お誕生会クロニクル




「お誕生会」をめぐる7つの短編集。自分を含めてすべての人に、ハッピーバースデー♪と言いたくなる本だった。
私が小学校低学年の頃、「お誕生会」は必ずあった。 どういう基準で呼ぶ人を選んでいたのだろうか。 …

本が好き! 1級
書評数:175 件
得票数:2253 票
子どもの頃から本を読むのが大好きです。
忙しくても本を読む時間だけは自然と見つかります。
本好きの皆さんと一緒に、本の世界を楽しめたら嬉しいです。




「お誕生会」をめぐる7つの短編集。自分を含めてすべての人に、ハッピーバースデー♪と言いたくなる本だった。
私が小学校低学年の頃、「お誕生会」は必ずあった。 どういう基準で呼ぶ人を選んでいたのだろうか。 …




元ストリッパーのノリカが、ダンスシアターを開店し、若い2人のダンサーを育てる物語。 読んでいて昔「ダンシング・ゼネレーション」に憧れた時の気持ちを思い出した。
槇村さとる「ダンシング・ゼネレーション」は知っているだろうか? 日本の一高校生がたまたま才能を見い…




人生は選択の連続だ。 あの時こうしていたら、と思ったことの無い人はいないだろう。 この物語の登場人物も皆、過去の選択にとらわれている。
訳あって離島の医師をしている柿澤美和に友人から電話が入る。 父親の残した医院を継いだ滝澤鈴音。 …





物語の描写はまるで夢を見ているかのような、 でも悪夢のような、自分でコントロールできない印象を残す。 死がメインテーマの物語だが、それが生を照らす。 余韻の残る読後感だった。
パリで若くして亡くなった日本人の青年、周。 彼は遺灰をサハラにまいて欲しいと望んだ。 彼の遺灰を…




自身が誕生した時の描写が秀逸。「母親からはおおらかな性格を、父親からは丈夫な身体と酒を愛する嗜好を、そして叔母からはエラの張ったおばさん顔と、その辞書に『後悔』の二文字を持たぬ生き方を受け継いだ」
社員食堂のおばちゃん作家として有名な 山口恵以子さんが自身の母を主人公として描いた自伝的小説。 …



コロナ禍の大学生の日常を切り取った1冊。 オンライン授業、オンライン就職面接、 将来、この時代を振り返る時、 記録としても意味があるかもしれません。
コロナ禍の大学生の日常を切り取った1冊。 オンライン授業、オンライン就職面接、 将来、この時代を…



都市開発の波に揺れる山間の集落。 大人同士の対立は子ども達にも反映される。 大人の助けを得られない中、子ども達はどうなるのか。
都市開発の波に揺れる山間の集落。 大人同士の対立は子ども達にも反映される。 独自の伝統と文化…


大学生の百花は、紙屋ふじさき記念館という和紙の博物館でアルバイトしている。 和紙について学びながら、和紙の魅力を世の中に紹介する手助けをし、自分も成長していく。
大学生の百花は、紙屋ふじさき記念館という和紙の博物館でアルバイトしている。 展示を充実させたり、和…



姑は何でも溜め込むタイプだったらしい。 「お義母さん、どうしてここまで物を溜め込んできたんですか?」 「お義母さん、新しいのを買ったら古いのは捨ててくださいね。」 と呟きながら、嫁は大量の遺品と格闘する。
垣谷さんの「あなたの人生、片づけます」と「あなたのゼイ肉、落とします」 は秀逸だった。 なるほど…


桐子76歳、真面目に生きてきた。 いっそ刑務所に入れば、家賃も食費もいらず、介護もしてもらえる、 と刑務所に入るのを夢見るようになる。
「三千円の使いかた」の原田ひ香さんの作品。 なかなか刺激的なタイトルだ。 桐子76歳、真面目…




中山七里さんの本は、私にとって当たり外れが大きい。今回の本は当たり! もちろん容赦のなさは相変わらずだが、読後感は悪くない。おススメ!
陸上200m走でオリンピックを狙うアスリートだった沙良は 幼馴染の泰輔の運転する車にはねられた。左…


![Nicholas Sparks: The Complete Collection (19 book box set) [Product Bundle] Nicholas Sparks](https://m.media-amazon.com/images/I/41nQ0u04-ZL._SL160_.jpg)
今回もぐいぐい読まされながら、あ、あの結末につながっていくのね、と。 彼の本は#1New York Times Bestsellerと常についている。 安定の展開がアメリカ人もお好きなのかしら。
かなり前にThe Note book(邦題「きみに読む物語」)を映画館で見た。 そして原作を読んだ…



第二次大戦後のアメリカで小麦を刈り取る季節労働者として働く日系人家族の話である。主人公の少女の成長の物語としても楽しめるが、歴史の一時期を知る上でも興味深い。
「日本は発展途上国から先進国となり、援助を受ける側からする側になった、 世界で唯一のユニークな国だ…



少年エイベルは母と2人,入江で暮らしている。不便な、だが豊かな生活だ。自分の好きなものに囲まれ、自然に生きる姿に憧れを感じた。
オーストラリアのロングボート入江でくらす少年エイベルは ある日巨大なブルー・クローバー(ベラ科の食…




筆者の「千枝子」という名前は、あの高村光太郎さんに、つけてもらったと言う。そのエピソードを読むだけでも、読む価値のある本だと思う。
1941年生まれ。絵本の編集者として働き、国際的な賞も受賞。 美智子上皇がまどみちおの絵本を英訳し…




「本を読む」というのは「知ること」と感じる一冊。今、病気に苦しむ人にも、その周囲にいる人にも、そうでない日常を送る人にも、一読をおすすめしたい。
私は非常に多読だが、読むものにかなり偏りがある。 放っておくと小説ばかり読む。 だがこの一冊は、…


「余韻」はあるが、私にはあまり良くない余韻だった。 でも本当に何も感じない場合は書評を書こうと思わないので、 何かは持つ作品なのだと思う。
ある兄と弟。 銀行員の兄は出版社勤務の女性と結婚しており、 大学生の弟は有名ブランド広報の女性と…



いついかなる時も可愛いハムスターを愛でたい人におススメ。ハムスターの可愛さがあふれています!(うちの子はもっと可愛かったケド by 飼い主バカ)
ハムスターへの飼い主からの愛があふれるマンガを読み終わり、 今度はハムスター自身の可愛さあふれるも…



様々な病いを患い、日々自分が生きていくのも精一杯の筆者が、「ペットを飼えば生きる理由になるかな?」と思って出会ったハムスター「うにさん」。ハムスターへの愛が溢れてます。
黒いハムスター、うにさん。 例の海の底にいて、すし屋では喜ばれる「うに」に似ているから。 うつ、…



空港で足止めされた11人の中からテロリストを探せ!私の予想はことごとく外れたが、これぞエンターテインメント!
9月30日、各国からの便が到着した日本のある空港で、 聞きなれないけたたましいサイレンが鳴る。 …