成瀬は天下を取りにいく
学校ヒエラルキーを怖れて無難に過ごしたい生徒が多いなか、自分のやりたいことを突き詰めようとする成瀬は、異質だけれど魅力的です。
地元愛溢れる青春小説。挑戦心旺盛の中学2年生、成瀬の中学時代から高校卒業までのエピソードが詰まった短…
本が好き! 1級
書評数:111 件
得票数:887 票
ものを書いている方が今をどう捉え、それを世間はどう評価しているか知りたくて○○賞受賞作品を追いかけています。
学校ヒエラルキーを怖れて無難に過ごしたい生徒が多いなか、自分のやりたいことを突き詰めようとする成瀬は、異質だけれど魅力的です。
地元愛溢れる青春小説。挑戦心旺盛の中学2年生、成瀬の中学時代から高校卒業までのエピソードが詰まった短…
メインストーリーがよく練られている上に、就職活動に臨む学生と採用側の駆け引きや、虚と実がリアルに織り交ぜられていて、採用する側される側、どちらにも共感できる構成が見事です。
ある人気IT系企業の最終面接に残った6人。最終面接の課題は6人でのグループワーク。全員に内定が出る可…
中盤からラストにかけて一気に加速する。呉氏の爆弾は人の心に潜む闇も露出させたのだ。
軽微な犯罪で留置された自称「スズキ」が、東京都内に仕掛けられた爆弾の爆発を予言する。最初は相手にして…
直木賞っぽくない、直木賞候補作。中盤以降の疾走感が魅力です。
読み始めてすぐに、この作品を最後まで読むのは、無理かもと思った。 主役級がキラキラネームで頭に…
生きるために銀を採掘するしかない男たちと、家族から離れて銀山で生きることを決意した少女ウメの生涯を描いた物語。第168回直木賞受賞作品です。
家族と離れた少女ウメは、息も絶え絶えに石見銀山にたどり着く。意識を失う直前に、光る羊歯の葉を見つける…
K-POPや韓流ドラマなど、人気のコンテンツの裏側にある韓国社会の歪みを、SF小説の体で明らかにした力作です
韓国を代表するSF作家の短編集。 韓国社会の歪みを批判するために、あえてSF作品に仕立てたよう…
どんでん返し系の短編集。このジャンルは斬新な発想と説得力のある仕掛けが肝。いい線いっているだけに惜しいなぁ。
どんでん返し系の短編集。1章の「惨者面談」。家庭教師派遣の営業バイトをしている主人公。ある家に営業に…
これぞ現代のジャパニーズホラー。物語の後半で怖さの質が変容します。
主人公は企業IRの調査員。調査対象は渋谷駅開発エリアの地下深く。SNSによってもたらされた情報の真偽…
第166回芥川賞受賞作。物語中盤の場面転換に驚かされつつ、こういう環境に身を置かないと答を見つけられない若者に怖さを感じました。
161ページの短編小説。すぐに読めるだろうと手にとったものの、なかなか手強かった。 主人公は。…
うだるような夏に背筋が凍るようなミステリー。暑気払いにいかがですか。
東京近郊の市役所に務める主人公佐々木。彼の仕事はケースワーカー。生活困窮者を支えつつ、生活保護の不正…
2016年以降4年ぶりの横溝正史ミステリ大賞の受賞作。ミステリーとしては軽いしホラーとしてはゆるい。主催者にとっては、賞の権威を守りながら、売れる本を発掘しなくてはならないから、難しいところです。
araara: 本作は2020年横溝正史ミステリ大賞受賞作です。信州で暮らす主人公の大伯父は、太平…
「黒牢城」と直木賞を同時受賞した歴史小説。賞の名に恥じない傑作長編小説です。
若者の活字離れが進んでいるせいか、タイムパフォーマンスを重視する風潮のせいか、最近の小説は短編集が多…
タイトルが某探偵小説に似ていますが別物です。
『邪馬台国はどこですか』でデビューした鯨氏。これまでの通説に疑問を投げかけ、もっともらしく、時には強…
後世の評価に一石を投じる。これが歴史上の人物を素材とした作品の醍醐味かもしれません。
本書の主人公、荒木村重。 彼は最も下衆な戦国武将と評されている。 「家臣や家族を見捨てて自分だけ…
クイズを「人生と考える」主人公。クイズを「目的達成の手段と考える」対戦相手。勝者はどちらなのか。
TV番組『Q-1グランプリ』決勝戦に出場した“僕”三島玲央は、対戦相手・本庄絆がまだ一文字も問題が…
横溝賞受賞の次回作。幼い頃、妹が目の前で消えた?大好物の消失モノ。でも一筋縄ではいきません。
幼い頃、夏日(なつひ)の目の前で双子の妹・青葉(あおば)は「消失した」。両親を含めた誰もが青葉のこ…
ノワール小説の騎手である、馳氏の守備範囲の広さに脱帽しました。
馳星周氏の「不夜城」を読んだのは二十数年前。当時かなり気に入って映画も観に行った。ノワール小説という…
月にまつわる物語。独創性を発揮するのが難しい素材を独自の設定、世界観で描き切った作者の力量に感服しました
月にまつわる、3つの中短編小説集である。 どこか既視感を感じる人は多いのではないだろうか。 もと…
キムタクドラマの原作。短編推理小説集です。犯人はどこでミスを犯したか見つけることができますか?自分は4勝2敗でした。
「覇王の轍」を読んで、警察小説も面白いなと思い手にとる。キムタク主演ドラマの原作と知ったのは後のこと…
本屋大賞受賞作品。面白くないはずはない。期待に違わず一気読み。しかし何かおかしい。
本屋大賞受賞作品。面白くないはずはない。期待に違わず一気読み。しかし何かおかしい。 本書は、女…