思考の整理学



若い人はもちろんですが、シニア世代にとっても 今なお、知的刺激に満ちた一冊だと思います。
著者は英文学者、言語学者として長く大学で教鞭をとり、 2020年に96歳で亡くなるまで、著作の執筆…
本が好き! 1級
書評数:243 件
得票数:3991 票
読むことも書くことも孤独な作業ですが、言葉はいつも語られ受け取られるためにあるものだと思っています。誰かに喜んでもらえる言葉を語ることができれば嬉しいです。できることならば…。
近・現代日本文学を中心に、外国文学、児童文学、医療・健康関係の本、必要に応じて読んだ実用書などについて書いていきたいと思っています。
不定期でアロマテラピーインストラクター、セラピストの仕事をしています。



若い人はもちろんですが、シニア世代にとっても 今なお、知的刺激に満ちた一冊だと思います。
著者は英文学者、言語学者として長く大学で教鞭をとり、 2020年に96歳で亡くなるまで、著作の執筆…




私も彼らのような人生が、無数にあったことを覚えていたいと思う。 たとえその名を忘れたとしても。
ふとしたことで出会って読み始めた、W・G・ゼーバルトの作品も、 この本で三冊目になった。 こ…




自らの内に在る愛を知り、愛し続けられる人は強い。
寡作で有名な、松浦理英子の新刊を入手したので、 まずは旧刊を読み直して予行演習を…と思い、 昔気…




日本でもよくニュースになる、かもの親子の大移動! ドキドキハラハラの顛末は、予想通りのほっと一安心。親子で楽しめる絵本です^^
春から夏にかけての時期、日本でも各地で、 小さなひな鳥たちが親鳥の後をついて、 車道を横切ったり…



猫が鋭く指摘する明治知識人の小市民的な生態を心の底から嗤いとばせない。
夏目漱石を読み返したい…と思うと、真面目な私は やっぱり執筆年代を追って順に…と考える。 すると…




「ことばは、みがけば光るもの」──日常の中の大切なこと、美しいものについて、日常の言葉で語ること
石井桃子さんの言葉を読むと、 ねじくれた自分の心も幾分まっすぐになるような 気持ちになるのはなぜ…



天然癒し系キャラクターとともに緩く深く学ぶ「株式投資の奥義」
大きな声では言えませんが、私は数字に弱い。 算数は避けられなかったけれど、数学という教科をできる限り…





失った「世界への信頼」を、どうしたら取り戻すことができるのか。
W・G・ゼーバルトの評論集『空襲と文学』を読んで、その中で、ゼーバルトが 自国ドイツの第二次世界大…



作家の考える良い物語とは──人の心を鼓舞し、 喚起し、揺さぶり、 そして愛がとても重要なものであるということを信じさせる物語。
副題に「村上春樹インタビュー集 1997‐2011」とあるように、 作家・村上春樹に対する19のイ…



よいお天気の日に、ミルクを舐めてしまったばっかりに…揺れ幅のひどい一日を送ることになったきつねのお話です。
燦々と輝く黄金色の陽の光を気持ちよさそうに浴びながら、楽しそうに歩く きつねの姿…そこには文字通り…




解放への希望とそれによって失われる自身に対する怖れ、支配されること への怒りと、支配を断ち切ることで失うある種の繋がり…複雑に揺れ動く 人間の内面の世界を描いた物語
アンナ・カヴァンの作品については、先日短篇集についての 書評を書いてみましたが、 『アサイ…




固有の生と死によって積み重ねられた「時」こそが、歴史という名にふさわしい「時」
トカルチュクの本は、以前ここでも紹介した、ノーベル文学賞受賞の 記念講演を所収した評論集を読んで、…




子どもの本こそ良質な作品を
絵本好きな人なら、この本の著者、マーシャ・ブラウンの名前を どこかで聞いたことが必ずあるはずです。…




「正直で公正な証人」として──辛抱強い言葉たちが伝え続ける人の心の奥の世界
発売からすでに2年が経とうとしているので、もう「新刊」とはいえないかも しれませんが、村上春樹の近…



子どもたちと一緒に盛り上がる、ユーモアあふれる「究極の選択」
新学期が始まり、学校などで始業前の時間に絵本や児童書の「読み聞かせ」 (最近は「読み語り」という表…




![空襲と文学[新装版]](https://m.media-amazon.com/images/I/41gP-+1OVXL._SL160_.jpg)
戦争について、人間が行う暴力、残虐性について、弱さについて、そして悪について── それに向き合うことが免除される人はいない。
この『空襲と文学』という本は、以前読んで、ここでも紹介させていただいた、 『アウステルリッツ』とい…




腸が健康な人も、不調を感じている人も、読んで損はない、 まさに「新しい腸寿の教科書」に相応しい一冊
腸が人の健康維持にとって大切な器官であることは、 健康に関して少しでも興味のある方にとっては、 最早…




かつて子どもだったおとなに贈る「子どもの本」についての本質論
石井桃子さんは、2008年に101歳で亡くなるまで、 児童文学作家、翻訳者、編集者、そして子どもの…





心の奥底に眠る無償の欲望に突き動かされる、破滅的な人々への挽歌
カーソン・マッカラーズ(1917ー1967)は、アメリカ南部出身の作家で、 50年の生涯の中で残し…




あなたの すわる ばしょは ここですよ──入園・入学を迎える小さい人と一緒に楽しみたい絵本です^^
新年度・新学期を迎えるこの時期になると、いつもこの絵本を思い出します。 ドロシー・マリノのくんちゃ…