孤独について―生きるのが困難な人々へ





本書は「戦う哲学者」の異名を持つ中島義道先生が自らの「来し方」を振り返りつつ、艱難辛苦の果てに「孤独を楽しみ、孤独を磨きあげ、孤独に死のう」という積極的孤独を選びとるまでの思索を描ききった軌跡です。
「お前は人を遠ざけて生きている!」 僕は幼少期に肉親からこの言葉を擲着けられて以来、そのまま現…
本が好き! 1級
書評数:2673 件
得票数:40314 票
有坂汀です。偶然立ち寄ったので始めてみることにしました。ここでは私が現在メインで運営しているブログ『誇りを失った豚は、喰われるしかない。』であげた書評をさらにアレンジしてアップしております。





本書は「戦う哲学者」の異名を持つ中島義道先生が自らの「来し方」を振り返りつつ、艱難辛苦の果てに「孤独を楽しみ、孤独を磨きあげ、孤独に死のう」という積極的孤独を選びとるまでの思索を描ききった軌跡です。
「お前は人を遠ざけて生きている!」 僕は幼少期に肉親からこの言葉を擲着けられて以来、そのまま現…





本書はいまや大学教員も読んでいるベストセラーとなった田中正人氏による『哲学用語図鑑』(プレジデント社)の続編です。西洋哲学のみならず、日本や中国の思想や英米の「分析哲学」なども収録されております。
本書はいまや大学教員も読んでいるベストセラーとなった田中正人氏による『哲学用語図鑑』(プレジデント社…





苛烈を極めた弾圧にも関わらず、現在に至るまで変わらなかった信仰——本書はかくれキリシタン信仰の歴史とその真の姿を追ったフィールドワークを纏めたブックレットです。長崎・平戸とヨーロッパを結ぶ信仰の軌跡。
かくれキリシタン。 その信仰が現在に至るまで受け継がれていたことを知ったのは、TBS系列で絶賛…




「あいつは空気が読めない」「空気読めよ」…。あるいは「忖度」。日本全体、および日本人を呪縛する「その場の空気」という「怪物」について、本書は徹底的に考察・研究したものです。自分は空気が読めない…。
「有坂さんって、ほんっと空気読めないっすよねー。」 僕はかつて勤めていたとある会社で同僚に言わ…





作家で元外務省主任分析官であり、敬虔なキリスト者(プロテスタント)である佐藤優氏から見た「悪」の本質について解説したものが本書になります。日常生活に潜む「悪」の本質とその対処法が書かれております。
本書は作家・佐藤優氏がキリスト教(プロテスタント)神学と4万冊超にも上る膨大な読書体験、さらに世界中…




本書は漫画家、西原理恵子画伯が反抗期を迎え、自分から巣立っていこうとする娘さんと、これから世の中に出ようとする女の子たちへと贈る、厳しさと優しさを兼ね備えた「人生の指南書」です。教え子に薦めたい…。
本書を読み終えて少し経っていたころ、僕が教えに行っている地元の大学で(その経緯は拙著『斜めからの視点…





本書は2ちゃんねる、ニコニコ動画、英語圏最大の匿名掲示板4chanを創設した「ひろゆき」こと西村博之氏の実践する「コスパいい考え方」を紹介した自身初のビジネス書です。無人の道を歩んだからこその内容。
本書は2ちゃんねる、ニコニコ動画、英語圏最大の匿名掲示板4chanを創設した「ひろゆき」こと西村博之…





本書は自らが体を張って取材を重ねて書かれた大宅賞候補作の新装版です。「対立や争いごとのない、金の要らない幸福な農村―」を目指して創設された「ヤマギシ会」はいかにしてカルト化し、崩壊への道を辿ったのか。
僕が本書を読むそもそものきっかけとなったのは僕と同年代である高田かやさんの『カルト村で生まれました。…





本書は作家で元外務省主任分析官である佐藤優氏が語ったキリスト教神学の講義録です。「現代の難問の根底にはすべて宗教がある。」とのことで世界宗教の在り様を学び、21世紀と正しく向き合うために贈られた一冊。
僕自身もキリスト者ではないにせよ、佐藤優氏の著作『国家の罠』(新潮文庫)を呼んで以来ずっと、佐藤氏の…




