ヤービと氷獣

地上は吹雪。地下には大きい人たちのトンネルと、小さい人たちのトンネルと。
自然豊かな湿地帯マッドガイド・ウォーターのシリーズ3作め。 ここには、「小さい人たち」と「大きい人…

本が好き! 免許皆伝
書評数:1739 件
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いつまでも読み切れない沢山の本が手の届くところにありますように。
ただたのしみのために本を読める日々でありますように。

地上は吹雪。地下には大きい人たちのトンネルと、小さい人たちのトンネルと。
自然豊かな湿地帯マッドガイド・ウォーターのシリーズ3作め。 ここには、「小さい人たち」と「大きい人…

「またたとえば同じ景色を見るにしても、心の眼のよく利く人ならば、いくらでも眼新しいところを見つけ出すから、決して退屈することはないでしょう」
岩波少年文庫100冊マラソン 19冊目 無尽蔵といわれる自然であるが、「たとい一本の草、一…

がっこうってどんなところかな
まいにち学校へいくルーシーを見送って、子犬の「ぼく」はおるすばん。「ぼく」は考える。ルーシーはがっこ…

アウシュヴィッツは終わらない。それでも家に帰るのだ。
1945年1月、アウシュヴィッツ強制収容所は、ソヴィエト軍によって解放されたが、そのとき、ドイツ軍は…

『せむしのこうま』というタイトルのほうが有名かもしれない、詩物語
岩波少年文庫100冊マラソン18冊目 「いくつもいくつも 山をこえ いくつもいくつも …

前もって何の情報も持たず、読む
★上下巻合わせての感想です。 「前もって何の情報も持たずに読むのがいいよ」とこの本を貸して…

「生きねば」と強く思う
富治は、秋田の山間の貧しい小作農の家に生まれた。この村は伝統のマタギ猟の村で、父も兄もマタギ、あたり…

主人公たちの感性を通じて、わたしも大切な秘密を共有した同志になり、少しだけ豊かになったような気持ちになる。
岩波少年文庫100冊マラソン17冊目 夏、コーンウォールの海岸で、トビーとジョーの兄弟は、…

「幸運な子」と呼ばれるわけ
岩波少年文庫100冊マラソン 16冊目 『リビイが見た木の妖精』と『よみがえった化石ヘビ』…

それだからこその居心地の良さ
著者が保護施設から野犬の仔犬チトーを迎えた時、著者宅には、ジャーマンシェパードのクレイマー、兄弟猫の…

破天荒でほんぽうで。
岩波少年文庫100冊マラソン 15冊目 七つの物語の原案は井原西鶴によるものであるが、古典…

ポアロは歳をとった。今回は、ほぼ安楽椅子探偵に徹している。
速記タイプ引き受け所に所属するタイピストのシェリルが、派遣先に到着したとき、そこで遭遇したのは一人の…

とんでもないきつねがいたものだ
岩波少年文庫100冊マラソン 14冊目 作者はゲーテで、六脚韻詩形という韻文で書かれたもの…

字を読むことが苦手な子どもを読む喜びに目覚めたのは。
マディは字を読むのがだいっきらいな女の子。みんなのまえで声を出して本を読まなければならない国語の時間…

小沼丹未刊行少年少女小説集二冊目、こちらは「推理編」
小沼丹未刊行少年少女小説集二冊目、こちらは「推理編」 大きく三つに分けられたパートのうち、…

若い日の小沼丹さんに、少年少女のためのこんな作品群があったのか
サブタイトルは「小沼丹未刊行少年少女小説集・青春篇-」 若い頃の小沼丹に、少年少女のためのこんな作…

やりきれないほどにかがやかしく、かけがえのない、なんてことのない笑いの日々
岩波少年文庫100冊マラソン 13冊目 週刊誌に連載された、見開き1ページ程度のコマ割りの…

アルバレッシュの風の歌が聞こえる
15~16世紀にかけて、オスマン帝国の圧政から逃れたアルバニアの人々がイタリア各地に移住した。 こ…

貧しい人や苦しんでいる人によりそう七つの民話風の短編と、四つの小さな話
岩波少年文庫100冊マラソン12冊め 貧しい人や苦しんでいる人によりそう、トルストイによる…

食の周りの話ばかり三十六篇。食と一言で言っても……
食の周りの話ばかりのエッセイ集だから、読んでいると、おなかがすいてくる。 食、とひとことでいっても…