オメガ城の惨劇 SAIKAWA Sohei’s Last Case





扉の向こうに何があるのか…いや、そもそも「扉の向こう」はあるのか。
96年刊行『すべてがFになる』から始まったシリーズの犀川創平と真賀田四季が登場する、ミステリの最新作…

本が好き! 1級
書評数:147 件
得票数:3570 票
週1〜2冊、通勤時間や昼休みを利用して本を読んでいます。
ジャンルは小説・エッセイ・ビジネス書・自己啓発本など。
読後感、気付き、活かしたい点などを自分なりに書き、
また、皆さんからも学びたいと考え参加しました。
よろしくお願いします。





扉の向こうに何があるのか…いや、そもそも「扉の向こう」はあるのか。
96年刊行『すべてがFになる』から始まったシリーズの犀川創平と真賀田四季が登場する、ミステリの最新作…




喫茶チェーン愛用者は必読!喫茶店を心から愛するイラストレーターによる観察帖。街で見かけるあの看板のお店、こういうコンセプトだったのかぁ…!
著者は喫茶店を愛するイラストレーター。 街で見かける全31の喫茶チェーンを、かわいいイラストと楽し…




夜と眠りと死が、身近に存在する…。共通点を持った3つの作品の中に、それぞれの「再生」を描く。
白河夜船(しらかわよふね)…【諺】知ったかぶりをすること。ぐっすり眠り込んで、何が起きたか知らないこ…




「卒親…親という幻想の肩書きから卒業する。」子供や親の存在を含めて、人生なのだろうか。
子供や親の存在を含めて、その人の人生なのだろうか…。ときには、その存在から自由になれたとき、初めて自…





『死ぬ前に一度でいいから、オレンジというものを食べてみたい。』この言葉から私たちはもっと、想像力を研ぎ澄ます必要があるのではないか。
作者マーセル・セローは、チェルノブイリ原発事故による立入禁止区域で暮らす人物を取材してこの物語を書き…



森博嗣は「真面目にふざけることに挑戦しつづけている」(まえがきより)。クスッと笑えるシュールなものから、なるほどな〜と呟いてしまうものまで、ショートエッセイ100本を収録。
「真面目にふざけることに挑戦しつづけている」という森博嗣のショートエッセイを読んでみた。 この…




文章の中の「パン」に、無限の夢を感じるのは何故だろう…
著名人のエッセイや小説の中から、パンが登場する場面を切り取った、パン好きにはたまらない『パンソロジー…





和歌山県を舞台にした紀州三部作の一つ『有田川』。川の流れに翻弄され数奇な運命を辿る主人公の逞しさと共に、ふるさとの温かみをも感じる作品。
幼少期をインドネシアで過ごした作者の有吉佐和子は、8歳のときに見た、母親の故郷和歌山県を流れる紀ノ川…




生き物を飼うということは、様々な感情を経験すること。愛猫イオとの出逢いにより著者が感じたこと全てを、ありのまま伝える一冊。
文筆家・生活料理人などとして活躍する猫沢エミ氏が、愛猫イオと過ごした一年半を綴った作品。 イオの目線…





「ねえ、ジャンヌ様、人生ってのは、皆が思うほど良いものでも、悪いものでもないんですね。」 辛い出来事に悲しむことはあっても、恨みや憎しみに縛られることはない。そんな主人公たちが教えてくれること…
モーパッサン(1850-1893、仏)の代表作である『女の一生』。本書は2011年刊行の新訳であり、…





惹かれ合う気持ちを堪えて青春を過ごした二人が、歳を重ねて再会を果たす一日の物語。優しく美しい文章の余韻に、いつまでも浸っていたくなる。
有吉佐和子を母に持つ、小説家・随筆家 有吉玉青さんの長編小説。 70歳を過ぎた主人公の美妙…




「昭和のくらし博物館」に寄贈された玩具から、当時の生活文化について掘り下げた一冊。昭和レトロな着せ替え人形やドールハウスの写真を楽しめる!
図書館の新刊コーナーで見つけた、昭和レトロな着せ替え人形やドールハウスの写真が楽しい一冊。 東…




表紙のほっこりしたイメージを、良い意味で裏切る!「食のある風景」をテーマにした、個性豊かなアンソロジー。
食のある風景をテーマにした、7名の作家によるアンソロジー。 ・千早茜『くろい豆』 ・遠藤彩見『消…




「約束は守ったよ、褒めて。」女児二人を殺害した死刑囚響子の、最期の言葉。そこに込められた意味を、遠縁の香純が追いかける。見えてきたのは、小さな町で生きる人々の、暗く重たい繋がり…。
作者の柚月裕子は、本作品について「自分の作品のなかで、犯罪というものを一番掘り下げた作品」だと述べて…





本物の「悪」は、過ぎ去った後で気づく…。全てが繋がる瞬間の恐怖だけでなく、長年自分を苦しめた母親と向き合う決意をした娘の強さをも描く、読み応えある連作短編集。
ジグソーパズルを完成させたら、物凄く恐ろしい絵が出来上がった…そんな感覚の連作短編集。 第一話『奈…





舞台は老舗百貨店「東京デパート」!百貨店のワクワク感も描きつつ、女性が仕事を持つことについて作者の深いメッセージを感じる、昭和38年の作品。
昭和38年刊行の「元祖・お仕事小説」とも言うべき本作品が今年、復刊を遂げた。 主役は、老舗百貨店「…




「正しいからといって、人は後悔してはいけないわけではないのだから。」 後からじんわりと共感を覚える、奥深い小説。
作者の島本理生さんは1983年生まれで、私は同い年だ。2005年刊行の『ナラタージュ』を読んだのは大…




「このお話が、昔のお話の驚きや喜びはそのままに、つらい思いや悪夢は取り除いた、現代のおとぎ話になりますように」(原作者の前書きより)
ミュージカル映画『オズの魔法使い』を、子供の頃に繰り返し観ていた。大人になり、本作品が1939年公開…



かわいいアロマの妖精たちが活躍する、癒しのファンタジー。アロマの知識が増えることで、香り選びが楽しくなりそう!
本書は、物語を楽しみながらアロマの知識を深めることができるという、珍しい特色を持つ。 舞台は500…





「これが小説だろうか」。有吉佐和子の人生を変えたという、岡本かの子の超大作。主人公の視点から見たまま感じたままの世界を書く長編は、小説の概念をガラリと変えた。
先日書評を書いた『有吉佐和子の本棚』で、有吉は自分の人生を変えた小説として、1940年刊行の本書を挙…