4TEEN
月島に住む14歳4人組の青春。おバカだけど一生懸命さにほろっとさせられる
テツロー(主人公)、ナオト、ダイ、ジュンは東京・月島に住む14歳の中学生。もんじゃ屋が並び、古い町並…
本が好き! 1級
書評数:61 件
得票数:799 票
小説・ノンフィクションさまざまなものを読みます。
純文学好きです。海外文学も好きです。
しばらくbooklog使ってましたが、書評書くのはこっち中心にしようか迷い中です。
月島に住む14歳4人組の青春。おバカだけど一生懸命さにほろっとさせられる
テツロー(主人公)、ナオト、ダイ、ジュンは東京・月島に住む14歳の中学生。もんじゃ屋が並び、古い町並…
乃南アサの面目躍如、犯罪を重ねる自堕落な若者の心の再生を巧みに描く
乃南アサは、すごく好きな作家というわけではないけど、一目も二目も置いている。何と言っても文章が抜群に…
誉田哲也がSFホラー・サスペンス!? 違和感あったが、最後はスッキリとする小説
誉田哲也の本はそこそこ読んできた。剣道に打ち込む女子高生を描いた『武士道シックスティーン』から『武士…
「狂騒曲」のタイトルがぴったりくるシリーズ最高傑作
先日、たまたま図書館で「まほろ駅前番外地」を手にとった。 もちろん面白かったのだが、最初の作品を読…
“七帝柔道”に大学生活を捧げた青春記。胸熱の物語かそれともただの自己満足か
この著者のことを初めて知ったのは『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』によってだった。哀愁に満ち…
生まれた国が、性別が違うだけで、どうしてこんなに過酷な状況に耐えなければならないのか。時折差し込む光明の美しさに心洗われた
カーレド・ホッセイニの『千の輝く太陽』は、個人的にはこの10年くらいで読んだ小説の中で1番目か2番め…
川端康成の傑作の1つ。老年の主人公の嫁への愛情、家族の機微、老境への諦念などの表現が素晴らしい
川端康成というと、多くの人がまず思い浮かべるのは冒頭が印象的な『雪國』、何度も映画化され「踊り子号」…
川上未映子訳が、難攻不落だった『たけくらべ』を鮮烈な作品に変えてくれた
池澤夏樹個人編集の日本文学全集第30巻の13巻目である。この全集は年代別になっていて、この巻は明治時…
医療事故で1歳半の娘を失った母 和解金を受け取ってしたことは、相手方の弁護士への電話。普通の母親が世界を変える活動を始めた瞬間だった
子供を失う、そのことを想像するのは難しい。というより無理である。 1歳半のジョージィは両親が目…
遣唐使として渡った僧たち、日本への渡航を目指す鑑真、個々の思いを全うした僧たちの魅力 淡々とした筆致が味わいを深める
昨年、通訳案内士を受験した。一次試験の科目の1つが日本史だった。外国人に案内をするという資格の趣旨か…
何十年かぶりに読み直した『雪國』は、記憶にあるよりもずっと美しく妖しい作品でした
私の通っていた中学では3年生のときに「卒論」という共同研究があった。国語の授業の一環で、ある作家や作…
ジュンパ・ラヒリの長編小説2作目は紛うことなき傑作。それぞれ足りないものを抱えながら淡々と生きていく姿に感動を覚える
ジュンパ・ラヒリの小説には静かな空気が流れている。デビュー作の『停電の夜に』もそうだったが、特に2作…
ニンニクにまみれ、糞尿にまみれながらも生きていく農民たちを描いた、共産党政治への強烈な風刺作品
莫言のノーベル賞受賞後初の翻訳(翻訳自体は受賞前に終わっていたとのこと)となった本作品は、実は198…
ノルウェーの人気警察小説。主人公に共感できるかどうかで評価が割れそう
警察小説のシリーズには、お国柄であったり、そのシリーズならではの楽しみ方というのがあるように思う。例…
「千の輝く太陽」「君のためなら千回でも」の作者が書いた第3作は、様々な家族の物語をジグソーパズルのピースを並べるようにつないでいく好作品
カーレド・ホッセイニにはアフガニスタン生まれの小説家。父親は外交官でパリに駐在していたときに母国がソ…
噛みしめるように読みたい、ノーベル賞作家の最後の作品集
アリス・マンローは2013年のノーベル文学賞受賞者である。受賞理由は「短編の名手であること」だそうだ…
リンカーン・ライム・シリーズ第9段。「どんでん返し」の名手による、「どんでん返し」に頼らない好作品
リンカーン・ライム・シリーズはこれで第9作になるそうだ。へえ、そんなにと思ったが、調べてみたら一応過…
禁断の手法?で書かれた、ノンフィクション的小説。実は読者は作者の手のひらで転がされているのかもしれない。
1942年5月27日、チェコスロバキアの首都プラハでナチスの親衛隊隊長であり、ホロコーストの最高司令…
直木賞を受賞した『下町ロケット』と並ぶ好作品。スリリングさではこちらが上かも
池井戸潤さんの作品は10冊くらい読んだと思う。作品を大きく分けると半沢直樹のような金融ものと、この作…
イアン・マキューアンの最新小説はスパイ小説、それとも恋愛小説?
当代きっての手練の小説家イアン・マキューアン。その最新作もさすがの出来栄えだった。 舞台は19…