渡りの足跡
渡りの効果について考える。
渡り鳥についての随筆。ここでは、随筆を起点にして、渡り鳥全般についての話を展開させてみることにする。…
本が好き! 1級
書評数:85 件
得票数:1983 票
読んでいて面白い~と思った本の読書記録です。
渡りの効果について考える。
渡り鳥についての随筆。ここでは、随筆を起点にして、渡り鳥全般についての話を展開させてみることにする。…
ニューロンとシナプスによる情報処理というパラダイム以外の原理について考える試み。
大脳の機能を説明するのに、ニューロンとシナプスによる情報処理というパラダイムは、とても役に立つ。近年…
美しい南国の海に隠された奇妙で神秘的な物語。
海にまつわる幻想的で不可思議な掌篇小説が12篇掲載されている。たとえば、『取り憑く島』は次のような作…
つたなさへの嫌悪や他愛のなさへの感動、変わるものと変わらないもの
物語を綴っている作者が、その主人公をとりわけ気に入っていて、楽しみながら書いている場合、作品にも、そ…
コードという機械が織り成す思いもよらぬ物語。
以前、「生成AIは、人間の脳とは異なるタイプの知能だし、自我を持つことで人間の驚異になる、といったこ…
生成AIは、人間の脳とは異なるタイプの知能だし、自我を持つことで人間の驚異になる、といったことも起きないのではないか。
本書は、人の脳であれ、生成AIであれ、現実世界のシミュレータなのだという観点から、幅広い考察が展開さ…
父権や強権を渇望する少年と、処理を行う情報群。
熱く、袋のように閉鎖的な場所に住む少年が、父権や強権を渇望する作品を集めた短編集である。ここでは『ス…
「事実に基づく世界の見方(ファクトフルネス)」の仕組み化について考える。
本書の著者ハンス・ロスリングさんは医師であり、公衆衛生の専門家である。モザンビークのナカラで医師とし…
生命進化の謎のひとつである、言語の起源について考えてみる。
本書では、「生物の進化というものは、分子の複製から言語の起源に至るまで、世代間で受け渡される情報の変…
クジラは水中で宇宙の夢を見るのか。
映画『グランブルー』主人公のモデルにして、フリーダイビングの世界記録樹立者であるジャック・マイヨール…
井筒俊彦さんが提示した意識のありさま
本書は、井筒俊彦さんの最後の著作であり、本書の10年前に刊行された『意識と本質』の内容を発展させたも…
奇想天外な発想とユーモア
フレドリック・ブラウンの短編を星新一が翻訳しているという、日米のショートショートの名手ふたりによるコ…
数学的美の頂点と言われるオイラーの等式について考える。
たとえば、二次方程式x^2=1の解は±1である。では、同じく二次方程式x^2=-1の解は何だろうか。…
情報処理の領域とリアルな領域
仏領ポリネシアのボラボラ島で開催される恋愛ゲームショー。主人公モモの視聴者視点で物語は開始される。シ…
文学研究が生み出す冒険活劇
銀婚式のお祝いで娘が企画したイタリア料理店での食事会。そこで、博把統一(ひろば とういち)は、アール…
自然に対する深くて透明な視線が、自然の一部であるヒトに対する視線とも重なる。
伊与原新さんの小説の読後感の良さは、伊与原さんの理学博士としての自然に対する深くて透明な視線が、自然…
シジュウカラは言葉を使うし、文もつくる───これは、動物言語学の幕開けである。
鳥の言葉を解明して、動物言語学という新しい領域を切り開いた鈴木俊貴さんによる、はじめての単著である。…
美の探究としての現代アート
美しい花があるのであって、花の美しさというようなものはない、といわれることがある。これは本当だろうか…
非線形に満ちた世界をどうみるか。
線形というのは、和とスカラー倍が保存されるという性質である。重ね合わせの原理を満たすといってもよい。…
日本中世における庶民生活とは、どのようなものだったのかを探究する。
日本中世とは、荘園公領制が敷かれていた時代のことである。そういう説明が一般的である。荘園公領制とは、…