ENDGAME ‐ THE CALLING エンドゲーム・コーリング




帯には〈これは“本”ではない〉とある。賞金5千万円をかけたゲームブックだが、ストーリーもなかなかに面白い。
帯には〈これは“本”ではない〉とある。いわゆる「ゲームブック」と呼ばれるもので、位置情報ゲーム「イン…
本が好き! 1級
書評数:382 件
得票数:2900 票
村上主義者。




帯には〈これは“本”ではない〉とある。賞金5千万円をかけたゲームブックだが、ストーリーもなかなかに面白い。
帯には〈これは“本”ではない〉とある。いわゆる「ゲームブック」と呼ばれるもので、位置情報ゲーム「イン…




新潮文庫創刊100年を記念したアンソロジーの第二集。「金と欲」「震災」「格差」「貧困」――100年前と比べてみれば、現代と通じる符牒のなんと多いことか。
新潮文庫創刊100年を記念したアンソロジーの第二集。1924年から1933年までに発表された中短編が…




個別のモノや人を一冊の「書物」のように捉えて批評を加えるというのが、永江さんの持ち味ではないだろうか。
僕が初めて手に取った永江さんの本は、ヴィレッジヴァンガード(V.V)をテーマにした『菊池君の本屋』で…




新潮文庫創刊100年を記念したアンソロジーである。1914年から10年刻みで全10巻まで、毎月刊行されるらしい。
新潮文庫創刊100年を記念したアンソロジーである。編者はドイツ文学者の池内紀、評論家の川本三郎、編集…




中川翔子に「編者」として白羽の矢を立てたのは、出版社の慧眼といえる。
アンソロジーを編むのはなかなかに難しい。なにせ、膨大な書物の中からセレクトするわけである。どのような…





虐待は程度問題ではない。子どもの心に傷を残すような行為は、どんな些細なことであれすべて虐待だ。
新潮文庫の名作新訳コレクション、今月の一冊。『にんじん』といえば、児童文学の名著として名高い。小学校…




一般的には『怪談』のイメージの強い八雲だが、じつは少なからず戦後日本の礎に関与していた。
ボナー・フェラーズの生涯を描いた漫画である。彼は小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の愛読者であり、マッ…





ギリシャ語原文から新約聖書の訳出を行っている田川建三が新書を出したのかと驚いたが、それは間違い。
ギリシャ語原文から新約聖書の訳出を行っている田川建三が新書を出したのかと驚いたが、それは間違い。本書…




「死線」を生き延びた両者から学ぶべきことは多い。
新書であるし、タイトルに「技術」とあるから手軽なハウツーものかと思いきや、そうではない。著者は佐藤優…





細野作品に通底するテーマは、もしかしたら「変身」ということなのかもしれない。
細野作品に通底するテーマは、もしかしたら「変身」ということなのかもしれない。『細野不二彦短編集』を読…





精神の「機械化」から、肉体を取り戻すにはどうしたらよいか。それは、人と人とが愛し合うことでしか成し得ない。
伊藤整訳の同作が発禁処分となったのは、昭和25年(1950年)。その翌年に、伊藤と版元である小山書店…




ホスト役に一番興味が湧いてしまうという対談集も珍しい。
不思議な対談集である。もんじゅ君とは、東日本大震災を機にTwitter上に登場した「ゆるキャラ」であ…




帯文をロシア文学者の亀山郁夫が書いていて「これぞフランス版『罪と罰』だ!」とある。
バルバラは19世紀フランスの作家。しかしその存在は長く「幻」となっていたらしい。それを再発掘したのが…




ときに、ひりひりするほどに胸が痛む。けれども、それは読み手の「ほんとうの気持ち」に、これらの作品が触れていることの証しなのだろう。
「社会」と折り合いをつけながら生きる、というのは案外と難しい。世の中は理不尽だらけだから、ときに怒っ…





最後の訪問地は福島県の三春町・二本松市。雑誌掲載は2014年の2月号となっている。この号が出てしばらくのち、3月19日に水丸さんは帰らぬ人となってしまった。
水丸さんは「お城好き」をどこかで公言されていたのだろうか。僕は耳にしたことがなく、だから最後の著作…




沖縄那覇市、第一牧志公設市場の向かいに「ウララ」という古書店がある。
沖縄那覇市、第一牧志公設市場の向かいに「ウララ」という古書店がある。スペースはわずかに三畳ほど。店…





本の「記憶」は、たとえ「焼かれても」「流されても」、人間の心に残る。
先日、ちょっと面白いイベントに参加した。映画監督の金高謙二氏と、東日本大震災の被災地で移動図書館を立…





池上彰氏の著作はほとんど手に取らないが、本書はとても読みごたえがあった。
哲学と言えば、「座学」のイメージが強い。もちろん、ソクラテスやプラトンの時代にまでさかのぼって、人類…





村上春樹訳出による「フィリップ・マーロウ」シリーズの第四弾。
村上春樹訳出による「フィリップ・マーロウ」シリーズの第四弾。とはいえ、この『大いなる眠り』がシリーズ…





近代社会に潜む普遍的な物語の原型をみることができる。だからこそ何度も映画化され、日本でも「新訳」としてたびたび甦るのだろう。
ジャック・ニコルソン主演の映画が有名だが、帯文によれば、この作品は過去7回も映画化されているらしい。…