詩の中の風景-くらしの中によみがえる




「思い出せる詩があるということは、有事に際して履きかえることができる靴を持つようなことだと思う。」(解説より)
詩人 石垣りん(1920-2004)にとって、詩は「実用のことば」だった。幼い頃から詩に親しみ、銀行…

本が好き! 1級
書評数:147 件
得票数:3570 票
週1〜2冊、通勤時間や昼休みを利用して本を読んでいます。
ジャンルは小説・エッセイ・ビジネス書・自己啓発本など。
読後感、気付き、活かしたい点などを自分なりに書き、
また、皆さんからも学びたいと考え参加しました。
よろしくお願いします。




「思い出せる詩があるということは、有事に際して履きかえることができる靴を持つようなことだと思う。」(解説より)
詩人 石垣りん(1920-2004)にとって、詩は「実用のことば」だった。幼い頃から詩に親しみ、銀行…





「書くこと」よりも楽しいことを見つける。そうでなければ、「書き続けること」はできない。
作家 群ようこの「こんな感じ」とは、どんな感じなのだろうか? 私がこの本を手に取ったのには理由…





疎開先に待っていた、大きくて真っ暗な「トンネルの森」。1945年、小学四年生のイコは何を見てどんなふうに感じたのか。
『魔女の宅急便』の原作者 角野栄子の自伝的物語。 1935年、東京の深川に生まれた西田イコ。5歳の…



「昨日を愛する生き物」のために、飼い主ができることは何だろう…
『さいごの毛布』…さいご、というのは「最後」ではなく「最期」。老犬ホーム「ブランケット」は、事情があ…




「幸田露伴の娘」ではなく、「幸田文」として。
幸田露伴の娘で、文筆家…それくらいのことしか知らないにも関わらず、何となく堅そうなイメージを持ってい…




無自覚な恋愛体質と、体に染みついた過剰な自意識。二つの狂気が行き着く先は…
「盲目的な恋」と「盲目的な友情」。 恋に溺れる蘭花と、友情に執着する留利絵の物語だ。 美貌に恵ま…





「漢詩」を自由詩で翻訳してみたら…俳人でもある著者の、詩の世界観が面白い。
「詩」というのは、思いのままに書き連ねたようでいながら実は計算し尽くされた言葉…そんなイメージがある…




「私の『普通』はこうだけど、あの人は違うね。」そう言えたら、少しは微笑ましいのではないだろうか。
主人公の椿は、文房具メーカーの経理部で働く31歳。保育園に通う甥っ子 朔と二人で暮らしている。 5…





『マリアビートル』の殺し屋 天道虫が再び活躍!エレベーターが止まるたびに、扉が開くたびに、ドキドキの連続!!
新幹線の車両を殺し屋たちが行き交う『マリアビートル』に続き、こちらは、20階建ての高級ホテルに殺し屋…




『何か、物語はあるかい?』そんなふうに話しかける、不思議な赤いペン。ペンを拾った人間は無意識のうちに、自分の中に潜む物語を紡いでいく。
図書館の児童書コーナーを通りかかったときのこと。この本を紹介する14歳の文章がたまたま目に入り、とて…





茨木のり子の熱い語りは、厳しさの中に優しさがある。
詩人 茨木のり子が、特に忘れがたいという谷川俊太郎や川崎洋らの詩 計49編を選び、その魅力を語る。 …




「老舗の洋食屋」からイメージするものは…丁寧に仕上げる料理、店を守り続ける店主の思い、そして、扉を開ける前から始まるあのワクワクした気持ち。
食と酒にまつわる「ひと」と「時代」をテーマに取材をする文筆家 井川直子。 この本は、銀座・浅草・横…





「戦争に負けた日本が嫌い…大人は信用できない…」戦後の子供たちが辿った文化の変遷は、鈴木敏夫自身の読書遍歴と重なる。
スタジオジブリ代表取締役プロデューサーの鈴木敏夫が、読書遍歴を語る。インタビュアーは、スタジオジブリ…




これまでの「勉強法」、見直してみませんか?
新年が始まり、「今年はこんなことを勉強しよう!」と、目標を立てている人も多いのではないだろうか。しか…



「浄化」と称して繰り返される殺人。捕まるのは時間の問題かと思われたが…。時代と共に変化する渋谷の街を舞台に、半世紀にも及ぶ連続殺人事件を描く。
(上下巻合わせての書評です。) 半世紀に及ぶ連続殺人事件を追った壮大な警察小説。作者 堂場瞬一の1…



ジーン・ウルフの遺作となった、未完のSFミステリー。主人公は、図書館の蔵書…ではなく、書架に住む「蔵者」!?
ジーン・ウルフの遺作となった、未完のSFミステリー。 主人公スミスは、推理作家E・A・スミスの…



作家には、コーヒーが似合う。
表紙は、コーヒーを味わう有吉佐和子。 タンザニアのコーヒーに魅了されたそうだが、意外にもコーヒーに…




アラスカの雄大な自然が持つ、美さと厳しさ。ひとりの人間の無力さを知り、不思議と心が軽くなる。
Jun Shinoさんからこの本を教えていただきました。ありがとうございます。 アラスカを拠点…




「好きなこと」と関わり続けていくために見つけ出した、自分だけの道。
著者 中野吉之伴(なかの きちのすけ)さんは、サッカー指導者とサッカーライターという二つの仕事をして…




「創造力」よりも「想像力」(本文より)
「『フリーライター』と『フリーター』は2文字しか違わない。実際には全然違うんですけどね。」 著者は…