文豪の探偵小説
プロバビリティーの犯罪を描いた谷崎潤一郎、謎に焦点を当てた佐藤春夫と泉鏡花、犯罪に焦点を当てた太宰治と志賀直哉など明治期・大正期の探偵小説を集めています。
明治期は探偵小説が生まれる条件が揃い始めました。都市生活者の匿名性、近代科学の発展、近代法の整備……
本が好き! 1級
書評数:239 件
得票数:444 票
エラリー・クイーンなどの推理小説に興味を持ち始めました。そしてロス・マクドナルドの影響でフロイトに出会い、精神分析を読み進めていくうちにラカン、アルチュセールなどのフランス現代思想に興味を抱いています。
プロバビリティーの犯罪を描いた谷崎潤一郎、謎に焦点を当てた佐藤春夫と泉鏡花、犯罪に焦点を当てた太宰治と志賀直哉など明治期・大正期の探偵小説を集めています。
明治期は探偵小説が生まれる条件が揃い始めました。都市生活者の匿名性、近代科学の発展、近代法の整備……
『エンチクロペディー』にならぶヘーゲルの主著。弁証法という新しい概念が生まれる過程を解説しています。
『エンチクロペディー』に並ぶヘーゲルの主著であり、大著です。かなり古代ギリシャが好きだったようで、…
物理学とは何かに始まり、カロリックや電磁気学など幅広くカバーしています。メインはホイヘンスとニュートンの論争から、量子力学に至る経緯のように思いました。
『新しい物理学』というタイトルから量子力学の話を思い浮かべるかもしれません。もちろんそれは間違って…
86ぺージという短いぺージ数の中に哲学のエッセンスがつまった、いい入門書。ただし時代的に古いのは仕方がない。
哲学入門の中でも一般向けに書かれていますが、哲学のエッセンスは積み込まれています。例えば「何か困難…
モーリス・メルロ=ポンティの主著にして大著、身体の両義性、意識の両義性、歴史の両義性などが論じられています。
メルロ=ポンティはマイナーな哲学者ですが、サルトルと同年代に親交があった人です。一時期は雑誌の編集…
人間の知覚とか行動って「科学」で解明できるものなの? パヴロフだってめっちゃややこしくなるじゃんか。もっと別の方法で解明できるんじゃね?
メルロ=ポンティの問題意識。それは 人間の行動は科学的に解明できるのか にという点にあります。科学…
不登校、性にまつわる問題など思春期を取り巻くむつかしい問題をカウンセラーの河合隼雄が丁寧に臨床例を挙げて解説しています。学校関係者、親などは是非読んで欲しいです。
不登校などの問題をカウンセラーの河合隼雄さんが臨床例をあげながら丁寧に解説しています。例えば、拳銃…
まず、『次に来るメディアは何か』というタイトルからインターネットの「次」を想像してしまうかもしれません。でも実質は新聞やTVの広告収入の話です。
朝日新聞がついに電子メディアに載ってきた、というニュースが話題になりました。この本は新聞の収入のお…
激安を売り文句にしているヤマダ電機の影の部分にスポットを当てた本でした。「他店はバッタ商品を販売しています」という中傷ビラなどが取り上げられています。
「他店よりも高ければ値引きします」というようにヤマダ電機は激安を売り文句にしています。例えばという…
ベルグソンの主著。キリスト教の世界観を否定したダーウィニズムの中に、あらたなキリスト教の価値感を見出そうとしています。
20世紀の思想を横断的に論じています。やや著者の好み、問題意識の解決に役だつのか役だたないのかで評価がまちまちなのでその辺は注意
現代思想を割と広範囲にわたって解説しています。分析哲学とか精神分析、マルクス主義、日本の思想(西田…
ジョン・ロック、ジョージ・バークリーと並ぶイギリス経験論の基礎を築いた人。帰納法の限界を解いた斉一性の原理などが語られる。
まず、この時代の主な哲学の関心事はどうやったら正しい認識(知性)が得られるかというものでした。その…
入門といってるけど専門書です。現代のヘーゲル解釈の出発点とも言える本で、ラカン、バタイユなどに影響を与えました。
はじめに言っておきます。これはヘーゲルに関する専門書です。ヘーゲルのいわゆる入門書なら長谷川宏さん…
『性の歴史』三部作の一つ。この巻は十七世紀、十八世紀にかけて性への意識がどう変化したかを読み解いています。
フーコーは近代化と価値感について模索した哲学者です。この『性の歴史』の一巻、「知への意志」では十七…
哲学とは何なのか。この問題だけではなく「知」とは本来どうあるべきなのかが語られる哲学者ラッセルによる哲学の入門書。
哲学とはいったい何か。浮き世離れした人が行なう小難しい学問というイメージを抱く人が多いと思います。…
フロイトに対しては何となく知ってるけど、本格的には知らない……。そういう人に向けてフロイト自身が説いた精神分析入門。
フロイトに対して何となーく知識はあるけど、本格的には知らない人もいるかと思います。そういう人たちに…
なにが「よい」ことで、なにが「わるい」ことなのかはどうやって決まるのか。その道徳という概念を辿ると、面白いことが見えてくる。
ニーチェによる中期のキリスト教を批判した著作。『人間的な、あまりにも人間的な』及び『善悪の彼岸』な…
『悲劇の誕生』から始まり、晩年の『ツァラトゥストラはかく語りき』までを丁寧に解説します。竹田青嗣さんによるニーチェ入門書です。
何回なことで知られるニーチェですが、竹田青嗣さんの手にかかると解りやすくなります。世間ではごまかし…
全くの素人向けの入門書ではなく、哲学に親しんだ人に向けの入門書です。『差異と反復』『意味の論理学』の二つを読解していきます。
確かに差別はいけない。環境保全も大事。……で、それはそうなんだけど、あえてそこにドゥルーズを入れる意味は?
世の中には解説書もどき、つまり難しいことばを使ってわかったような気にさせる解説書があります。これは…