嘘 猫

住み始めたアパートに転がり込んできた猫と、若き浅暮青年の3年間のお話。 猫がクローズアップされているが、彼らは守護霊のようなもので、これは浅暮くんの青春記だ。
634 浅暮三文 「嘘猫」 住み始めたアパートに転がり込んできた猫と、若き浅暮青年の3年間のお…

本が好き! 1級
書評数:668 件
得票数:11751 票
語りかける書評ブログ「人生は短く、読むべき本は多い」からの転記になります。
殆どが小説で、児童書、マンガ、新書が少々です。
評点やジャンルはつけないこととします。
ブログは「今はなかなか会う機会がとれない、本読みの友人たちへ語る」調子を心がけています。
従い、私の記憶や思い出が入り込み、エッセイ調にもなっています。
主要六紙の書評や好きな作家へのインタビュー、注目している文学賞の受賞や出版各社PR誌の書きっぷりなどから、自分なりの法則を作って、新しい作家を積極的に選んでいます(好きな作家へのインタビュー、から広げる手法は確度がとても高く、お勧めします)。
また、著作で前向きに感じられるところを、取り上げていくように心がけています。
「推し」の度合いは、幾つか本文を読んで頂ければわかるように、仕組んでいる積りです。
PS 1965年生まれ。働いています。

住み始めたアパートに転がり込んできた猫と、若き浅暮青年の3年間のお話。 猫がクローズアップされているが、彼らは守護霊のようなもので、これは浅暮くんの青春記だ。
634 浅暮三文 「嘘猫」 住み始めたアパートに転がり込んできた猫と、若き浅暮青年の3年間のお…

ものごとや人の見方を自由自在に、変え、ずらし、裏返していて、恐れ入った。 そして彼が最後に見つけてくるものは、「とても切ない」。
633 燃え殻 「愛と忘却の日々」 いま絶好調、といって良いだろう、燃え殻のエッセイ集。 も…

人生は短く、読むべき本は多い。 そう実感し始めてきたので、整理と本読みの友人達への紹介を目的にブログを開設しました。 《ブログ転記完了。最後の方は拙いですが「2001年宇宙の旅」のラストという事で・・・》
1 佐々木譲 「憂いなき街」 人生は短く、読むべき本は多い。 そう実感し始めてきたので、整理…

本を、言葉を大事にする人には、強く勧めたい。
2 高田大介 「図書館の魔女」 ここ数年での最大の収穫。 本を、言葉を大事にする人には、強く…

松永弾正久秀、無茶苦茶悪いやっちゃ。 でも花村さんが書きたかったのは弾正その人ではなくて、三人の業と因果のドラマでしょう?
3 花村萬月 「弾正星」 松永弾正久秀、無茶苦茶悪いやっちゃ。 またそれを覆い隠す底抜け…

卑弥呼の時代前後を、仕えた通訳一族の五代(六代?)に渡る視点から書いている。
4 帚木蓬生 「日御子」 卑弥呼の時代前後を、仕えた通訳一族の五代(六代?)に渡る視点から書い…

大学生の主人公「私」をワトソン、 噺家の春桜亭円紫師匠をホームズとした推理シリーズ。
5 北村薫 「空飛ぶ馬」「夜の蝉」「秋の花」「六の宮の姫君」「朝霧」 大学生の主人公「私」をワ…

短編小説の多くは、「決めのカット(なりセリフ)」という最も言いたいことがあって、 そこから逆算して物語を描いていくんだな、という事を最近良く感じるようになった。
6 藤岡陽子 「波風」 短編小説の多くは、「決めのカット(なりセリフ)」という最も言いたいこと…

飯嶋和一の小説は、こと不惑を超えた世代の我々にはとても危険だ。 知らないうちに心の引出しの奥で眠っていたものを、「出して、使うんだよ」と揺さぶり続ける。
7 飯嶋和一 「雷電本紀」 飯嶋和一の小説は、こと不惑を超えた世代の我々にはとても危険だ。 …

「ともだちはいいです」し、「絶対変わらないことがあって、誰かがそれを守っている」事を、 忘れちゃぁいけないよねぇ。
8 いがらしみきお 「ぼのぼの」 33~36 新刊が出たと見て、読み飛ばしていた4冊を纏めて手…

漫画家五十嵐大介のアイディアを、五十嵐と伊坂幸太郎が各々並行して執筆した実験作。 伊坂幸太郎の代表作(テーマ)からは外れた流れを見せるが、これはこれでアリだと思う。
10 伊坂幸太郎 「SOSの猿」 漫画家五十嵐大介のアイディアを、五十嵐と伊坂幸太郎が各々並行…

時代劇が、時代の波やその時々の景気に合わせて、強弱を繰り返しながら 本来持っている力を徐々に削がれて衰退していく。
9 春日太一 「なぜ時代劇は滅びるのか」 時代劇が、時代の波やその時々の景気に合わせて、強弱を…

若い、青い、危うい。 凄い自信とスピードだ。 自分を持て余してる。
11 金城一紀 「GO」 若い、青い、危うい、凄い自信とスピードだ、自分を持て余してる。 …

浅草の老舗越後屋「駒形どぜう」の、幕末を舞台にした作品。 毎夏訪ねる店なので、ワクワクして待っていた(近年は渋谷店へ行くことが多いが)。
12 河治和香 「どぜう屋助七」 浅草の老舗越後屋「駒形どぜう」の幕末を舞台にした作品。 毎…

伊坂幸太郎の実験的な短篇集。 連作集という人もいるが、すぱっと気持を切替えながら各々の短編を読みきった後に、 短編の連携に目をやった方が良さそうだ。
13 伊坂幸太郎 「首折り男のための協奏曲」 伊坂幸太郎の実験的な短篇集。 連作集という人も…

1975年(昭和50年)、中学一年生の半年を、その年のペナントレースに伴走(伴奏)させながら 重松清が豊かな物語に仕立て上げている。 もう一人の主人公である「広島東洋カープ」の戦い振りにも、胸が踊った。
14 重松清 「赤ヘル1975」 1975年(昭和50年)、中学一年生の半年を、 その年のペ…

柔道に留まらず、木村が関わったグレイシー柔術・空手・サンボ、そしてプロレスにも文章を割いて、柔道を中心にした格闘技の大河書とも読め、格闘技ファンなら楽しく読み進められそうだ。
15 増田俊也 「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」 物騒なタイトルとは裏腹に、史上最強…

アキラおじさんの逮捕など、暗く重い出来事も結構あるのに、読後にはカラッとした爽快感が残る。 まるで南国のスコールの後の夕陽が、直ぐに何もかもを優しく照らしていくような感覚だ。
16 奥田英朗 「サウスバウンド」 痛快なお話だ。 アキラおじさんの逮捕など、暗く重い出…

舞台独特の景色や慣習を思い浮かべながらトピックを楽しんでいたけれど、 読んで暫くしたら「このお話は瀬戸内の4人の話でなくて、君らのお話だよ」と辻村深月が言っている気がした。
17 辻村深月 「島はぼくらと」 瀬戸内の小島の、高校2年生の男女4人を中心にしたお話。 舞…

これは旅に出る理由と、旅の賜物の一つの例を示したお話かなと感じた。
18 パスカル・メルシェ 「リスボンへの夜行列車」 これは旅に出る理由と、旅の賜物の一つの例を…