録でこの作品を知ったのだと思う。もちろん少女向けに描かれた漫画だった…

どんな才能、どんな資質があったらエバのような人生が送れるのだろう
貧しい田舎の少女がファーストレディになる。 だが、エバの一生は夢のようなシンデレラストーリー、とば…

あきらかに「悪い」といえる登場人物もいるけれど、ほかの人たちも単純に「いい人」ともいえず…
時代を感じさせる表紙絵から、当時の女性主人公目線、男女関係の物語かと思ったら大間違い。人間の描き方が…

竜巻の中で自らは生き残り、一緒にいた母を失った少女円華。 どう繋がるのか読者には解からないまま、二箇所の温泉地で硫化水素ガスの「事故」。 亡くなった二人の人物、目撃された少女、彼女が探すのはある青年。
登場人物や舞台がいきなり変わる。読者は一体これがどう繋がるのか、だれがメインの登場人物なのかもわから…

コミック、映画、言語、人、物語。アイヌ文化へのきっかけはどこからでも。
最近 原作コミック未読のまま実写映画を観てきました。 新選組の土方さんが生き残っていて物語に登…

散文詩というジャンルはボードレールが出発点だそうだ。 韻律から解放された自由な表現で、当時のパリの人々を彼の目線で切り取ると…
全部読みました、共感しました、ボードレール、大好きです… と、言えるといいのですが、残念なこと…

しみじみと昭和を感じさせる短編集。表題作は実在の助産師さんの生涯。
断捨離を兼ねて 実家の本棚の本を読んでいる。 父の選んだ新書、母が古書市で買った文庫本、姉の学生時…

必ず来る「愛する人の死」を受け入れる、誰もがいつかは抱えなければならない悲しみを13歳の少年が背負う
重い病気で弱っていく大事な人を見守る、こんなつらい日々主人公の少年コナーは過ごしている。 ほかに支…

特攻で消えていった若い命。日記という形で一人の青年の心のうちに触れる。
フィクションの日記を書くという作家さんの選択と作業について考えさせられる。 実際の本人の戦争体験を…

これから何年かけたらこんなに古典に親しめるのだろうと思うと気が遠くなる
古典の入門書、というより古典好きの女学生が熱っぽく語る感じ。熱量はそうでも、内容はとんでもなく深い。…

「フィッツジェラルド体験」という翻訳者の記述から始まるこの本は、村上春樹のフィッツジェラルド愛溢れる一冊でもあります
「華麗なるギャツビー」をやっと読んだだけのわたしにとって二冊目のフィッツジェラルド。 この本は「村…

探し物はなんですか?
読みながら ホラー映画や TVドラマの「奇妙な物語」などにある、嫌な予感や不安な気持ちについて考えて…

もうこの世にいない人たちだって いきいきとして。
著者は2013年に亡くなっている。 生まれ年は1920年。今年4月に他界したうちの父親よりも1…

私の心はいつだってシスター(黒人女)だよ。日本語を奇麗に扱えるシスターは世の中で私だけなんだ~「あとがき」より~
「奇麗な日本語」だということい納得したのはとても読みやすく心にすっと入ってくる物語だったから。 …

日本の(昔)話に置き換えられそうで、でも、こういうカラリとした皮肉なユーモアにはならない気もして。
ごくごく短い話と回りくどいくらい手の込んだ長い「短編」が合わせて7話。 ●私の懐中時計 …

たまには別の世界を覗く
人の生死に本気で寄り添わねばならない本が続いた後は 読むジャンルをがらりと変えてみたくなる。 …

来月鹿児島に行きます。知覧を訪ね、私は何を得、何を受け止められるでしょうか。
若くして特攻で散り会うことの敵わなかった叔父の姿を 写真の展示の中に探したいと思います。 知覧…