シズコさん




母と娘 女と女。愛されたかった、優しくされたかった。当たり前みたいに愛したかった。それができなかった著者の 飾らない気持ちを吐きだした本。
最近いつ母の身体に触れただろう。 いつ 喧嘩腰に本音をぶつけたろう。 私と母は わりと良好な…

本が好き! 1級
書評数:441 件
得票数:8387 票
実家の本棚の整理を兼ねて家族の残した本や自分の買ったはずだけど覚えていない本などを読んでいきます。今のところ昭和の本が中心です。平成にたどり着くのはいつのことやら…。




母と娘 女と女。愛されたかった、優しくされたかった。当たり前みたいに愛したかった。それができなかった著者の 飾らない気持ちを吐きだした本。
最近いつ母の身体に触れただろう。 いつ 喧嘩腰に本音をぶつけたろう。 私と母は わりと良好な…





イタい子とチャラ男のラブストーリー・・・今風に変換したら そんな感じになるのかな。
自分の100冊目のレビューは 特別な本で、と思って 大島弓子を選んだ。 手元にあるのは これと…




漫画を読んで 映画を観て 再度読み直す。 一度通った道を振り返るのが 気恥ずかしい時期もあるけれど 今は穏やかに 「それでも生きろ」と声をかけたい。
宮崎あおい主演のDVDで先に知り、原作は初めて手にした。 宮崎あおいが可愛すぎる気がするが 違和感…




TVドラマ 「ラッキーセブン」を観ていたら 瑛太と松潤のオトコ二人の掛け合いの妙が通ずる気がした。「オジサン」と子供に呼ばれ、バツイチ設定には松潤はまだ 可愛そうだけどね。
私の脳内では すっかりイケメンになっている 多田&行天。 三浦しおんにかかれば さらに 男子二…




魚屋さん 八百屋さん 古臭いネーミングのたこ焼き屋さん、そこに行きかう人達の 11の物語。
「どこまで行っても長い道・・・」という唄がある。 「ごおんとお寺の鐘がなる」と続くことを 先ほどネ…





喪失の悲しみより 一緒に居た時間の幸せが勝ると感じることが きっと喜びを呼び起こす。日本の作家の感性がじわじわと心にしみる作品。
酒井駒子さんの絵が好きだ。 静かで深くていつまでも心に残る。 また 文がこの人だ。「夏の庭」…





まほろという愛すべきごちゃまぜの町、便利屋の多田と 転がり込んだ変人の行天、次々起こるアブナイ事件。面白くないわけがない、そんな一冊。
三浦しおんだもの、面白くないわけがない。 ってな感じで手にとった一冊。 マトモな多田と変人 …




飲み歩いて借金はする、浮気はする、ぐだぐだと悩む 自殺するとばかり言う。 ダメっぷり最高な男たち連発の短編集。 そして 達観する強くたくましい女たちにエール。
「私達は生きてさえいればいいのよ」 ヴィヨンの妻 「ただね、時々は、でぇじにしてくんな」 …



恋するのは理屈じゃない。恋愛経験の多い少ないなんて関係ない。 時間をかけて成長する主人公の物語。
主人公「未夜子」は かわいい容姿で 高校生の時からもてている。 見た目の良い男子に 次々告白され …

女の子ってのはきっとずっとこうだ。繊細で大雑把で 細やかで大胆。引きずるくせに思いきり良い。くよくよするけど乗り越えていく たくましくて可愛い存在。
たったひとりの肉親の祖母が亡くなり ひとりっきりになった みかげ。 いきなり訪ねて来た「長い…




傷ついた場所に包帯を巻こう。 心の傷を自分で認め 痛かったね、と言ってもらう 辛かったねと認めてもらう そういうことが きっと大事なんだと思う。
ワラ、ディノ、タンシオ、ギモ そして リスキとテンポ。 ニックネームばかりの呼び合いはちょっと…





「あなたと本の思い出、聞かせて下さい」なんてトピ立てたくなっちゃう、そんな本。 本は人と人をつなぎ 小さくても大事な思い出を作る、そういうもの。
思い出の中にずっとある本は何ですか? 忘れていてもまた何度かの人生の通過点で ふと出会う同じ本…




いつまでも「こども」でいられない。生きること 大人になること 大人の生き方や生き物の生き死にを「受け容れる」こと 痛くて辛くて重い、「こども」と「おとな」の間に揺れる主人公。
猫好きには辛い物語でもある。 何しろ 主人公の幼くて可愛い弟が 猫の死骸を隣の家への嫌がらせに使う…





短いページ数の中に 深い想いがぎゅっと凝縮された小説たち。
レビューを書き足すため 「すいかの匂い」を再読、 江國ワールドにはまりついでに 「つめたいよるに」…




古書業界の裏話的なものを含む興味深いストーリーと ただの友情というには深い確執、離れがたい感情の微妙な表現。ストーリーの展開の面白さを語りたいのに 先にやっぱり気になってしまうのは・・・・。
老舗の古書店 無窮堂、 若い店主の本田真志喜。色素の薄い目と猫毛、 女性と見紛う美形。若さを侮られ…





吸血鬼ものの映画をふたつ観た。どんな時も切なく思い出すのがエドガーとアラン、そしてメリーベル。
もう少女漫画の古典となっている感じだが 漫画のジャンルを超え、数ある創作の中でも傑作と言っていいんじ…





中2の女の子と2人の大人の女性。 いきなりの3人暮らしは きっと、息詰まったりイライラしたり遠慮したり 大変だろうなと思う。主人公は この暮らしで何をつかむだろう。大人ってそんなに出来た存在じゃないね。
あ、これ好きだぁ・・。読み終えて 安心してふわっと心地よい。 講談社児童文学新人賞を取った作品だそ…





「夏の庭」が有名な作家さん。くすっと笑うこども目線の表現や感じ方、恐怖や不安。どうやって おばあさんが癒しをくれたのか。 何度読んでも 笑ったり泣いたりできる大好きな一冊。
ポパイみたいな顔の大家のおばあさん。「よそいき」で、いきなり入歯が入った時の顔に驚く場面がおかしい。…





あなたの猫のそっくりさん、きっといます。 癒されちゃう 一冊。こんな町に住みたい。
架空の町ナーゴの猫と飼い主たち。 ネコ語を話せる作者モーリーが、世界を旅した末にたどりついたのが「…





毎日食べている豚や牛や鶏肉はもともとちゃんと生きていて 大事に大事に育てられている。解ってはいるんだけど 向き合うのは難しい事実。主人公とともに読者も育っていく。これから先が楽しみ。
「ブタがいた教室」という映画があった。 小学校の先生がやがて食べる豚をクラスで育てるという 実話に…