「一将功成りて万骨枯る」本書は医学博士、筑波大学医学医療系教授の松崎一葉先生が「部下を精神的に潰しながらどんどん出世していく人たち」のことを「クラッシャー上司」と名付けてその対処法を紹介したものです。
「一将功成りて万骨枯る」 本書を読み終えたときに最初に思い浮かんだのはこの故事ことわざでした。…





企業経営における名著といわれる『ビジョナリー・カンパニー』シリーズの第3弾です。ここでは「衰退の法則」に着目し、「衰退の5段階」としてまとめたものが上梓されております。身につまされる話が多いかも。
この『ビジョナリー・カンパニー』シリーズは僕が大学時代に、ちょうど文学を放擲してガリガリ亡者になろう…





東京のかたすみに住まう京大卒、元「日本一有名な元ニート」ことpha氏による生き方を提示したものです。「いついつまでにこれこれをしなくてはならない」という『強迫観念』を持っている方は一読をお薦めします。
かつては 「日本一有名なニート」 と呼ばれていたpha氏もその年齢を過ぎ「元ニート」となってしま…




本書は日本を飛び出し、北米、欧州、アジア、オセアニア…など世界各国で活躍する日本人20人にインタビューし、それをまとめたものです。かつて自分が海外で生活したいと夢見ていたことを思い出しました。
以前、僕は自身のフェイスブックのタイムラインに 「本当なら今頃僕は、ひと財産築いた上で日本なんかとっ…




本書は『読まずに死ねない哲学名著50冊』(フォレスト出版)で鮮烈なデビューを飾った気鋭の哲学者、平原卓先生による哲学の入門書です。人生に迷い、悩んだときこそ聞きたくなる哲学者の言葉が詰まっております。
「哲学が必要になる時代は、危機の時代である。」 この趣旨の言葉をおっしゃっていたのは哲学者で東…



本書は気鋭の哲学者、平原卓先生が世界の哲学者たちが考え抜いた「答え」と「その考え方」を日常の問題に落とし込んだ上で丁寧かつ分かりやすい解説を加えたものです。表紙の写真がJKなのは平原先生の趣味か?
本書は気鋭の哲学者、平原卓先生がプラトン、アリストテレスの頃からニーチェやフッサールに至る近代まで、…





本書は僕こと有坂汀が2015年から17年の3月まで地元の大学である釧路公立大学にて2年間、下山朗准教授(現在は奈良県立大学准教授)のゼミ生と共に過ごした日々を記録した自身初の「ノンフィクション」です。
「そうですね。その本は作家、有坂汀にとっての『転換点』になる作品となるでしょうね。」 本書の企…





本書はキリスト者であり、同志社大学の創始者として日本におけるキリスト教主義教育の普及に邁進した新島襄の手紙から96通を収録した書簡集です。同志社大学の学生さんや院生さんとの交流が最近始まったので。
本書はキリスト者であり、同志社大学の創始者として日本におけるキリスト教主義教育の普及に邁進した新島襄…




「なぜ出版社であり、IT企業であるカドカワが高校を?」本書はインターネットを活用した新しい通信制高校「N高」を取り上げたノンフィクションです。僕が現役の高校生だった時にはここに行っていたでしょう。
本書はインターネットを活用した新しい通信制高校「N高」を取り上げたノンフィクションです。本書を読みな…





作家生活30周年、芥川賞受賞20周年を迎えた柳美里さんが幼少期の家庭の不和、壮絶ないじめ、デビュー作の出版差し止め裁判などの壮絶な人生から導き出された人生において「必要のないこと」を綴った一冊です。
作家生活30周年、芥川賞受賞20周年を迎えた柳美里さんが自らの壮絶な人生を背景に、人生においての「必…




本書は思想界をリードする気鋭の哲学者、千葉雅也先生による本格的な勉強論です。千葉先生の刊行した本の中では読みやすい部類に入るのですが「有限化」「切断」「中断」の技法など書かれている内容はディープです。
本書は気鋭の哲学者、千葉雅也先生による「勉強の仕方」を徹底開示・解説した「一般書」です。千葉先生とい…